[登録されているタグ]

[記事公開日]2025/10/30

🧩 wecutilコマンドの使い方|Windowsイベント転送(WEC)の設定と管理方法

はじめに

複数のWindows端末のイベントログを一元管理したい場合、Windows Event Collector(WEC) 機能が役立ちます。
そのWECの設定・制御を行うのが wecutilコマンド です。
イベント転送サーバーを構築する際や、セキュリティ監査ログを集中管理したいときに不可欠な管理ツールです。

この記事では、wecutil コマンドの概要、主要オプション、実践的な使用例をわかりやすく解説します。


🛠 wecutilコマンドとは?

項目 内容
役割 Windowsイベント転送(WEC)の設定・管理を行う
用途 イベントサブスクリプションの作成・確認・削除
特徴 GUIなしでWECサーバーの管理が可能

wecutil は、Windows Event Collector サービスを制御するための管理コマンドであり、イベントログ転送のサーバー(collector)側設定をコマンドラインから構築できます。


📌 基本構文

wecutil [オプション]

💡 主なオプション一覧

オプション 説明
qc イベントコレクターの構成を初期化または確認
gr <サブスクリプション名> サブスクリプションの状態を表示
ss <サブスクリプション名> サブスクリプションを有効または無効化
es <サブスクリプション名> サブスクリプションの状態を取得
gs サーバー設定の一覧を取得
cs <XMLファイル> 新しいサブスクリプションをXMLで作成
ds <サブスクリプション名> サブスクリプションを削除
im <ファイル> イベント設定をインポート
em <ファイル> 設定をエクスポート

💡 主な使用例

操作内容 コマンド例 説明
コレクターの構成確認 wecutil qc WECのサービス構成を確認し、未設定なら初期化
サブスクリプション一覧の表示 wecutil gs 登録済みサブスクリプションの状態を確認
特定サブスクリプションを有効化 wecutil ss MySubscription /e:true 指定サブスクリプションを有効化
新規サブスクリプション作成 wecutil cs C:\config\subscription.xml XML定義をもとにサブスクリプションを追加
サブスクリプション削除 wecutil ds MySubscription 不要になったサブスクリプションを削除
設定をエクスポート wecutil em backup.xml 現在のWEC構成をバックアップ
設定をインポート wecutil im backup.xml 保存した構成を復元

⚙️ 応用的な使い方

1️⃣ イベント転送サーバーの初期構成

wecutil qc

このコマンドで必要なサービス(Event Collector)が有効化され、ファイアウォール設定も自動構成されます。
初回構築時には必ず実行しておきましょう。


2️⃣ XMLサブスクリプションの作成例

以下のXMLファイルを作成し、C:\config\security.xml として保存:

<Subscription xmlns="http://schemas.microsoft.com/2006/03/windows/events/subscription">
  <SubscriptionId>SecurityLogForward</SubscriptionId>
  <Description>セキュリティログを集中管理サーバーへ転送</Description>
  <Uri>http://schemas.microsoft.com/wbem/wsman/1/windows/EventCollector</Uri>
  <ConfigurationMode>Normal</ConfigurationMode>
  <Query>
    <Select Path="Security">*</Select>
  </Query>
</Subscription>

この定義を登録するには:

wecutil cs C:\config\security.xml

これで、クライアントPCからセキュリティイベントを収集できるようになります。


3️⃣ イベント転送サービスの状態確認

wecutil gr SecurityLogForward

サブスクリプションのステータスを確認し、正常にデータが転送されているかをチェックします。


⚠️ 注意点

注意点 説明
管理者権限が必要 サービス構成・サブスクリプション変更には昇格権限が必要
ファイアウォール設定に依存 WEC通信(ポート5985/5986)がブロックされると失敗する
XML記述ミスに注意 構成ファイルの形式エラーでサブスクリプション作成が失敗する
WECサービスが有効であること Windows Event Collector サービスが停止していると機能しない

📊 まとめ表

操作内容 コマンド例 説明
初期構成 wecutil qc イベントコレクターをセットアップ
サブスクリプション作成 wecutil cs config.xml XML設定で新規登録
サブスクリプション削除 wecutil ds Name 指定項目を削除
状態確認 wecutil gr Name 登録状態・統計を表示
バックアップ wecutil em backup.xml 設定をエクスポート

🔗 関連記事


➡️ 同カテゴリ記事リスト


さいごに

wecutil コマンドは、Windows環境で複数PCのイベントを集中管理するための中核ツールです。
サーバー監査、セキュリティ対策、障害解析などにおいて、WECの自動構成・確認を効率化できます。
特に大規模ネットワーク環境では、wecutil を使いこなすことでログ管理の品質と効率が大幅に向上します。

すべてを開く | すべてを閉じる

ページ上部へ戻る