[記事公開日]2025/12/30
Q. ゴミ箱に入れたファイルがOneDriveと同期されるのは?
もくじ
パソコントラブルQ&A
まず確認してほしいこと
まずは「切り分け」のために、以下のポイントを確認してください。OneDriveの同期はパソコンの設定やネットワーク状況によって挙動が変わるため、順を追って確認することが重要です。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通:OneDriveアプリの設定画面を開き、「同期」や「ファイルオンデマンド」の設定を確認する。
- 共通:パソコンがインターネットに正常に接続されているか確認する。
- デスクトップ/ノート:OneDriveの同期フォルダーにファイルを移動・削除した際の挙動を観察する。
- 一体型:基本的に同様の確認を行うが、分解などのハードウェア確認は不要です。
これらの確認で、同期の動作がどの段階で起きているかを見極めることができます。
この症状が起きる理由について
OneDriveはクラウド上のファイルとパソコン内の同期フォルダーを常に連携させています。ファイルをゴミ箱に移動すると、その操作も同期対象となり、クラウド上のファイルも同様に削除またはゴミ箱に移動される仕組みです。
つまり、ローカルのゴミ箱の動作がOneDriveのクラウド側にも反映されるため、このような現象が起きます。
よくある原因
- OneDriveの「ファイルオンデマンド」機能が有効で、ファイルの状態がクラウドと連動している
- 同期フォルダー内のファイルを削除したため、その削除がクラウドにも反映されている
- OneDriveの設定で「ゴミ箱の同期」や「削除の反映」が有効になっている
- ネットワーク接続が安定しており、正常に同期が行われている
自分でできる対処方法(順番に試す)
- OneDriveの設定を開き、「ファイルオンデマンド」機能の有無を確認し、必要に応じて設定を変更する(同期の挙動を切り分け)。
- 同期フォルダー外にファイルを移動し、削除操作がクラウドに反映されるか確認する(同期範囲の切り分け)。
- インターネット接続を確認し、通信が安定しているかチェックする(通信状態の切り分け)。
- OneDriveの同期を一時停止し、ゴミ箱に入れたファイルがクラウドに影響するか確認する(同期の影響範囲の判断)。
これらの手順で同期の動作範囲や原因をある程度見極められます。
放置するとどうなるか
特に問題なく同期が行われている場合は、ファイルの削除がクラウド側にも反映されるだけで大きなトラブルにはなりにくいです。ただし、誤って重要なファイルを削除した場合は、クラウド側でも復元が必要になるため注意が必要です。
また、同期設定を理解せずに操作を続けると、意図しないファイルの消失や復元の手間が発生する可能性があります。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
稀にOneDriveの同期データベースが破損している場合や、設定ファイルに不整合があると、同期の挙動が正常でなくなることがあります。この場合は同期が止まったり、ファイルの削除が正しく反映されないこともあります。
こうしたトラブルは専門的な診断や再インストールが必要になることが多いため、無理に操作せず専門家に相談することをおすすめします。
再発を防ぐためのヒント
- OneDriveの同期設定を定期的に見直し、不要な同期を避ける
- 重要なファイルは同期フォルダー外にもバックアップを取る
- ファイル削除時はクラウド側の影響を意識し、誤削除に注意する
- ネットワーク環境を安定させ、同期エラーを防ぐ
まとめ
ゴミ箱に入れたファイルがOneDriveと同期されるのは、OneDriveの同期仕様による正常な動作です。まずは設定や同期範囲、ネットワーク環境を順に切り分けて確認しましょう。問題が複雑な場合や同期異常が疑われる場合は、無理せず専門家に相談することが安心です。
