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[記事公開日]2025/12/30
Q. ルーターのログに「DNSエラー」が出るときの原因は?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
ルーターのログに「DNSエラー」が出るときの原因は?
A.
ルーターのログに「DNSエラー」が表示される場合、インターネットの名前解決に問題が起きている可能性があります。これはネットワークが正常に機能しない原因の一つで、緊急性は状況によりますが、放置すると通信障害が続くこともあります。この記事では、まず基本的な確認から始めて、原因の切り分けと対処方法を順に説明します。
まず確認してほしいこと
DNSエラーの原因を探るためには、まず「切り分け」が重要です。ネットワークトラブルは外部要因・ソフトウェア要因・ハードウェア要因の3軸で考えるのが基本です。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
どの機種でも共通してできる基本的な確認から始めましょう。
- ルーターやモデムの電源が入っているか、正常に動作しているか
- LANケーブルやWi-Fi接続が安定しているか
- パソコンやスマホのネットワーク設定(特にDNS設定)が正しいか
デスクトップは有線接続の確認がしやすく、ノートパソコンはバッテリー残量やWi-Fi接続状態も併せて確認しましょう。一体型も基本的にはノートと同様ですが、分解が難しいため内部ハードウェアの確認は専門家に任せるのが安全です。
これらを確認しても改善しない場合は、ソフトウェアやルーター本体の設定、故障の可能性を考えていきます。
この症状が起きる理由について
DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名をIPアドレスに変換する仕組みです。ルーターがDNSサーバーにアクセスできない、または応答が正しく受け取れない場合に「DNSエラー」が発生します。これによりウェブサイトの表示やサービスの利用ができなくなります。
よくある原因
- ルーターのDNS設定ミスや不適切なDNSサーバーの指定
- インターネットサービスプロバイダー(ISP)のDNSサーバー障害
- ルーターのファームウェア不具合や一時的な動作異常
- ネットワーク機器の接続不良やケーブル断線
- パソコンやスマホのDNSキャッシュの問題や設定エラー
- マルウェアやセキュリティソフトによる通信制限
自分でできる対処方法(順番に試す)
- ルーターとモデムの電源を切り、30秒ほど待ってから再起動する(ルーターの動作異常を切り分け)
- LANケーブルやWi-Fi接続を確認し、接続が安定しているか確かめる(外部要因の切り分け)
- パソコンやスマホのDNS設定を自動取得に戻すか、Google Public DNS(8.8.8.8など)に変更してみる(ソフトウェア要因の切り分け)
- パソコンのDNSキャッシュをクリアする(コマンドプロンプトで「ipconfig /flushdns」)(ソフトウェアの一時的な問題を切り分け)
- ルーターのファームウェアが最新か確認し、必要ならアップデートする(ソフトウェア要因の改善)
これらで解決しない場合は、ルーターの故障やISP側の問題の可能性も考えられます。無理に分解や設定変更を進めず、専門家に相談するのが安全です。
放置するとどうなるか
DNSエラーを放置すると、インターネットの利用が断続的にできなくなったり、特定のウェブサイトにアクセスできなくなることがあります。業務や日常のネット利用に支障をきたす可能性があるため、早めに原因の切り分けと対処を行うことが望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
ルーターの内部ハードウェア故障や基板の不具合が原因でDNSエラーが起きることもあります。また、ファームウェアの破損や設定の深刻な異常も考えられます。こうした場合は、分解や詳細な診断が必要になるため、自力対応は避けて専門業者に相談するのが安全です。特に保証期間内の製品はメーカーサポートを利用しましょう。
再発を防ぐためのヒント
- ルーターのファームウェアは定期的に最新バージョンにアップデートする
- 信頼できるDNSサーバーを設定し、必要に応じて変更を検討する
- ネットワーク機器の設置場所を風通しの良い場所にし、過熱を防ぐ
- 定期的にルーターの再起動を行い、動作を安定させる
- セキュリティソフトやファイアウォールの設定を見直し、通信を妨げないようにする
まとめ
ルーターのログに「DNSエラー」が出る場合は、名前解決に問題があることを示しています。まずは接続状況や設定の基本的な切り分けから始め、簡単な対処を試してみましょう。原因が特定できない、またはハードウェアの故障が疑われる場合は、無理せず専門家に相談することが安心です。ネットワークは日常生活や仕事に欠かせないため、適切な対応で早めの復旧を目指しましょう。
