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[記事公開日]2025/12/30
Q. PCのウイルススキャン中にネットが遅くなる?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
PCのウイルススキャン中にネットが遅くなる?
A.
ウイルススキャン中にネットが遅くなるのは、スキャンがパソコンのリソースを多く使うために起きることが多いです。緊急性は高くない場合が多いですが、作業が重なると動作全体に影響が出ることもあります。ここでは、まず確認すべきポイントと原因の切り分け、対処方法について順を追って説明します。
まず確認してほしいこと
ウイルススキャン中のネット遅延の原因を見極めるために、まず「切り分け」を行いましょう。切り分けの基本軸は以下の通りです。
1) 外部要因(ネットワーク機器や回線の状態)
ルーターやモデムの再起動、他の端末の通信状況を確認します。
2) ソフトウェア要因(スキャンソフトや他のアプリの影響)
スキャンソフトの設定や同時に動いているアプリの有無を確認します。
3) 内部ハードウェア要因(PCのCPU・メモリ使用率など)
タスクマネージャーでCPUやメモリの使用状況を確認しましょう。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- デスクトップ:ネットケーブルの接続状態やルーターの位置を確認しやすい。
- ノート:Wi-Fi接続の安定性やバッテリー設定によるパフォーマンス低下も考慮。
- 一体型:内部冷却状態やファンの動作確認も重要。分解は難しいため無理せず相談を。
この症状が起きる理由について
ウイルススキャンはパソコンのファイルや通信を詳細にチェックするため、多くのCPUやメモリを消費します。その結果、ネットワーク処理が遅くなり、通信速度が落ちることがあります。特にスキャンがリアルタイムで動作している場合、ネットワーク負荷も増えることがあります。
よくある原因
- ウイルススキャンソフトがCPUやメモリを大量に使用している
- スキャン中にネットワーク通信も監視しているため通信負荷が増加
- 同時に他の重いアプリやアップデートが動作している
- ネットワーク機器の一時的な不調や設定の問題
- PCの性能が低く、リソース不足になっている
自分でできる対処方法(順番に試す)
- ネットワーク機器(ルーター・モデム)を再起動し、通信環境をリセットする(外部要因の切り分け)
- ウイルススキャンの設定で「スキャンの優先度」や「リアルタイムスキャン」の有無を確認し、必要に応じて軽減設定を行う(ソフトウェア要因の判断)
- スキャン中は他の重いアプリを終了し、CPU・メモリの負荷を減らす(ソフトウェア要因の切り分け)
- タスクマネージャーでCPU・メモリ使用率を確認し、異常に高い場合はPCの再起動を試みる(内部ハードウェア要因の判断)
- Wi-Fi接続の場合は、有線接続に切り替えて通信の安定性を確認する(外部要因の切り分け)
これらの手順で改善が見られない場合は、PCの性能不足やウイルススキャンソフトの不具合も考えられます。無理に設定変更を進めず、専門家に相談することをおすすめします。
放置するとどうなるか
ネットが遅い状態を放置すると、作業効率が落ちたり、オンライン作業や動画視聴のストレスが増える可能性があります。また、ウイルススキャンの負荷が高いままだと、PC全体の動作が重くなり、他の重要な処理にも影響が出ることが考えられます。ただし、すぐに大きな故障につながるわけではありません。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
長時間にわたりネット遅延が続く場合、内部ハードウェアの劣化や故障の可能性もあります。特にCPUやメモリの異常、ネットワークアダプターの故障、またはウイルススキャンソフトの不具合が考えられます。これらは分解や専門的な診断が必要な場合が多いため、無理に自己対応せず、修理業者や専門家に相談することが適切です。
再発を防ぐためのヒント
- 定期的にウイルススキャンのスケジュールを夜間や使用しない時間帯に設定する
- 不要なアプリや常駐ソフトを減らしてPCの負荷を軽減する
- ネットワーク機器のファームウェアを最新に保つ
- PCの性能に合ったウイルス対策ソフトを選ぶ
- 定期的にPCのメンテナンス(ディスククリーンアップや不要ファイル削除)を行う
まとめ
ウイルススキャン中にネットが遅くなるのは、パソコンのリソース消費や通信負荷が主な原因です。まずは外部機器の状態やスキャン設定、PCの負荷状況を順に切り分けて確認しましょう。自己対応で改善が難しい場合やハードウェアの故障が疑われる場合は、無理せず専門家に相談することが安心です。
