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[記事公開日]2025/10/31

🔒 takeownコマンドの使い方|ファイルやフォルダの所有権を取得してアクセス制限を解除する方法

はじめに

Windowsでファイルやフォルダを削除・編集しようとした際に「アクセスが拒否されました」と表示されることがあります。
その原因の多くは、現在のユーザーアカウントに所有権がないためです。
こうした場合に役立つのが takeownコマンド です。
takeown を使えば、管理者権限で対象ファイルやフォルダの所有権を取得し、アクセスを可能にできます。

この記事では、takeown コマンドの基本構文から、フォルダ単位での一括取得、アクセス権再設定までを詳しく解説します。


🛠 takeownコマンドとは?

項目 内容
役割 ファイルやフォルダの所有権を取得する
用途 アクセス拒否エラーの解消、削除不能ファイルの管理、バックアップ時の制御
特徴 GUIでは変更できないシステムフォルダの所有権もコマンドで取得可能

takeown は管理者アカウントから実行することで、システムや他ユーザーが所有するファイルの権限を奪取(所有権変更)できます。
特に、Windowsアップデート後やユーザープロファイル破損時など、アクセス権が崩れたときに有効です。


📌 基本的な使い方

構文

takeown [/f <ファイル名> | /r /d y] [/a] [/u <ユーザー名>] [/p <パスワード>]

主な実行例

操作内容 コマンド例 説明
単一ファイルの所有権取得 takeown /f C:\data\report.docx 指定ファイルの所有権を現在のユーザーに変更
フォルダ配下すべてを対象 takeown /f C:\data /r /d y C:\data 内のすべてのファイル・サブフォルダを再帰的に処理
所有者をAdministratorsグループに変更 takeown /f C:\system /a /r /d y システム管理者グループを所有者に設定

⚙️ 主なオプション一覧

オプション 説明
/f <パス> 対象のファイルまたはフォルダを指定
/r 指定フォルダ内を再帰的に処理
/d <応答> 確認プロンプトに自動応答。通常は /d y で「はい」を選択
/a 所有者をAdministratorsグループに設定(デフォルトは現在のユーザー)
/u <ユーザー名> 別のユーザー資格情報を指定
/p <パスワード> /u と併用して認証を行う

🔧 応用的な使い方

1️⃣ アクセス拒否されたフォルダを操作可能に

takeown /f "C:\Windows\System32\drivers\etc" /a /r /d y

重要なシステムフォルダでも、管理者権限で所有権を取得可能です。


2️⃣ 所有権取得後に権限を付与(icacls併用)

takeown /f C:\data /r /d y
icacls C:\data /grant Administrator:F /t

takeown で所有権を取得後、icacls で完全アクセス権を付与します。


3️⃣ スクリプトで一括所有権変更

@echo off
for /d %%i in (D:\Backup\*) do takeown /f "%%i" /r /d y

バックアップフォルダなど大量のディレクトリを一括処理する際に便利です。


⚠️ 注意点

注意点 説明
管理者権限が必要 所有権変更は管理者として実行しなければ失敗します
システムファイルの変更は慎重に 所有権を奪うとWindows保護機能が正常に働かなくなることがあります
NTFSのみ有効 FAT32など所有権管理のないファイルシステムでは無効です
所有権だけではアクセスできない場合あり icacls などで追加のアクセス許可を設定する必要があります

🧠 補足
takeown はファイルの「所有者」を変更するだけで、「アクセス権限(ACL)」までは変更しません。
実際のアクセス操作を行うには、icacls コマンドと組み合わせるのが一般的です。


📊 まとめ表

操作内容 コマンド例 説明
単一ファイルの所有権取得 takeown /f C:\data\file.txt 現在のユーザーに所有権を付与
フォルダ内を再帰的に変更 takeown /f C:\data /r /d y サブフォルダを含めて所有権を変更
管理者グループに変更 takeown /f C:\system /a /r /d y 所有者をAdministratorsに変更

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さいごに

takeown コマンドは、アクセス拒否されたファイルやフォルダを管理者が制御下に戻すための重要なツールです。
誤った権限設定で操作不能になったファイルも、所有権を取得することで再びアクセス可能になります。
ただし、システムファイルの所有権変更は慎重に行い、必要に応じてバックアップを取ってから実施しましょう。

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