[記事公開日]2025/10/06
💻 systeminfoコマンドの使い方|Windowsのシステム情報を一括表示する方法
もくじ
はじめに
パソコンのトラブルシューティングや構成確認を行う際、CPUやメモリ、OSのバージョン、パッチ適用状況などの情報を素早く知りたい場面があります。そんなときに役立つのが「systeminfo」コマンドです。
systeminfoは、Windowsに標準搭載されているコマンドで、システムの詳細情報を一括で表示できるため、手作業で確認する手間を省き、トラブル解決や管理作業を効率化できます。この記事では、systeminfoコマンドの基本操作から応用的な活用例、出力の読み解き方や注意点までを詳しく解説します。
🛠 systeminfoコマンドとは?
📌 基本的な使い方
システム情報を表示
systeminfo
-
実行するとCPU、メモリ、OSの詳細などが一覧表示される
リモートPCの情報を取得
systeminfo /s コンピュータ名 /u ユーザー名 /p パスワード
-
管理者権限を利用してリモートのPC情報を取得可能
📊 出力例
ホスト名: DESKTOP-1234AB
OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン: 10.0.22621 N/A ビルド 22621
OS 製造元: Microsoft Corporation
OS インストール日: 2024/04/10, 12:30:45
システム起動時間: 2025/10/01, 08:10:12
システム製造元: Dell Inc.
システムモデル: Latitude 5300
プロセッサ: Intel(R) Core(TM) i5-8365U CPU @ 1.60GHz
物理メモリ: 16,384 MB
BIOS バージョン: Dell Inc. 1.18.0, 2024/03/15
ホットフィックス: KB5030211, KB5034129
ネットワーク アダプタ: Intel(R) Ethernet Connection
-
OS、ハードウェア、パッチ適用状況など多岐にわたる情報が確認可能
🔍 応用的な使い方
出力をテキストに保存
systeminfo > systeminfo.txt
-
結果をファイルに保存して管理
特定の情報だけ抽出
systeminfo | find "起動時間"
-
起動時間だけを抽出して確認
複数台のPCを一括監査
systeminfo /s PC01 /u admin /p pass123 > pc01_info.txt
systeminfo /s PC02 /u admin /p pass123 > pc02_info.txt
-
ネットワーク内の複数PCから情報を収集
バッチ処理で自動収集
@echo off
for %%i in (PC01 PC02 PC03) do (
systeminfo /s %%i /u admin /p pass123 > %%i_info.txt
)
-
企業環境での一括管理に活用可能
📚 活用シーン
トラブルシューティング
-
利用例:動作不良時にsysteminfoでシステム構成を確認
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効果:ハードウェア・OSバージョンの把握により原因切り分けを支援
パッチ適用状況の確認
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利用例:
systeminfo | find "KB" -
効果:インストール済み更新プログラムを確認
ハードウェア資産管理
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利用例:CPUやメモリ情報を一覧出力
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効果:社内PCのスペック把握に利用可能
稼働時間や安定性の確認
-
利用例:
systeminfo | find "起動時間" -
効果:システムの稼働状況を簡易的に把握
⚠️ 注意点
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出力内容が多いため、必要に応じてフィルタリングが推奨
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一部情報は管理者権限が必要
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リモート接続にはネットワーク環境と適切な認証が必須
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バージョンやエディションにより表示項目が異なる場合がある
📊 まとめ表
| コマンド | 用途 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| systeminfo | システム情報表示 | 基本診断 |
| systeminfo > file.txt | 出力保存 | 資産管理 |
| systeminfo | find “起動時間” | 稼働時間確認 |
| systeminfo /s PC名 | リモート情報取得 | ネットワーク管理 |
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さいごに
「systeminfo」コマンドは、Windows環境の基本情報を一括で表示できる強力なツールです。OSの状態確認や資産管理、トラブルシューティングの第一歩として非常に有用です。
手軽に実行できるため、PCの状態を確認する習慣をつけておくとトラブル対応がスムーズになります。
