[記事公開日]2025/12/30
Q. ブルースクリーンで「自動修復を準備しています」が進まないのは?
もくじ
パソコントラブルQ&A
まず確認してほしいこと
この状態はWindowsの自動修復機能が起動していますが、進行が止まっているため、原因を切り分けることが重要です。切り分けは次の3軸で行います:外部要因(周辺機器や接続)、ソフトウェア要因(Windowsの起動や設定)、内部ハードウェア要因(メモリやストレージなど)。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通:パソコンの電源を一度切り、周辺機器(USB機器や外付けドライブなど)をすべて外してから再起動を試みてください。これで外部要因の可能性を確認します。
- デスクトップ:電源ケーブルやモニター接続を確認し、別の電源コンセントも試してみましょう。電源ユニットの不具合も考慮します。
- ノート:バッテリーを取り外せる機種は外し、ACアダプターのみで起動を試してください。バッテリーの劣化や接触不良の可能性があります。
- 一体型:周辺機器の取り外し後、電源コードの接続を確認します。内部の分解は難しいため無理はしないでください。
これらの確認で状況が変わらない場合は、次にソフトウェアの切り分けへ進みます。
この症状が起きる理由について
Windowsは起動時に問題を検出すると、自動修復機能を使って修復を試みます。しかし、修復に必要なファイルが破損していたり、ハードウェアの不具合があると処理が途中で止まることがあります。結果として「自動修復を準備しています」の画面が進まなくなります。
よくある原因
自分でできる対処方法(順番に試す)
- パソコンの電源を完全に切り、すべての周辺機器を外してから再起動する(外部要因の切り分け)。
- Windows 8以降の場合、強制シャットダウンを数回繰り返すと「自動修復」メニューが表示されることがあるので、そこから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を試す(ソフトウェア要因の切り分け)。
- 同じく詳細オプションから「セーフモード」で起動を試みる。Windows 7までは起動時にF8連打、Windows 8以降は「Shiftキーを押しながら再起動」または「設定→回復→トラブルシューティング」からアクセス可能。
- セーフモードで起動できれば、最近インストールしたソフトやドライバーのアンインストールを検討する。
- ノートパソコンの場合、バッテリーを外してACアダプターのみで起動を試す。
これらの手順で改善しない場合は、内部ハードウェアの故障も考えられるため、無理せず専門業者に相談することをおすすめします。
放置するとどうなるか
この状態を放置すると、パソコンが正常に起動できず使えない時間が長引く可能性があります。また、ハードウェアの故障が原因の場合は、放置によって症状が悪化することも考えられます。早めに原因の切り分けと対処を行うことが望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
内部ストレージの物理的な故障やメモリの不良は、専門の診断機器や分解作業が必要になることがあります。また、電源ユニットの不安定さや基板の問題も考えられます。こうした場合は無理に分解や修理を試みず、信頼できる修理業者に相談することが安全です。
再発を防ぐためのヒント
- 定期的にWindowsの更新プログラムを適用し、システムを最新に保つ。
- 不要な周辺機器は使わないときに外す習慣をつける。
- パソコンの電源を急に切らず、正常にシャットダウンする。
- 定期的にディスクのエラーチェックやメンテナンスツールを利用する。
- 怪しいソフトやドライバーはインストールを控え、信頼できるものだけを使用する。
まとめ
「自動修復を準備しています」が進まない状態は、Windowsの起動に問題があるサインです。まずは周辺機器の取り外しやセーフモード起動などで原因を切り分け、簡単な対処を試みましょう。改善しない場合や内部ハードウェアの可能性がある場合は、無理せず専門の修理業者に相談してください。焦らず順を追って対応することが大切です。
