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[記事公開日]2025/12/30
Q. スキャンした画像が歪むのは故障?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
スキャンした画像が歪むのは故障?
A.
スキャンした画像が歪んでしまう問題は、必ずしも故障とは限りません。画像の歪みはスキャナーの設定ミスや取り込み時の環境要因が原因となることが多く、緊急性はそれほど高くありません。この記事では、まず確認すべきポイントと原因の切り分け方法、簡単にできる対処法を順にご説明します。
まず確認してほしいこと
スキャン画像の歪みは、機械の故障以外にも設定や使い方の問題で起こることが多いため、まずは以下の点を順に確認して原因の切り分けを行いましょう。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
スキャナーは多くの場合、デスクトップパソコンやノートパソコンにUSBやWi-Fiで接続して使用します。機種構造の違いによって確認すべきポイントは変わりませんが、スキャン機器自体の設置状況や接続方法は共通の確認項目です。
- スキャン対象の原稿が正しくセットされているか(傾きやズレがないか)
- スキャナーのガラス面や読み取り部分が汚れていないか
- スキャンソフトの設定で「解像度」や「補正」機能が適切か
- 接続ケーブルがしっかり差し込まれているか、無線の場合は通信状態が安定しているか
- 別の原稿や別のスキャンソフトで試してみて同じ症状が出るか
これらの確認で、外部要因やソフトウェア要因の切り分けが進みます。問題が続く場合は内部のハードウェア故障の可能性を考えますが、分解や修理は専門家に相談しましょう。
この症状が起きる理由について
スキャン画像が歪むのは、スキャナーが原稿の形状や位置を正しく読み取れないことが原因です。原稿のセットミスやガラス面の汚れ、ソフトウェアの設定不良などで読み取りがずれたり、補正がうまく働かなかったりします。内部の機械的な問題がある場合は、読み取り機構の動作不良も考えられます。
よくある原因
- 原稿がスキャナーのガラス面に正しく置かれていない
- スキャナーのガラス面や読み取り部分に汚れやホコリが付着している
- スキャンソフトの設定で補正機能がオフになっている、または誤設定
- スキャナーのドライバーやソフトウェアの不具合
- スキャナー内部の読み取り機構の故障や摩耗
自分でできる対処方法(順番に試す)
- 原稿をスキャナーのガラス面にまっすぐ、ずれなくセットし直す(外部要因の切り分け)
- スキャナーのガラス面を柔らかい布で清掃し、汚れやホコリを取り除く(外部要因の切り分け)
- スキャンソフトの設定を確認し、「自動補正」や「台形補正」などの機能をオンにしてみる(ソフトウェア要因の切り分け)
- スキャナーのドライバーを最新のものに更新するか、再インストールしてみる(ソフトウェア要因の切り分け)
- 別のパソコンや別のスキャンソフトで試し、同じ症状が出るか確認する(ソフトウェア・ハードウェアの切り分け)
これらの手順で改善しない場合は、内部のハードウェア故障の可能性があるため、無理に分解せず専門業者に相談しましょう。
放置するとどうなるか
画像の歪みを放置すると、スキャンしたデータの利用価値が下がり、印刷や資料作成時に不便を感じることがあります。故障が進行している場合は、スキャンできなくなる可能性もありますが、すぐにパソコンや他の機器に大きな影響が出ることは少ないです。ただし、業務や日常利用で支障が出る前に対処を検討することが望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
スキャナー内部の読み取りセンサーやモーター、駆動機構の故障が疑われる場合、動作音の異常や動作不良が伴うことがあります。こうした場合は分解や部品交換が必要になるため、無理に自己対応せず、修理専門店やメーカーサポートに相談するのが安全です。内部故障の判断は専門的な測定機器が必要なことが多いため、自己判断は避けましょう。
再発を防ぐためのヒント
- スキャン前に原稿をまっすぐにセットし、ずれや傾きを防ぐ
- 定期的にスキャナーのガラス面を清掃し、ホコリや汚れを除去する
- スキャンソフトの補正機能を適切に設定しておく
- スキャナーのドライバーやソフトウェアを最新の状態に保つ
- スキャナーの動作音や動作に異変を感じたら早めに専門家に相談する
まとめ
スキャンした画像の歪みは、設定や原稿の置き方、汚れなどの外部・ソフトウェア要因で起こることが多く、必ずしも故障とは限りません。まずは基本的な確認と簡単な対処を試し、それでも改善しない場合は内部ハードウェアの故障の可能性があります。分解や修理は専門家に任せ、無理せず相談することが安心です。
