[記事公開日]2025/10/06
⏻ shutdownコマンドの使い方|Windowsの再起動・電源制御を自在に行う方法
もくじ
はじめに
Windowsを利用していると、PCのシャットダウンや再起動を自動化したい、リモートで制御したいという場面が多くあります。GUIのスタートメニューからも操作できますが、コマンドラインで柔軟に制御できるのが「shutdown」コマンドです。
shutdownコマンドは、再起動・シャットダウンだけでなく、ログオフ・強制終了・リモートPCの制御・スケジュール指定など多彩な機能を持ちます。この記事では、shutdownコマンドの基本操作から応用シナリオ、注意点まで詳しく解説します。
🛠 shutdownコマンドとは?
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役割:Windowsの電源制御(シャットダウン、再起動、ログオフなど)
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用途:手動/自動でのPC停止、メンテナンス時の再起動、リモート管理
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特徴:タイマーやリモート操作も可能でスクリプト化に最適
📌 基本的な使い方
PCをシャットダウン
shutdown /s /f /t 0
-
/s: シャットダウン -
/f: 実行中のアプリを強制終了 -
/t 0: タイマー0秒(即時実行)
再起動
shutdown /r /t 0
-
/r: 再起動
ログオフ
shutdown /l
-
/l: ログオフ
指定時間後にシャットダウン
shutdown /s /t 60
-
60秒後に自動シャットダウン
📊 出力例
C:\>shutdown /s /t 60
Windows は 1 分後にシャットダウンされます。
-
指定時間が表示され、キャンセルしない限り自動的に終了
🔍 主なオプション一覧
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/s: シャットダウン -
/r: 再起動 -
/l: ログオフ -
/h: 休止状態に移行 -
/f: 実行中のアプリを強制終了 -
/t <秒数>: 指定秒数後に実行 -
/a: 予定されたシャットダウンをキャンセル -
/m \\PC名: リモートPCを制御 -
/c "メッセージ": ユーザーに通知メッセージを表示
キャンセル例
shutdown /a
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進行中のシャットダウンや再起動を中止
メッセージ付き再起動
shutdown /r /c "更新プログラム適用のため再起動します" /t 120
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ユーザーに通知を行い、2分後に再起動
📚 応用的な使い方
バッチ処理で定期シャットダウン
@echo off
shutdown /s /t 300 /c "メンテナンスのため自動シャットダウン"
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定期的なPC管理に利用可能
複数PCのリモート再起動
shutdown /r /m \\PC01 /f /t 30
shutdown /r /m \\PC02 /f /t 30
-
ネットワーク越しに管理対象PCを制御
スリープではなく休止状態へ移行
shutdown /h
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バッテリー消費を抑えたい場合に有効
📚 活用シーン
OSアップデート後の再起動
-
利用例:
shutdown /r /t 0 -
効果:手動で再起動せずコマンドで即時制御
メンテナンス時の遠隔管理
-
利用例:
shutdown /s /m \\Server01 /t 60 -
効果:サーバーをリモートで停止可能
残業対策・自動電源OFF
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利用例:業務用PCを定時後に自動シャットダウン
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効果:電力削減とセキュリティ強化
トラブル時の緊急終了
-
利用例:
shutdown /s /f /t 0 -
効果:応答しないアプリを含め即時終了
⚠️ 注意点
-
強制終了(
/f)は保存されていないデータを失う可能性あり -
リモート実行は管理者権限が必要
-
/h(休止状態)は高速スタートアップと連動するため設定に注意 -
誤操作すると大切な作業が中断されるため実行前に確認を徹底
📊 まとめ表
| コマンド | 用途 | 主な活用シーン |
|---|---|---|
| shutdown /s /t 0 | 即時シャットダウン | 緊急終了 |
| shutdown /r /t 0 | 即時再起動 | 更新後再起動 |
| shutdown /l | ログオフ | セッション切替 |
| shutdown /h | 休止状態 | バッテリー節約 |
| shutdown /a | シャットダウンキャンセル | 誤操作防止 |
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さいごに
「shutdown」コマンドは、Windowsの電源制御を自在に行える非常に便利なツールです。即時のシャットダウンや再起動はもちろん、リモート操作やタイマー設定も可能であり、システム管理者から一般ユーザーまで幅広く活用できる必須コマンドといえるでしょう。
