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[記事公開日]2025/10/06

🖥️ setverコマンドの使い方|MS-DOS互換性のためのバージョン表示制御

はじめに

Windowsは長い歴史の中で進化してきましたが、古いMS-DOS時代のアプリケーションやユーティリティとの互換性を維持するために用意されていた仕組みのひとつが「setver」コマンドです。

「setver」は、MS-DOSプログラムが参照するOSのバージョンを偽装して表示することで、古いアプリケーションが正常に動作できるように調整するために使われていました。この記事では、setverコマンドの役割や使い方、利用シーン、現代における位置づけについて詳しく解説します。


🛠 setverコマンドとは?

  • 役割:MS-DOSプログラムに対して、任意のDOSバージョン番号を返す

  • 用途:古いアプリケーションの互換性確保

  • 特徴:Windows 95/98、Windows XPの頃までは重要だったが、現代のWindowsではほぼ利用されない


📌 基本的な使い方

登録されているバージョン一覧を表示

setver
  • 互換性情報として登録されているプログラムとバージョン番号を表示

特定プログラムにバージョンを設定

setver app.exe 6.22
  • app.exe が実行されるとき、MS-DOS 6.22 として認識される

登録を削除

setver app.exe /delete
  • 指定プログラムの互換性情報を削除


📊 出力例

C:\>setver

Program   Version
--------  -------
APP.EXE   6.22
  • 上記の例では、APP.EXE を実行するとDOSバージョン6.22として動作する


📚 活用シーン(過去)

古いゲームの動作確保

  • 利用例:MS-DOS 5.0向けに作られたゲームを新しいバージョンで動かす際に、バージョンを偽装して正常動作させる

旧業務システムのサポート

  • 利用例:古い会計ソフトが「バージョンが異なるため実行できません」とエラーを出したときに、対応バージョンに偽装

DOSユーティリティの実行

  • 利用例:バックアップや管理ツールが特定のバージョンでしか動作しない場合に利用


⚠️ 注意点

  • 現代のWindowsではほぼ不要:Windows NT系以降では互換性層が改善され、setverは非推奨となっている

  • 64bit版WindowsではMS-DOSプログラム自体が動作しないため無意味

  • 誤設定するとプログラムが逆に動作しなくなる可能性がある

  • 仮想環境やDOSBoxなどのエミュレータを利用する方が現実的


📊 まとめ表

コマンド 用途 主な活用シーン
setver 登録一覧を表示 互換性情報確認
setver app.exe 6.22 バージョン偽装 古いアプリ実行
setver app.exe /delete 登録削除 不要になった互換性解除

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さいごに

「setver」コマンドは、MS-DOSプログラムとWindowsの互換性を維持するために重要な役割を果たしてきました。しかし現在では、ほとんどの環境で利用されることはなく、過去のレガシー資産を扱う場面や仮想環境での再現用途でのみ目にすることが多いです。

レガシーアプリを扱う必要がある場合には、このコマンドの仕組みを理解しておくと役立ちますが、現代的にはDOSBoxや仮想マシンの利用が現実的な解決策となるでしょう。

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