もくじ
📝 はじめに
PowerShellで作業していると、
「新しいファイルを作りたい」
「空のフォルダを用意したい」
「スクリプト内で作業用ファイルを生成したい」
という場面はよくあります。
そんなときに使うのが
New-Item です。
ファイル・フォルダ・各種アイテムを新規作成できる、
PowerShellの基本かつ汎用性の高いコマンドです。
- 空のファイルを作成したい
- 作業用フォルダを用意したい
- スクリプトで必要な構造を自動生成したい
✅ このコマンドでできること(要点)
- ファイルやフォルダを新規作成できる
- 種類(ItemType)を指定できる
- 存在しない場合のみ作成する制御ができる
- スクリプトの初期セットアップに使いやすい
✅ New-Item でできること
New-Item は、
指定したパスに新しい「アイテム」を作成するコマンドです。
ファイルやフォルダだけでなく、
PowerShellの世界では「アイテム」として
さまざまなものを作成できます。
まずは「ファイルとフォルダを作るコマンド」と覚えておけば十分です。
🧩 基本構文
New-Item -Path 作成場所 -ItemType 種類
-ItemType には
File や Directory を指定します。
▶ 基本的な使い方(まずこれだけ)
🔹 空のファイルを作成する
New-Item C:\Work\sample.txt -ItemType File
指定した場所に空のファイルが作成されます。
すでに存在する場合はエラーになります。
🔹 フォルダを作成する
New-Item C:\Work\Data -ItemType Directory
Data フォルダが新しく作成されます。
🛠 よく使われる指定例
🔹 すでに存在してもエラーにしない
New-Item C:\Work\Data -ItemType Directory -Force
フォルダが存在していてもエラーにならず、
そのまま処理を続行できます。
🔹 複数階層を一度に作成
New-Item C:\Work\Logs\2025\01 -ItemType Directory -Force
親フォルダが存在しなくても、
まとめて作成されます。
💼 実務でよく使う使用例(応用)
🔹 作業前にフォルダ構成を準備
New-Item C:\Backup -ItemType Directory -Force
New-Item C:\Backup\Logs -ItemType Directory -Force
🔹 ファイルがなければ作成する
if (-not (Test-Path C:\Work\config.json)) {
New-Item C:\Work\config.json -ItemType File
}
- Test-Path で存在確認
- -Force で安全に作成
- 初期化処理・セットアップに活用
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- 既存ファイルがあるとエラーになる
- -ItemType の指定を忘れやすい
- 親フォルダがないと失敗する(-Force なし)
- ファイル内容は作成されない(空ファイル)
- mkdir は New-Item のエイリアス
🔄 cmdとの違いについて
cmd では mkdir や
リダイレクト(type nul > file)を使いますが、
PowerShell の New-Item は
コマンド1つで統一的に作成できます。
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- 作成先のパスが正しいか
- 書き込み権限がある場所か
- -ItemType の指定が合っているか
- -Force が必要な場面ではないか
🧠 注意点
New-Item は安全なコマンドですが、
スクリプトでは「すでに存在する場合」の挙動を
想定して書くことが重要です。
Test-Path と組み合わせると安心です。
📌 まとめ
- New-Item は新規作成の基本コマンド
- ファイル・フォルダどちらも作れる
- -Force を使うと柔軟に対応できる
- 初期化・セットアップ処理で活躍する
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探すこともできます。
- ファイルを新しく作りたい
- フォルダを作成したい
- 作業用の構成を用意したい
- 存在しなければ作成したい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- 初期セットアップを自動化したい
- 安全に新規作成したい
