もくじ
📝 はじめに
PowerShellで作業していて、
「今どんなプログラムが動いているのか確認したい」
「CPUやメモリを使っている原因を調べたい」
と感じたことはありませんか?
Windowsで実行中のプロセスを確認する基本コマンドが
Get-Process です。
この記事では、タスクマネージャー感覚で使える基本から、
実務で役立つ確認方法までを分かりやすく解説します。
- パソコンが重い原因を調べたい
- 特定のアプリが起動しているか確認したい
- 不要なプロセスを見つけたい
✅ このコマンドでできること(要点)
- 現在実行中のプロセスを一覧表示できる
- CPU・メモリ使用量を確認できる
- 特定のプロセスだけを絞り込める
- 他のコマンドと組み合わせて管理できる
✅ Get-Process でできること
Get-Process は、
Windows上で動作しているプロセス(実行中のプログラム)を
情報付きで取得するコマンドです。
タスクマネージャーを開かなくても、
PowerShell上で同じような情報を確認できます。
状況によっては、一覧を取得して分析することも可能です。
「状態を取得して、あとで加工する」という考え方がポイントです。
🧩 基本構文
Get-Process
引数を付けずに実行すると、
現在動いているすべてのプロセスが一覧表示されます。
▶ 基本的な使い方(まずこれだけ)
🔹 実行中のプロセスを一覧表示する
Get-Process
プロセス名、ID、CPU時間、メモリ使用量などが表示されます。
一覧が表示されていれば、正常に取得できています。
🔹 特定のプロセスを確認する
Get-Process chrome
指定した名前のプロセスだけが表示されます。
該当する行が表示されていれば、プロセスは実行中です。
🛠 よく使われる指定例
🔹 CPU使用量が高い順に並べる
Get-Process | Sort-Object CPU -Descending
CPUを多く使っているプロセスが上に表示されます。
動作が重いときの原因調査に役立ちます。
🔹 メモリ使用量を確認する
Get-Process | Sort-Object WorkingSet -Descending
メモリ(RAM)を多く使用しているプロセスを確認できます。
💼 実務でよく使う使用例(応用)
🔹 特定条件でプロセスを絞り込む
Get-Process | Where-Object CPU -gt 100
CPU使用時間が一定以上のプロセスだけを抽出できます。
結果が表示されていれば、条件指定は正しく動作しています。
🔹 プロセス情報をログとして保存する
Get-Process | Out-File C:\logs\process_list.txt
- Where-Object で条件抽出
- Sort-Object で並び替え
- Stop-Process と組み合わせて終了操作
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- プロセス名と表示名は必ずしも一致しない
- 管理者権限がないと取得できない情報がある
- CPU値は「現在使用率」ではなく累積時間
- 64bit/32bitで見え方が異なる場合がある
🔄 cmdとの違いについて
cmdでは tasklist が
プロセス確認の相当コマンドです。
tasklistは表示専用ですが、
Get-Processはオブジェクトとして扱えるため、
絞り込みや並び替えが簡単です。
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- プロセス名の指定が正しいか
- 管理者として実行しているか
- すでに終了していないか
- リモート環境で制限がかかっていないか
🧠 注意点
プロセス情報は状況によって常に変化します。
一時的な値で判断せず、必要に応じて複数回確認するのがおすすめです。
📌 まとめ
- Get-Processは実行中プロセス確認の基本コマンド
- 一覧・絞り込み・並び替えが簡単にできる
- 重い原因調査や管理作業に役立つ
- 次は Stop-Process と組み合わせると理解が深まる
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探せます。
- ファイルを削除したい
- 一覧を表示したい
- 文字列を検索したい
- 条件で絞り込みたい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- プロセスを終了したい
- 動作が重い原因を調べたい
