もくじ
📝 はじめに
WindowsでディスクやUSBメモリを使っていて、
「アクセスできない」「読み取りが遅い」「エラーが出る」
「スキャンと修復を求められた」
そんな状況に遭遇したことはありませんか?
こういったボリューム(ドライブ)関連の不具合に対して、
PowerShellからチェック・修復を実行できるのが
Repair-Volume です。
この記事では、ボリュームを修復する基本的な使い方と、
安全に進めるための注意点を解説します。
- 「スキャンと修復」が出たときに、手順を整理して実行したい
- 外付けHDD・USBメモリ・SDカードのエラーを確認したい
- GUIではなくPowerShellで状態確認・修復を進めたい
✅ このコマンドでできること(要点)
- 指定したボリュームのファイルシステムエラーを検出できる
- 読み取り専用のスキャン(診断)を実行できる
- オフライン修復など、状況に応じた修復を実行できる
- 修復前後の状況把握をスクリプトで行える
✅ Repair-Volume でできること
Repair-Volume は、
ボリューム(ドライブ)のファイルシステムをチェックし、
必要に応じて修復を行うためのコマンドです。
GUIの「エラーチェック(チェックディスク)」に近い役割を
PowerShellで実行できるイメージです。
ただし、状況によっては修復のためにボリュームを一時的にオフラインにする場合があります。
重要データがある場合は、まず読み取り専用のスキャンから始めるのが安全です。
🧩 基本構文
Repair-Volume -DriveLetter <文字> -Scan
まずは -Scan で「診断(読み取り専用チェック)」を行い、
必要に応じて修復を検討する流れが一般的です。
▶ 基本的な使い方(まずこれだけ)
🔹 まずはスキャン(診断)する
Repair-Volume -DriveLetter E -Scan
これは基本的に「チェックのみ」で、状況の把握に向いています。
エラーが出なければ、少なくとも大きな問題は検出されていない状態です。
🔹 可能ならオンライン修復を試す
Repair-Volume -DriveLetter E -SpotFix
-SpotFix は、必要最小限の修復を狙う指定です。
成功すれば短時間で終わる場合があります。
エラーが出なければ、修復は正常に完了しています。
🛠 よく使われる指定例
🔹 パーティションやボリューム情報を事前に確認する
Get-Volume -DriveLetter E
修復対象が本当に正しいかを確認します。
ラベルやファイルシステムを見て「対象が合っている」ことが確認できればOKです。
🔹 オフライン修復(状況により)
Repair-Volume -DriveLetter E -OfflineScanAndFix
-OfflineScanAndFix は強めの修復で、
ボリュームが一時的にオフラインになる場合があります。
仕事中の共有ドライブや、アプリが使用しているドライブに対してオフライン修復を行うと、
アプリのエラーやデータ破損につながる可能性があります。
実行タイミングと対象選びが重要です。
💼 実務でよく使う使用例(応用)
🔹 「スキャンと修復」が出たときの基本手順
Get-Volume -DriveLetter E
Repair-Volume -DriveLetter E -Scan
まずボリューム情報を確認してからスキャンする流れです。
スキャンが正常に終われば、次の判断(修復が必要かどうか)に進めます。
🔹 外付けディスクの不調を段階的に切り分ける
Repair-Volume -DriveLetter E -Scan
Repair-Volume -DriveLetter E -SpotFix
いきなり強い修復をせず、
段階的に試すことでリスクを下げられます。
この順で進めてエラーが出なければ、修復手順としては良い流れです。
- Get-Volume で対象確認(ラベル・FS・空き容量)
- Get-Partition で構成確認(ドライブ文字の割り当て)
- Get-Disk で物理ディスクの状態把握
🧩 よくある勘違い・つまずきポイント
- Repair-Volume ですべての物理故障が直るわけではない
- ファイルシステムが壊れている場合、修復でファイルが失われる可能性がある
- ドライブレターを間違えると別のドライブに影響する
- アクセス中のドライブは修復できない/失敗する場合がある
- 重度の障害では、まずデータ救出を優先した方が安全な場合がある
⚠ エラー・うまく動かないときの確認ポイント
- PowerShellを管理者として実行しているか
- 対象ドライブが使用中ではないか(エクスプローラーで開いていないか)
- 外付けディスクの場合、ケーブル・USBポートを変えても症状が変わらないか
- ファイルシステムがRAWになっていないか(RAWだと修復が難しい場合があります)
- 異音や頻繁な切断がある場合、物理故障の可能性がある
🧠 注意点
- 修復処理は、状況によってはファイルが失われる可能性があります
- 「大事なデータがある」「異音がある」「コピー中に止まる」場合は、修復より先にバックアップ/データ救出を検討してください
- 強い修復(オフライン修復など)は、影響が大きい場合があります
まずは -Scan で状態確認し、
その結果を見て次の手段を選ぶのが安全です。
📌 まとめ
- Repair-Volume はボリュームのチェック・修復を行うコマンド
- 基本は -Scan → 必要に応じて -SpotFix やオフライン修復
- 大事なデータがある場合は、修復前にバックアップやデータ救出を優先する
- 次は Get-Volume / Get-Partition とセットで確認すると理解が深まる
- やりたいことが曖昧な場合は、検索フォームを使うと探しやすいです
🔎 PowerShellコマンドを探す
「何をすれば直るか分からない」「確認ポイントを探したい」というときは、
やりたいことからコマンドを検索できます。
- ファイルを削除したい
- 一覧を表示したい
- 文字列を検索したい
- 条件で絞り込みたい
- エラーや実行できない原因を調べたい
- ドライブのエラーをチェックしたい(Repair-Volume)
- ドライブ容量や状態を確認したい(Get-Volume)
- ディスク構成を確認したい(Get-Disk / Get-Partition)
