[記事公開日]2025/10/06
📋 tasklistコマンドの使い方|Windowsで実行中タスクを一覧表示する方法
もくじ
はじめに
Windowsを使用していると、アプリケーションの動作が重くなったり、不審なプロセスが実行されていると感じることがあります。そんなときに役立つのが「tasklist」コマンドです。これは、現在実行中のプロセスやサービスを一覧表示するコマンドで、タスクマネージャーのコマンドライン版ともいえます。
この記事では、tasklistコマンドの基本的な使い方から詳細オプション、活用シーンやトラブルシューティングでの応用までを詳しく解説します。
🛠 tasklistコマンドとは?
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役割:実行中のプロセスやタスクを一覧表示
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用途:不審なプロセスの特定、メモリ使用量の確認、サービス診断
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特徴:タスクマネージャーよりも軽量でスクリプトに組み込みやすい
📌 基本的な使い方
実行中のプロセスを一覧表示
tasklist
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実行中のプロセス名、PID(プロセスID)、メモリ使用量などが表示される
出力例
イメージ名 PID セッション名 セッション# メモリ使用量
========================= ======== ============ ======== ============
notepad.exe 4321 Console 1 10,240 K
chrome.exe 5678 Console 1 250,000 K
svchost.exe 1234 Services 0 30,000 K
🔍 主なオプション
イメージ名でフィルタ
tasklist /fi "imagename eq chrome.exe"
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Chromeブラウザのプロセスのみを表示
PIDでフィルタ
tasklist /fi "pid eq 1234"
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指定したプロセスIDの情報を表示
サービスとの関連表示
tasklist /svc
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各プロセスに関連するサービスを表示
DLLの読み込み確認
tasklist /m
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プロセスごとに読み込まれているDLLを表示
リモートPCのタスク確認
tasklist /s PC01 /u domain\user /p password
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ネットワーク上の別PCで実行中のタスクを確認
出力をCSV形式に変換
tasklist /fo csv > tasks.csv
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結果をCSV形式で保存し、Excelなどで解析可能
📚 活用シーン
不審なプロセスの特定
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利用例:
tasklist | find "malware.exe" -
効果:ウイルスや不要なプログラムを早期に発見
リソース消費の調査
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利用例:
tasklist /fi "memusage gt 100000" -
効果:メモリを大量消費しているアプリを特定
サービスとプロセスの関係確認
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利用例:
tasklist /svc | find "wuauserv" -
効果:Windows Updateサービスがどのプロセスで動いているかを確認
リモート管理
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利用例:複数PCの稼働状況をリモートから監視
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効果:企業内のシステム管理や障害対応に活用
⚠️ 注意点
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管理者権限が必要な場合がある
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出力が多いため、
findやmoreと組み合わせて活用すると便利 -
リモート接続にはユーザー認証情報が必要
📊 まとめ表
| コマンド | 用途 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| tasklist | 全プロセス表示 | 基本利用 |
| tasklist /fi “imagename eq xxx.exe” | 指定プロセス表示 | プロセス調査 |
| tasklist /svc | サービス関連表示 | サービス調査 |
| tasklist /m | DLL表示 | 詳細解析 |
| tasklist /s PC名 | リモート表示 | 管理・監査 |
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さいごに
「tasklist」コマンドは、実行中のプロセスを一覧で把握できる非常に便利なツールです。特に、タスクマネージャーを開かずにスクリプトやリモート環境から確認できる点が大きなメリットです。
不審な動作の調査やシステム監視に役立つため、システム管理者や上級ユーザーにとって必須のコマンドといえるでしょう。
