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[記事公開日]2025/12/17
Q. STOPエラーが出た後にWindowsがすごく重くなる理由は?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
STOPエラーが出た後にWindowsがすごく重くなる理由は?
A.
STOPエラー(ブルースクリーン)が発生すると、Windowsの動作が極端に遅くなることがあります。これはシステムが不安定な状態で動作しているためで、緊急の対処が必要な場合もあります。ここでは、まず原因の切り分け方法と、なぜ動作が重くなるのかを順に説明します。
まず確認してほしいこと
STOPエラー後の動作遅延は原因が多岐にわたるため、まずは切り分けが重要です。切り分けの基本は以下の3つの軸で行います。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通:パソコンの再起動後、不要な周辺機器をすべて外してみる(外部要因の切り分け)
- デスクトップ:モニターやケーブルの接続状態を確認し、別のモニターやケーブルで試す
- ノート:ACアダプターのみで起動し、Fnキーで画面表示切替を試す
- 一体型:外部モニター接続で内蔵画面の問題かを確認。分解は難しいため無理せず相談を
これらで外部要因が除外できたら、次にソフトウェアや内部ハードウェアの可能性を考えます。
ここまでの切り分けは安全で工具不要ですので、落ち着いて順番に確認してください。
この症状が起きる理由について
STOPエラーはWindowsが重大な問題を検知した際に発生し、システムの安全を守るために強制停止します。その後、システムの一部が正常に動作しなくなり、リソースを大量に消費することがあります。これが動作が重くなる主な理由です。
よくある原因
自分でできる対処方法(順番に試す)
- パソコンを再起動し、動作の変化を確認する(ソフトウェアの一時的な問題の切り分け)
- 不要な周辺機器をすべて外して起動し、重さが改善するか試す(外部要因の切り分け)
- Windowsの更新を確認し、最新の状態にする(ソフトウェアの安定化)
- ウイルス対策ソフトでスキャンを実施し、マルウェアの有無を確認する(ソフトウェア要因の切り分け)
- 「システムファイルチェッカー(sfc /scannow)」を実行して破損ファイルを修復する(システムの整合性確認)
- メモリ診断ツールを使ってメモリの状態をチェックする(内部ハードウェア要因の切り分け)
これらの手順で改善しない場合や操作に不安がある場合は、無理せず専門家に相談してください。
放置するとどうなるか
動作が重い状態を放置すると、作業効率の低下だけでなく、システムのさらなる不安定化やデータ破損のリスクが高まる可能性があります。問題が深刻化すると、最悪の場合は起動不能になることも考えられます。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
頻繁にSTOPエラーが発生し、その後も動作が重い場合は、メモリやストレージの物理的故障が疑われます。また、ドライバーの深刻な不整合やシステムファイルの大規模破損も考えられます。これらは分解や専用ツールによる診断が必要なため、自力での対応は避け、専門の修理業者に相談することをおすすめします。
再発を防ぐためのヒント
- 定期的にWindowsやドライバーを最新の状態に更新する
- 信頼できるウイルス対策ソフトを導入し、定期スキャンを行う
- 周辺機器は公式対応のものを使い、接続状態をこまめに確認する
- 急な電源断を避け、安定した電源環境を整える
- 定期的にバックアップを取り、データ保護を心がける
まとめ
STOPエラー後にWindowsが重くなるのは、システムの不安定化や破損が原因であることが多いです。まずは外部要因からソフトウェア、内部ハードウェアの順で切り分けを行い、無理せず安全な範囲で対処しましょう。改善しない場合や不安がある場合は、専門家への相談をおすすめします。安心してパソコンを使い続けるために、早めの対応が大切です。
