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[記事公開日]2025/12/16
Q. 電源を入れるとカチッと音がして止まるのは壊れていますか?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
電源を入れるとカチッと音がして止まるのは壊れていますか?
A.
電源を入れたときに「カチッ」という音がしてすぐに止まる場合、電源ユニットや内部の部品に問題がある可能性があります。緊急性は高くないものの、放置すると悪化することもあるため、まずは原因の切り分けを行うことが大切です。この記事では、外部からの確認方法から内部の可能性まで順に説明しますので、落ち着いて順番に確認してください。
まず確認してほしいこと
電源が入ってすぐに「カチッ」と音がして止まる症状は、原因が複数考えられます。まずは「切り分け」を行い、どの要因が関係しているかを見極めましょう。切り分けの基本は以下の3軸です。
1) 外部要因(電源ケーブルや周辺機器の接続状態)
2) ソフトウェア要因(OSやドライバーの問題)
3) 内部ハードウェア要因(電源ユニットやマザーボードの故障)
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- デスクトップ:電源ケーブルの接続を確認し、モニターや周辺機器をすべて外して最小構成で起動を試みます。可能であれば別の電源ケーブルやコンセントも試してください。
- ノートパソコン:ACアダプターが正しく接続されているか確認し、バッテリーを外してACアダプターのみで起動を試みます。画面表示の切り替え(Fnキー)も試してください。
- 一体型パソコン:外部モニターが接続できる場合は接続して画面表示を確認します。分解は難しいため無理せず専門家に相談することをおすすめします。
ここまでの確認で問題が絞れない場合は、内部ハードウェアの可能性が高まるため、無理せず専門家に相談してください。
この症状が起きる理由について
電源を入れたときの「カチッ」という音は、多くの場合、電源ユニット内部のリレーや保護回路が作動している音です。これは異常を検知して電源を遮断しているサインで、過電流やショート、部品の劣化などが原因で起きることがあります。パソコンが正常に起動できないため、自動的に停止している状態です。
よくある原因
- 電源ケーブルの断線や接触不良
- 周辺機器や内部パーツのショート
- 電源ユニットの故障や劣化
- マザーボードの異常やショート
- 内部ほこりや異物による接触不良
- バッテリーの劣化(ノートパソコンの場合)
自分でできる対処方法(順番に試す)
- パソコンの電源ケーブルとコンセントを抜き、数分待ってから再度接続し、起動を試みる(外部要因の切り分け)
- 周辺機器(USB機器や外付けデバイス)をすべて外して起動を試す(外部要因の切り分け)
- ノートパソコンの場合はバッテリーを外し、ACアダプターのみで起動を試す(外部要因の切り分け)
- デスクトップの場合は内部のほこりをエアダスターなどで軽く除去し、接触不良がないか確認する(安全にできる範囲で)
- 可能であれば別の電源ケーブルやACアダプターを使用してみる(外部要因の切り分け)
これらで改善しない場合は、内部ハードウェアの故障が疑われるため、無理に分解せず専門家に相談してください。
放置するとどうなるか
このまま放置すると、電源ユニットやマザーボードの故障が進行し、最終的にはパソコンが全く起動しなくなる可能性があります。また、内部のショートが悪化すると他の部品に影響を及ぼすことも考えられます。早めの原因の見極めと対処が望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
電源ユニットのリレー音は保護回路が働いている証拠で、内部で過電流や短絡が発生している可能性があります。マザーボードのショートやコンデンサーの膨張も原因となることがあります。これらは分解や専用の測定機器が必要なため、ご自身での修理は推奨できません。無理せず専門の修理業者に相談してください。
再発を防ぐためのヒント
- 電源ケーブルやコンセントの接触を定期的に確認する
- パソコン内部のほこりは定期的に掃除する(分解不要な範囲で)
- 周辺機器は信頼できるものを使い、接続時は慎重に扱う
- ノートパソコンはバッテリーの状態を定期的にチェックする
- 異常を感じたら早めに専門家に相談する
まとめ
電源を入れたときに「カチッ」と音がして止まる症状は、電源ユニットやマザーボードの故障が疑われますが、まずは電源ケーブルや周辺機器の接続状態など外部要因から順に切り分けることが重要です。自分でできる簡単な対処もありますが、内部の故障が疑われる場合は無理に分解せず、早めに専門の修理業者へ相談してください。落ち着いて段階的に確認し、安全第一で対応しましょう。
