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[記事公開日]2025/12/30
Q. ストレージ不足でブルースクリーンが出やすくなる?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
ストレージ不足でブルースクリーンが出やすくなる?
A.
ストレージの空き容量が極端に少なくなると、Windowsの動作に必要な一時ファイルの作成や仮想メモリの確保が困難になり、ブルースクリーン(BSOD)が発生しやすくなります。緊急性は状況によりますが、放置するとシステムの不安定化やデータ損失のリスクが高まるため注意が必要です。以下では、まず確認すべきポイントから原因の理解、対処方法まで順を追って説明します。
まず確認してほしいこと
ストレージ不足が原因かどうかを切り分けるために、まずは以下の基本的な確認を行いましょう。🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)も含めて説明します。
共通の確認ポイント:
- Windowsの「エクスプローラー」からCドライブ(またはOSが入っているドライブ)の空き容量を確認する。空き容量が10%以下の場合は不足の可能性が高いです。
- ブルースクリーンが発生した直前に、特定のソフトや作業をしていなかったか思い出す(大容量ファイルの読み書きや複数アプリの同時使用など)。
機種別のポイント:
- デスクトップ:内蔵HDDやSSDの接続状態を確認(ケーブルの緩みや電源供給も含めて)。外付けストレージの影響も念頭に。
- ノートパソコン:バッテリー残量やACアダプターの状態も確認しつつ、内蔵ストレージの空き容量を優先的に見る。
- 一体型パソコン:内部構造が複雑なため、ストレージの物理的な確認は難しいですが、空き容量の確認は通常通り行う。
これらの確認でストレージ不足が疑われる場合は、次のセクションで原因や対処方法を詳しく見ていきましょう。もし空き容量が十分にある場合は、別の原因も考えられるため専門家への相談をおすすめします。
この症状が起きる理由について
Windowsは動作中に一時ファイルの作成や仮想メモリの使用を行いますが、ストレージの空き容量が不足するとこれらが正常に行えなくなります。結果としてシステムが不安定になり、ブルースクリーンが発生しやすくなります。特にシステムファイルやドライバーの読み書きに支障が出ることが原因の一つです。
よくある原因
- ストレージの空き容量が極端に少ない(10%以下が目安)
- 仮想メモリに必要な領域が確保できない
- システムファイルの破損や断片化
- ドライバーやソフトウェアの不具合による書き込みエラー
- ストレージ自体の物理的な故障や劣化
自分でできる対処方法(順番に試す)
- 不要なファイルや古いデータを削除し、空き容量を増やす(切り分け:空き容量不足の改善)
- 「ディスククリーンアップ」ツールを使って一時ファイルやシステムの不要ファイルを削除する(切り分け:不要ファイルの影響排除)
- Windowsの「設定」→「システム」→「ストレージ」で使用状況を確認し、不要なアプリをアンインストールする(切り分け:アプリ容量の影響)
- 仮想メモリの設定を見直す(自動管理が基本だが、手動設定の場合は注意)(切り分け:仮想メモリの問題確認)
- PCを再起動して、一時的なメモリやファイルの問題をリセットする(切り分け:一時的な不具合排除)
これらの対処で改善しない場合や操作に不安がある場合は、無理せず専門家に相談することをおすすめします。
放置するとどうなるか
ストレージ不足を放置すると、システムの動作がさらに不安定になり、ブルースクリーンの頻度が増える可能性があります。また、重要なファイルの破損やデータ損失のリスクも高まります。最悪の場合、OSが起動しなくなることも考えられるため、早めの対処が望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
ストレージの空き容量に問題がないにも関わらずブルースクリーンが続く場合は、ストレージの物理的な故障やシステムファイルの深刻な破損が疑われます。特に異音がするHDDや、SSDの読み書き速度が著しく遅い場合は要注意です。こうした場合は分解や専用ツールによる診断が必要になるため、無理せず専門の修理業者に相談することが適切です。
再発を防ぐためのヒント
- 定期的にストレージの空き容量をチェックし、10〜20%以上の空きを保つ
- 不要なファイルやアプリはこまめに削除する
- 「ディスククリーンアップ」や「ストレージセンサー」機能を活用する
- Windowsアップデートやドライバーの更新を適宜行う
- 外付けストレージやクラウドを活用してデータを分散させる
まとめ
ストレージ不足はブルースクリーンの原因の一つであり、システムの安定性に大きく影響します。まずは空き容量の確認と不要ファイルの削除から始め、改善しない場合は専門家に相談しましょう。無理な作業は避け、安全に問題を解決することが大切です。
