もくじ
📝 はじめに
Windowsのトラブル対応をしていると、
「サービスを一度止めて、もう一度起動したい」
「再起動したら直りそうだけど、手順が面倒」
と感じることはありませんか？
そんなときに便利なのが、
サービスの停止と起動をまとめて行える
Restart-Service です。
この記事では、サービス管理画面を開かずに、
PowerShellからサービスを再起動する基本的な使い方を解説します。
- ネットワークや印刷が不安定なとき
- 設定変更後にサービスを再読み込みしたい
- トラブル対応を素早く行いたい
✅ このコマンドでできること（要点）
- Windowsサービスを停止→起動まで一括で行える
- サービス名を指定して再起動できる
- 複数サービスをまとめて再起動できる
- 他のコマンドと組み合わせて自動化できる
✅ Restart-Service でできること
Restart-Service は、
実行中のWindowsサービスを一度停止し、
その後あらためて起動するためのコマンドです。
「Stop-Service → Start-Service」を
1行で安全に実行できる点が特徴です。
トラブル対応や反映作業でよく使われます。
状態を切り替えてリフレッシュする、という考え方で使います。
🧩 基本構文
Restart-Service -Name サービス名
サービス名（Name）を指定して再起動します。
表示名（DisplayName）ではない点に注意してください。
▶ 基本的な使い方（まずこれだけ）
🔹 サービスを再起動する
Restart-Service -Name wuauserv
Windows Update サービスを再起動します。
エラーが表示されなければ、正常に再起動できています。
🔹 再起動後の状態を確認する
Get-Service -Name wuauserv
Status が Running になっていれば、
サービスは起動状態に戻っています。
🛠 よく使われる指定例
🔹 Get-Service と組み合わせて再起動する
Get-Service -Name wuauserv | Restart-Service
サービス情報を取得してから再起動する書き方です。
パイプラインで処理をつなげられます。
🔹 複数サービスをまとめて再起動する
Restart-Service -Name wuauserv,bits
関連する複数のサービスを一度に再起動できます。
ネットワークや更新系トラブルの対応に便利です。
💼 実務でよく使う使用例（応用）
🔹 実行中のサービスだけを再起動する
Get-Service | Where-Object Status -eq 'Running' | Restart-Service
起動中のサービスだけを対象に再起動します。
実行後にエラーがなければ、処理は完了しています。
🔹 スクリプト内で安全に再起動する
try {
Restart-Service -Name wuauserv
}
catch {
"サービスを再起動できませんでした"
}- Get-Service で状態確認
- Where-Object で条件指定
- try / catch で安全に制御
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- 停止できないサービスは再起動もできない
- 無効化（Disabled）されているサービスは起動できない
- 依存関係のあるサービスに影響することがある
- 管理者権限が必要なケースがある
🔄 cmdとの違いについて
cmdには直接「再起動」に相当する単一コマンドはありません。
PowerShellの Restart-Service は、
停止と起動を1コマンドで扱える点が大きな違いです。
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- サービス名（Name）を正しく指定しているか
- 管理者としてPowerShellを実行しているか
- 依存サービスの状態に問題がないか
- 一時的に停止不可なサービスではないか
🧠 注意点
サービス再起動中は、一時的に機能が停止します。
業務影響が出ないタイミングで実行することが重要です。
📌 まとめ
- Restart-Serviceはサービス再起動の基本コマンド
- 停止と起動をまとめて実行できる
- トラブル復旧や設定反映に有効
- Start-Service / Stop-Service と併せて理解すると運用しやすい
🔎 PowerShellコマンドを探す
やりたいことからコマンドを探せます。
- ファイルを削除したい
- 一覧を表示したい
- 文字列を検索したい
- 条件で絞り込みたい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- サービスを再起動したい
- 不調な機能をリフレッシュしたい
