⚡ クローン後にSSDが容量不足になる原因と解決法｜02-03. クローン作成・換装トラブルパソコントラブル解決大事典

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［記事公開日］2025/10/16

⚡ クローン後にSSDが容量不足になる原因と解決法

1 💡 はじめに
2 📘 概要
3 🔍 主な原因と特徴
4 🧭 確認手順
5 🧰 対処方法
6 ⚠️ 注意点・リスクについて
7 💥 放置するとどうなるか
8 🧾 まとめ
9 🔗 関連記事
10 ✨ さいごに

💡 はじめに

SSDをクローンした後、「容量が減っている」「空き領域が極端に少ない」と感じたことはありませんか？これは、クローン作業中の領域設定やパーティション構成の不整合によって、本来の容量が正しく割り当てられていないことが原因です。

この記事では、クローン後にSSDの容量が減る原因と、データを消さずに解決するための実践的な方法を解説します。

📘 概要

クローン後に容量不足が発生する主な要因は以下の通りです：

クローン時に未割り当て領域が残っている
元ディスクより小さいサイズを基準にクローンされた
GPT／MBR形式の不一致
クローンソフトの設定ミス（「ディスクコピー」ではなく「パーティションコピー」を実行）
隠しパーティションが正しく移行されていない

💡 補足: このトラブルはSSDそのものの不具合ではなく、クローン時の設定やコピー範囲が原因であることがほとんどです。

🔍 主な原因と特徴

原因	症状・特徴
未割り当て領域が残る	ディスクの管理で空き領域が「未割り当て」と表示される。
小さい容量のクローン	元より小さいディスクをベースにコピーされている。
パーティションコピーのみ実行	システム領域が正しく複製されず、空き領域が使えない。
GPT／MBRの形式違い	容量の一部が非表示になる。
クローンソフトの不具合	一部のソフトで領域が自動拡張されないケースあり。

💡 補足: 特に「未割り当て領域」がある場合は、Windows標準機能の「ボリュームの拡張」で簡単に解消できます。

🧭 確認手順

① ディスク管理で確認

Windowsキー + X → 「ディスクの管理」を開く。
クローンしたSSDを確認。
「未割り当て」領域が存在するかチェック。

💡 補足: ここで「未割り当て」となっている領域があれば、まだ使われていません。

② クローンソフトの設定を確認

使用したツール（例：Macrium Reflect、EaseUS、AOMEI）で、クローン設定に以下の項目があったか確認：

「ディスク全体をコピー」になっているか
「サイズを自動調整」または「コピー後に空き領域を拡張」が有効になっているか

💡 補足: 一部ソフトでは、デフォルトでパーティションサイズを固定する設定になっています。

③ PowerShellで容量確認

Get-Volume

このコマンドで、クローン先SSDのドライブ文字・容量・空き容量を一覧表示できます。

🧰 対処方法

✅ 1. ディスクの管理からボリュームを拡張

「スタート」→「ディスクの管理」を開く。
容量が不足しているパーティションを右クリック。
「ボリュームの拡張」を選択。
表示される未割り当て領域を追加。

💡 補足: 隣接していない未割り当て領域は拡張できません。その場合は専用ソフトを使います。

✅ 2. 専用ソフトで領域を再構成

以下のツールを使用することで、安全に容量を再割り当て可能です：

MiniTool Partition Wizard：ドラッグ操作でパーティションサイズを調整可能。
EaseUS Partition Master：システム領域を含めて拡張可。
AOMEI Partition Assistant：「未割り当て領域をマージ」機能が便利。

💡 補足: これらのツールはデータを消さずに領域を拡張できますが、操作前にバックアップを取っておくと安心です。

✅ 3. GPT／MBR形式を統一する

PowerShell（管理者）で以下を実行：

Get-Disk

表示された形式が異なる場合（片方がMBR、もう片方がGPT）は、変換が必要です：

mbr2gpt /convert /disk:1 /allowFullOS

✅ 4. クローンの再作成（最終手段）

容量不足が解消しない場合は、クローンをやり直します。

「ディスク全体のコピー」設定で実行。
コピー時に「パーティションを自動調整」を選択。
コピー完了後、ディスク管理で全領域が使用されているか確認。

⚠️ 注意点・リスクについて

注意点	内容
領域拡張時の誤操作	別パーティションを削除するとデータが失われる。
GPT/MBR変換ミス	変換に失敗すると起動できなくなる可能性あり。
クローン再実行の上書き	再クローン時に元データが完全に消える。

💡 補足: クローン後の操作では、**「フォーマット」や「初期化」**を誤って選択しないよう注意しましょう。

🧠 リスクについて: 容量を再割り当てる操作は安全に見えても、パーティションテーブルを変更する作業です。重要なデータがある場合は、専門業者や修理店に依頼する方が確実です。

💥 放置するとどうなるか

状況	想定されるリスク
容量不足のまま使用	動作が遅くなる・Windows更新が失敗。
隠し領域のまま放置	データ保存に利用できない領域が発生。
再クローンを繰り返す	SSD寿命の短縮・データ破損リスク増大。

💡 補足: 容量不足のまま使い続けると、システムが断片化し動作不安定の原因になります。

🧾 まとめ

クローン後に容量が減るのは領域設定の不備が原因。
ディスク管理で「未割り当て」を確認し、拡張で解消可能。
専用ソフトを使えばデータを保持したまま再構成できる。
変換や再クローンは慎重に行うことが大切です。

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✨ さいごに

クローン後にSSDの容量が減って見えるのは、ほとんどの場合で設定やパーティションの問題です。焦らず「ディスク管理」で構成を確認し、未割り当て領域を拡張することで簡単に解決できます。データが重要な場合は、無理に操作せず専門業者に相談するのが安全です。

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