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[記事公開日]2025/12/29
[最終更新日]2025/12/30
Q. PCのLANアダプタ故障で通信が途切れる?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
PCのLANアダプタ故障で通信が途切れる?
A.
LANアダプタの故障は、ネットワーク接続が不安定になったり、頻繁に通信が途切れる原因の一つです。緊急性は状況によりますが、業務や作業に影響が出るため早めの切り分けが重要です。この記事では、まず確認すべきポイントから原因の見極め方、対処法まで順を追って解説します。安全に進められる範囲で試し、必要に応じて専門家への相談を検討してください。
まず確認してほしいこと
LANアダプタの故障かどうかを判断するためには、まず「切り分け」が大切です。原因がハードウェアかソフトウェアか、あるいは外部要因かを段階的に見極めていきましょう。安全にできる基本の確認と機種別のポイントをまとめます。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通:LANケーブルの接続状態を確認し、別のケーブルやポートで試す。ルーターやモデムの再起動も行う。これで外部要因の切り分けができます。
- デスクトップ:内蔵LANポートと増設カード(PCIeなど)がある場合は切り替えて試す。別のネットワークポートがあれば使ってみる。
- ノートPC:有線接続時はACアダプターをつないで安定電源を確保し、FnキーなどでLANアダプタの有効・無効を切り替えてみる。外部モニター接続と違い、画面表示は関係ありませんが、無線LANとの切り替えも確認します。
- 一体型PC:分解が難しいため、外部モニターやUSB-LANアダプタなど外付け機器での動作確認が重要です。無理な分解は避けてください。
ここまでで問題の切り分けが進み、外部要因や設定の問題でない場合は、ソフトウェアやハードウェアの深い確認に進みます。
この症状が起きる理由について
LANアダプタはパソコンとネットワークをつなぐ重要な部品です。故障や不具合があると、信号の送受信がうまくできず通信が途切れたり不安定になります。物理的な損傷やドライバーの不整合、設定の誤りなどが影響しますが、通信の途切れは複数の原因が絡むことも多いです。
よくある原因
- LANケーブルの断線や接触不良
- ルーターやモデムの不具合・設定ミス
- LANアダプタのドライバーの破損や更新不足
- LANアダプタ自体のハードウェア故障
- 電源供給の問題(特にノートPCのバッテリーやACアダプター)
- ネットワーク設定の誤り(IPアドレスの競合など)
自分でできる対処方法(順番に試す)
- LANケーブルを別のものに交換し、接続を確認する(外部要因の切り分け)
- ルーターやモデムを電源OFF→ONで再起動する(ネットワーク機器のリセット)
- パソコンを再起動し、ネットワークドライバーの更新を確認する(ソフトウェア要因の切り分け)
- Windowsのネットワークトラブルシューティングを実行してみる(設定の自動診断)
- ノートPCの場合は、FnキーでLANアダプタのオンオフ切り替えを試す(機種別の簡易確認)
- 外付けのUSB-LANアダプタを使って接続できるか試す(ハードウェア故障の可能性を探る)
これらの手順で問題が解決しない場合は、内部ハードウェアの故障が疑われます。無理に分解や交換を試みず、専門業者に相談してください。
放置するとどうなるか
通信の途切れが続くと、インターネットや社内ネットワークの利用に支障が出ます。作業の遅延やデータの送受信エラーが増え、場合によっては重要な更新やバックアップができなくなることもあります。症状が悪化すると、修理や交換にかかる費用や時間が増える可能性があります。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
LANアダプタの物理的な故障は、基板の損傷やコネクタの破損、内部回路の劣化などが原因となります。通電測定や専用の診断ツールを使って状態を確認する必要があり、個人での対応はリスクが高いです。また、ドライバーの問題でも再インストールやクリーンインストールが必要になる場合があります。安全かつ確実に対応するため、無理せず専門の修理業者やサポート窓口に相談してください。
再発を防ぐためのヒント
- LANケーブルは曲げや引っ張りを避け、定期的に状態をチェックする
- ルーターやモデムは定期的に再起動し、ファームウェアを最新に保つ
- パソコンのネットワークドライバーは定期的に更新を確認する
- 不安定な電源環境を改善し、ノートPCはバッテリーの状態も管理する
- 外付けLANアダプタを予備として用意しておくとトラブル時に役立つ
まとめ
LANアダプタの故障は通信の途切れを引き起こすことがありますが、まずは外部機器や設定の切り分けから始めることが大切です。自分でできる範囲で対処しつつ、内部ハードウェアの故障が疑われる場合は無理せず専門家に相談しましょう。安心して使い続けるためにも、日頃からのメンテナンスと早めの対応を心がけてください。
