[登録されているタグ]印刷できない | 接続不良 | 認識しない
[記事公開日]2025/12/30
Q. 用紙が詰まっていないのに印刷できない理由
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
用紙が詰まっていないのに印刷できない理由
A.
用紙詰まりがないのに印刷できない場合、印刷機器やパソコンの接続や設定に問題がある可能性があります。緊急性は比較的低いですが、印刷ができない状態が続くと作業に支障が出ます。ここではまず安全に確認できる基本的な切り分け手順から、原因の見極め方を順に説明します。
まず確認してほしいこと
用紙詰まりがないことは確認済みとのことですが、印刷できない原因を絞り込むために「切り分け」が重要です。まずは以下の3つの軸で順番に確認しましょう。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
パソコンの形状によって接続環境や確認しやすさが異なりますが、基本的な切り分けは共通です。
- 1) 外部要因
– プリンターの電源が入っているか
– USBケーブルやネットワークケーブルの接続状態
– プリンターのエラーメッセージやランプの状態 - 2) ソフトウェア要因
– パソコン側のプリンター認識状況
– 印刷ジョブの状態(印刷キューの確認)
– ドライバーの状態やWindowsの設定 - 3) 内部ハードウェア要因
– プリンター内部の機械的な故障の可能性(部品の摩耗やセンサー異常など)
これらを順に確認し、原因を絞り込むことが「切り分け」の基本です。
なお、プリンターの種類(デスクトップ用USB接続、ノートパソコンのUSB接続、一体型パソコンのネットワーク接続など)によっては接続方法や確認ポイントが多少異なりますが、ここでは共通の基本手順を優先してください。
分解や部品交換が必要な場合は、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。
この症状が起きる理由について
印刷できない原因は、用紙詰まり以外にパソコンとプリンター間の通信トラブルや設定ミス、プリンタードライバーの不具合など多岐にわたります。プリンターが用紙を受け取れない状態ではなくても、信号が正しく伝わらなければ印刷は始まりません。内部の機械的な故障も影響することがあります。
よくある原因
- プリンターの電源が入っていない、またはスリープ状態になっている
- USBケーブルやネットワークケーブルの接続不良や断線
- パソコンがプリンターを認識していない(ドライバーの問題や設定ミス)
- 印刷ジョブが印刷キューに溜まって停止している
- プリンタードライバーの破損やバージョン不一致
- プリンター内部のセンサー故障や機械的なトラブル
自分でできる対処方法(順番に試す)
- プリンターの電源を一度切り、数秒待ってから再度入れる(電源状態の切り分け)
- USBケーブルやネットワークケーブルの接続をしっかり差し直す(外部要因の確認)
- パソコンの「デバイスとプリンター」画面でプリンターが認識されているか確認する(認識の切り分け)
- 印刷キューを開き、保留中やエラーのジョブがあればすべてキャンセルする(印刷ジョブの切り分け)
- プリンタードライバーを最新のものに更新、または再インストールする(ソフトウェア要因の切り分け)
- パソコンとプリンターを再起動し、再度印刷を試みる
これらの手順で改善しない場合は、プリンター内部の故障やより専門的な問題の可能性があるため、無理せず専門業者に相談してください。
放置するとどうなるか
印刷できない状態を放置すると、作業の遅延や業務効率の低下につながる可能性があります。また、プリンター内部の問題が悪化すると修理費用が高くなる場合もあります。早めに原因を見極め、適切な対処を行うことが望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
プリンター内部のセンサー異常やモーター故障、基板のトラブルなどが原因で印刷できない場合があります。これらは分解や専用の測定機器を使った診断が必要なため、無理に分解せず専門の修理業者に相談するのが安全です。特に異音がする、ランプが点滅し続けるなどの症状がある場合は故障の可能性が高いです。
再発を防ぐためのヒント
- プリンターの電源は使わない時も適度に切り、長時間のスリープ状態を避ける
- USBケーブルやネットワークケーブルは定期的に抜き差しして接触不良を防ぐ
- プリンタードライバーやパソコンのOSは最新の状態に保つ
- 印刷キューは定期的に確認し、不要なジョブは削除する
- プリンターの清掃やメンテナンスをメーカーの推奨に従って行う
まとめ
用紙詰まりがないのに印刷できない場合は、接続不良やパソコン側の認識問題、プリンタードライバーの不具合などが考えられます。まずは外部接続やソフトウェアの状態を順に切り分けて原因を絞り込みましょう。内部故障の疑いがある場合は、無理に分解せず専門業者に相談するのが安心です。焦らず順序立てて確認し、必要に応じてプロの力を借りてください。
