もくじ
📝 はじめに
PowerShellで New-PSDrive を使って作業ドライブを作成したあと、
「このドライブ、もう不要だな」
「スクリプトの後片付けとして削除したい」
と思うことはありませんか？
そんなときに使うのが
Remove-PSDrive です。
PowerShell上で作成した作業用ドライブ（PSDrive）を安全に削除できます。
- 一時的に作った作業ドライブを消したい
- スクリプト終了時に後片付けをしたい
- 不要な PSDrive を整理したい
✅ このコマンドでできること（要点）
- PowerShell上の作業ドライブを削除できる
- 実際のフォルダやデータは削除されない
- セッション内の PSDrive のみが対象
- スクリプトの後処理として使いやすい
✅ Remove-PSDrive でできること
Remove-PSDrive は、
PowerShellの仮想ドライブである PSDrive を
セッションから削除するためのコマンドです。
削除されるのはドライブの定義だけであり、
元になっているフォルダやファイルが消えることはありません。
考え方としては「作業用ショートカットを外す」と覚えると分かりやすいでしょう。
🧩 基本構文
Remove-PSDrive -Name ドライブ名ドライブ名はコロン（:）を付けずに指定します。
▶ 基本的な使い方（まずこれだけ）
🔹 作業ドライブを削除する
Remove-PSDrive -Name W
W: ドライブが削除され、
以降はアクセスできなくなります。
エラーが出なければ成功です。
🔹 削除されたことを確認する
Get-PSDrive一覧に該当ドライブが表示されなければ、正しく削除されています。
🛠 よく使われる指定例
🔹 エラーを抑制して削除する
Remove-PSDrive -Name T -ErrorAction SilentlyContinueすでに存在しない場合でも、エラーを表示せずに処理できます。
🔹 変数で指定したドライブを削除
$driveName = "T"
Remove-PSDrive -Name $driveNameスクリプト内で動的に管理する場合に便利です。
💼 実務でよく使う使用例（応用）
🔹 スクリプトの後処理として削除
New-PSDrive -Name T -PSProvider FileSystem -Root C:\Temp
# 処理…
Remove-PSDrive -Name T🔹 try / finally で必ず削除する
try {
New-PSDrive -Name W -PSProvider FileSystem -Root C:\Work
# 作業処理
}
finally {
Remove-PSDrive -Name W
}- New-PSDrive で作成 → Remove-PSDrive で削除
- Get-PSDrive で存在確認
- try / finally で安全に後処理
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- 実ファイルやフォルダは削除されない
- コロン（:）を付けるとエラーになる
- PowerShellを閉じると自動的に消える場合がある
- 使用中のドライブは削除できないことがある
- 管理者権限が必要なケースがある
🔄 cmdとの違いについて
cmd の subst /d や net use /delete に近い操作ですが、
Remove-PSDrive は
PowerShell の PSDrive 管理に特化しています。
スクリプトとの親和性が高いのが特徴です。
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- 指定したドライブ名が正しいか
- 現在そのドライブを使用していないか
- すでに削除済みではないか
- 管理者権限が必要な環境ではないか
🧠 注意点
Remove-PSDrive は安全なコマンドですが、
スクリプト内では「必ず削除される前提」で
後続処理を書かないよう注意しましょう。
try / finally を使うとより安全です。
📌 まとめ
- Remove-PSDrive で作業ドライブを削除できる
- 実ファイルやフォルダには影響しない
- 一時ドライブの後片付けに最適
- New-PSDrive とセットで覚えると便利
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探すこともできます。
- 作業ドライブを削除したい
- 一時ドライブを片付けたい
- PSDrive を整理したい
- スクリプトの後処理をしたい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- ドライブを作成・削除したい
- 作業環境をリセットしたい
