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[記事公開日]2025/12/16
Q. 再起動ループに入ってしまってWindowsが開けません。どうしたら?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
再起動ループに入ってしまってWindowsが開けません。どうしたら?
A.
再起動ループは、Windowsが正常に起動できずに繰り返し再起動を繰り返す状態です。緊急性が高い場合もあるため、早めの原因の切り分けが重要です。ここでは、まず確認してほしいポイントから始めて、原因の見極め方や対処法を順に説明します。安全に進められる範囲で対処し、難しい場合は専門家への相談をおすすめします。
まず確認してほしいこと
再起動ループの原因を探るためには、まず「切り分け」が大切です。問題の範囲を絞り込むことで、適切な対処がしやすくなります。以下のポイントで順に確認してください。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通の確認
・電源ケーブルやバッテリーが正しく接続されているか
・周辺機器(USB機器や外付けデバイス)をすべて外す
・電源ボタンの長押しで完全シャットダウン後、再起動を試す - デスクトップの場合
・モニターケーブルの接続を確認し、別のケーブルやモニターで映るか試す
・グラフィックボードがある場合は一時的に外し、マザーボードの映像出力で起動を試みる
・最小構成(CPU、メモリ1枚、電源)での起動を試す - ノートパソコンの場合
・ACアダプターのみで起動できるか確認
・Fnキーなどで外部モニター出力に切り替え、画面表示の有無を確認
・バッテリーを外してACアダプターのみで起動を試す(可能な機種のみ) - 一体型パソコンの場合
・外部モニターを接続し、内蔵画面の問題か本体の問題かを切り分ける
・一体型は分解が難しいため、内部の確認は無理せず専門家に相談を
これらの確認で「外部要因」「接続や周辺機器の問題」をまず切り分けましょう。次にソフトウェアやハードウェアの問題へ進みます。
この症状が起きる理由について
再起動ループは、Windowsが起動処理中に何らかの異常を検知し、正常に起動できずに自動的に再起動を繰り返す状態です。これはシステムの重要なファイルの破損やドライバーの不具合、ハードウェアの故障などが原因で起こります。パソコンが正常に立ち上がらないため、ユーザーは操作を続けられません。
よくある原因
自分でできる対処方法(順番に試す)
- 周辺機器をすべて外し、電源ケーブルやバッテリーを再接続して起動を試す(外部要因の切り分け)
- Windowsの自動修復機能を試す
(起動時に自動的に修復画面が表示される場合は指示に従う) - Windows 8以降の場合、Shiftキーを押しながら再起動し、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を実行する(ソフトウェア要因の切り分け)
- セーフモードでの起動を試みる
・Windows 7までは起動時にF8連打
・Windows 8以降は「Shiftキーを押しながら再起動」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「セーフモードを有効にする」 - セーフモードで起動できた場合、最近インストールしたソフトやドライバーをアンインストールする
- メモリの接触不良が疑われる場合は、電源を切ってからメモリを抜き差ししてみる(ノートや一体型は難しいため無理せず相談)
これらの手順で改善しない場合は、内部ハードウェアの故障や深刻なシステム破損の可能性が高くなります。無理せず専門の修理業者に相談してください。
放置するとどうなるか
再起動ループを放置すると、パソコンが使えない状態が続き、作業やデータの取り出しが困難になります。さらにハードウェアの故障が進行したり、システムの破損が拡大する可能性もあります。重要なデータがある場合は、早めの対応やバックアップの検討が望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
再起動ループの原因がハードウェアにある場合、例えばメモリの不良やストレージの故障、マザーボードの問題などが考えられます。これらは専用の診断機器や分解作業が必要なため、自力での対応はリスクが高いです。特に一体型パソコンは分解が難しく、無理に開けると保証が切れることもあります。安全のため、専門業者に診断・修理を依頼してください。
再発を防ぐためのヒント
- Windowsやドライバーの更新は定期的に行う
- 不明なソフトや怪しいファイルはインストールしない
- 周辺機器は信頼できるものを使い、不要なものは外す習慣をつける
- 定期的にバックアップを取り、万が一に備える
- パソコンの内部清掃や冷却状態を良好に保つ
まとめ
再起動ループはWindowsが正常に起動できない状態で、原因は多岐にわたります。まずは周辺機器の取り外しや自動修復、セーフモード起動などで切り分けを進めましょう。内部ハードウェアの故障が疑われる場合は無理せず専門家に相談してください。焦らず順を追って確認し、必要に応じて適切なサポートを受けることが大切です。
