もくじ
📝 はじめに
PowerShellで作業していると、
「今、自分はどのフォルダにいるのか分からなくなった」
「相対パスで操作しているが、基準となる場所を確認したい」
と感じることはありませんか？
そんなときに役立つのが
Get-Location です。
現在の作業ディレクトリ（カレントディレクトリ）を確認できるため、
ファイル操作やスクリプトの安全性を高める基本コマンドとしてよく使われます。
- 今の作業フォルダを確認したい
- 相対パス操作の基準を把握したい
- スクリプト実行時の開始位置を確認したい
✅ このコマンドでできること（要点）
- 現在の作業ディレクトリを表示できる
- ドライブを含めたパスを確認できる
- Set-Location で移動した結果を確認できる
- スクリプトの基準位置を把握できる
✅ Get-Location でできること
Get-Location は、
PowerShellが現在どのディレクトリを作業場所としているかを取得するコマンドです。
表示されるのは単なる文字列ではなく、
Location オブジェクトである点がPowerShellらしい特徴です。
そのため、後続の処理に利用することもできます。
考え方としては「今立っている場所を確認する」と覚えると分かりやすいでしょう。
🧩 基本構文
Get-Location引数を指定せず、そのまま実行するのが基本です。
▶ 基本的な使い方（まずこれだけ）
🔹 現在の場所を確認する
Get-Location
現在のパスが表示されていれば成功です。
この結果が表示されていれば問題ありません。
🔹 Set-Location 後の確認
Set-Location C:\Windows
Get-Location
移動先のパスが表示されれば、
正しくディレクトリが切り替わっています。
エラーが出なければ正常に動作しています。
🛠 よく使われる指定例
🔹 パスだけを取得する
(Get-Location).Pathパス文字列だけを取得したい場合に便利です。
🔹 変数に格納する
$current = Get-Location
$current
現在の場所を変数として保存し、
後で戻るといった使い方ができます。
💼 実務でよく使う使用例（応用）
🔹 一時的に移動して元に戻る
$old = Get-Location
Set-Location C:\Temp
# 作業
Set-Location $old🔹 ログに現在の場所を記録する
Get-Location | Out-File location.log -Append- Set-Location と組み合わせて移動確認
- Push-Location / Pop-Location の補助
- Out-File でログとして保存
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- 表示されるのはカレントディレクトリのみ
- スクリプト実行位置と混同しやすい
- PowerShell ISE とコンソールで初期位置が異なる場合がある
- ドライブ切り替え後の位置を勘違いしやすい
- UNCパスでも同様に取得できる
🔄 cmdとの違いについて
cmd では cd を使って現在の場所を確認しますが、
PowerShellでは Get-Location が正式なコマンドです。
なお、pwd は
Get-Location のエイリアスとして使えます。
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- PowerShellの実行環境（ISE / ターミナル）を確認
- スクリプト実行時の初期ディレクトリを把握しているか
- 意図せず Set-Location で移動していないか
- ドライブが正しく選択されているか
🧠 注意点
スクリプト内で
Get-Location の結果を前提に処理を書く場合は、
実行環境による初期位置の違いに注意が必要です。
必要に応じて、最初に作業ディレクトリを明示的に指定しましょう。
📌 まとめ
- Get-Location は現在の作業ディレクトリを確認する基本コマンド
- 相対パス操作の基準を把握するために重要
- Set-Location とセットで使うことが多い
- 次は Push-Location / Pop-Location も覚えるとより安全
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探すこともできます。
- ファイルを削除したい
- 一覧を表示したい
- 文字列を検索したい
- 条件で絞り込みたい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- 現在の作業場所を確認したい
- ディレクトリ移動を把握したい
