もくじ
📝 はじめに
PowerShellでディスク容量を確認していると、
「このフォルダがどれくらい容量を使っているのか知りたい」
「どのフォルダが容量を圧迫しているのか調べたい」
「エクスプローラーで右クリック→プロパティを見るのが面倒」
という場面はよくあります。
そんなときに活躍するのが、
Measure-Object を使った
フォルダサイズ計算の実用テクニックです。
PowerShellなら、数値として正確に把握できます。
- 容量を圧迫しているフォルダを特定したい
- バックアップ対象のサイズを事前に把握したい
- 定期的にディスク使用量をチェックしたい
✅ このコマンドでできること(要点)
- フォルダ配下のファイルサイズ合計を算出できる
- サブフォルダを含めた合計容量を取得できる
- 数値として扱えるため自動化しやすい
- サイズ順の比較・判断に使える
✅ Measure-Object でできること
Measure-Object は、
数値データの合計・平均・最大値などを計算するコマンドです。
ファイル管理では、
Length(ファイルサイズ)を対象にすることで、
フォルダ全体の使用容量を算出できます。
エクスプローラー感覚では見えにくい
「正確な数値」を取得できるのが強みです。
🧩 基本構文
Get-ChildItem 対象フォルダ -File -Recurse |
Measure-Object -Property Length -Sum
-Sum を指定することで合計値を計算します。
▶ 基本的な使い方(まずこれだけ)
🔹 フォルダ配下の合計サイズを取得する
Get-ChildItem C:\Work -File -Recurse |
Measure-Object -Property Length -Sum
Sum に表示される値が、
フォルダ内ファイルの合計サイズ(バイト)です。
🔹 サイズをMB単位で表示する
$size = (Get-ChildItem C:\Work -File -Recurse |
Measure-Object Length -Sum).Sum
"{0:N2} MB" -f ($size / 1MB)
人が見て分かりやすい単位に変換できます。
🛠 よく使われる指定例
🔹 サブフォルダ単位でサイズを確認する
Get-ChildItem C:\Work -Directory |
ForEach-Object {
$sum = (Get-ChildItem $_.FullName -File -Recurse |
Measure-Object Length -Sum).Sum
[PSCustomObject]@{
Folder = $_.Name
SizeMB = "{0:N1}" -f ($sum / 1MB)
}
}
どのフォルダが容量を使っているか一目で分かります。
🔹 特定拡張子だけでサイズを計算する
Get-ChildItem C:\Work -File -Recurse -Filter *.log |
Measure-Object Length -Sum
ログファイルだけの容量調査などに便利です。
💼 実務でよく使う使用例(応用)
🔹 容量の大きいフォルダを洗い出す
Get-ChildItem C:\Data -Directory |
ForEach-Object {
$size = (Get-ChildItem $_.FullName -File -Recurse |
Measure-Object Length -Sum).Sum
[PSCustomObject]@{
Folder = $_.FullName
SizeGB = "{0:N2}" -f ($size / 1GB)
}
} |
Sort-Object SizeGB -Descending
🔹 バックアップ前の容量チェック
$target = "C:\BackupTarget"
$size = (Get-ChildItem $target -File -Recurse |
Measure-Object Length -Sum).Sum
"バックアップ対象サイズ: {0:N2} GB" -f ($size / 1GB)
- Get-ChildItem で対象取得
- Measure-Object で合計計算
- Sort-Object で容量順に整理
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- フォルダ自体のサイズが表示されると思ってしまう
- -Recurse を付け忘れて一部しか計算されない
- 単位(バイト)を意識していない
- 隠しファイル・システムファイルを含めていない
- 大量ファイルで処理が重くなる
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- -File を指定しているか
- -Recurse が必要な構成ではないか
- アクセス権限の問題がないか
- 処理対象が多すぎないか
🧠 注意点
フォルダサイズ計算は便利ですが、
ファイル数が非常に多い場合は処理に時間がかかります。
まずは対象範囲を絞り、
段階的に調査するのがおすすめです。
📌 まとめ
- Measure-Object でフォルダサイズを計算できる
- Length プロパティがサイズの基準
- -Recurse で配下すべてを集計
- 容量調査・整理作業に非常に有効
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探すこともできます。
- フォルダサイズを調べたい
- 容量を圧迫している場所を知りたい
- バックアップ容量を確認したい
- ディスク使用量を調査したい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- PowerShellで容量管理したい
- 安全に調査したい
