[記事公開日]2025/11/02
[最終更新日]2025/11/11
🎥 15.6インチ液晶パネル(LTN156AT20-T01)|内部構造を動画で紹介
今回は 15.6インチ液晶パネル「LTN156AT20-T01」 を実際に分解し、内部構造や層構成を詳しく紹介します。
このモデルはノートパソコンに広く採用されている液晶パネルの一つで、解像度は1366×768、40ピン接続タイプの一般的なHDパネルです。割れて使用できなくなったパネルを題材に、内部の仕組みを観察していきます。
もくじ
15.6インチ液晶パネル(LTN156AT20-T01)|内部構造を紹介・分解してみた
動画公開日: 2025-06-06T11:46:15Z
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💡 内部部品・交換用パーツ
液晶パネルの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | LTN156AT20-T01 |
| サイズ | 15.6インチ(16:9) |
| 解像度 | 1366×768(HD) |
| コネクタ | 40ピン LVDSタイプ |
| 表面処理 | 光沢タイプ(グレア) |
外装の取り外し
液晶パネルの外周は保護テープで覆われており、分解にはカッターや精密ヘラを使用します。
強引に剥がすとパネルが割れる可能性があるため、必ず壊れたパネルで作業するようにしましょう。
テープを丁寧に剥がすと、内部のコントロール基板部分が現れます。
コントロール基板部分
基板は液晶パネル下部に固定されており、2本の小ネジで支えられています。
この部分には液晶駆動回路とバックライト制御回路が集約されており、極めて薄い設計になっています。
コネクタは 40ピン タイプで、最近のモデルでは30ピン・eDP仕様のものも増えています。
液晶交換を行う際は「ピン数」と「解像度」を必ず一致させることが重要です。
金属フレームと拡散シート構造
パネル背面の金属フレームを外すと、内部には光を均一に拡散させる複数の層が現れます。
構造の一例は以下の通りです:
-
液晶層(表示層) – 実際の映像を映し出す部分。非常に薄く割れやすい。
-
拡散シート(光拡散層) – バックライトの光を均一に広げる役割。
-
導光板 – LEDからの光を面全体に拡散させる透明アクリル層。
-
反射シート – 背面から光を反射させて明るさを高める。
これらの層が重なり、薄型液晶パネルが構成されています。
注意点・リスク
| 注意項目 | 内容 |
|---|---|
| 静電気対策 | 液晶基板は非常にデリケートなため、帯電防止手袋を推奨 |
| 分解の難易度 | 基板と液晶が一体構造のため、再利用や修復はほぼ不可能 |
| コネクタ破損 | 40ピン端子は脆く、着脱時にピン曲がりのリスクあり |
| シート管理 | 分解中に層がずれると再組立て困難 |
構造のポイント
液晶パネルの内部は非常に繊細で、わずかな圧力でも破損することがあります。
また、バックライトや拡散シートは一見するとシンプルですが、光の均一性を保つために緻密に設計されています。
この分解を通じて、ノートパソコン用液晶がどれほど精密に作られているかを実感できます。
まとめ
今回は LTN156AT20-T01(15.6インチ液晶パネル) の分解構造を紹介しました。
内部は多層構造であり、液晶・拡散シート・導光板・反射板が重なって映像を表示しています。
液晶交換時は同型番または同等互換品の使用を推奨します。ピン数や厚みの違いによっては装着不可の場合もあるため、購入前に仕様を必ず確認してください。
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