[記事公開日]2025/10/06
🖥️ driverqueryコマンドの使い方|Windowsドライバ一覧を確認する方法
もくじ
はじめに
Windowsが正常に動作するためには、ハードウェアとOSをつなぐ役割を持つ「デバイスドライバ」が欠かせません。ドライバが古かったり不具合を起こすと、ブルースクリーン、周辺機器の認識不良、動作不安定といった問題の原因になります。
こうした状況で役立つのが「driverquery」コマンドです。Windowsに標準搭載されており、システムにインストールされている全てのドライバを一覧表示できる便利なツールです。この記事では、driverqueryコマンドの基本操作から応用方法、出力の解釈や活用シーンまで詳しく解説します。
🛠 driverqueryコマンドとは?
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役割:インストール済みのデバイスドライバ一覧を表示
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用途:ドライバの状態確認、トラブルシューティング、システム監査
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特徴:標準機能であり追加ツール不要、リストをファイルに出力して管理可能
📌 基本的な使い方
ドライバ一覧を表示
driverquery
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システムにインストールされている全ドライバの一覧を出力
モジュール情報を含めて表示
driverquery /v
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バージョンやパス、日付などの詳細情報を含めて表示
サービスとの関連も表示
driverquery /si
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ドライバと関連付けられたサービス情報も確認可能
📊 出力例
モジュール名 表示名 ドライバの種類 リンク日付
=========== ==================== ============== ==================
ACPI Microsoft ACPI Driver カーネル 2023/03/12 10:12:45
W32Time Windows Time Driver 共有 2023/05/15 14:50:21
...
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ドライバの種類や更新日付などが一覧で確認できる
🔍 応用的な使い方
出力をテキストに保存
driverquery > drivers.txt
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ドライバ一覧をファイルに保存して管理
CSV形式で保存
driverquery /fo csv > drivers.csv
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Excelなどで管理できる形式に出力可能
特定の情報を抽出
driverquery /v | find "NVIDIA"
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NVIDIA関連ドライバだけを抽出して確認
リモートPCのドライバ確認
driverquery /s PC01 /u admin /p password
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管理者権限を利用してリモートPCのドライバを取得
📚 活用シーン
トラブルシューティング
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利用例:ブルースクリーンが発生 → driverqueryで最近更新されたドライバを確認
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効果:不具合ドライバを特定し、更新やロールバックの判断に役立つ
システム監査
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利用例:
driverquery /fo csv > audit.csv -
効果:インストールされている全ドライバの情報を一括管理
周辺機器の不具合調査
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利用例:プリンタやGPUのドライバが正常か確認
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効果:ドライバの存在やバージョンを即座にチェック
複数台PCの管理
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利用例:リモートでdriverqueryを実行し一覧収集
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効果:企業や組織内のドライバ管理を効率化
⚠️ 注意点
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一部のドライバは「モジュール名」や「表示名」が分かりにくいことがある
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権限が不足していると情報が取得できない場合がある
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出力内容は膨大になるため、フィルタリングや保存を併用すると効率的
📊 まとめ表
| コマンド | 用途 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| driverquery | ドライバ一覧表示 | 基本確認 |
| driverquery /v | 詳細表示 | バージョン確認 |
| driverquery /si | サービス関連表示 | ドライバ依存関係確認 |
| driverquery > drivers.txt | テキスト保存 | システム監査 |
| driverquery /fo csv | CSV保存 | 一括管理 |
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さいごに
「driverquery」コマンドは、システムにインストールされているドライバを一覧表示できる強力なツールです。トラブルシューティングから監査、資産管理まで幅広く活用でき、特にドライバ関連の不具合調査には欠かせません。
日常的なチェックや組織内の管理に取り入れることで、トラブル対応をスムーズに行えるようになります。
