[記事公開日]2025/12/30
Q. バックアップ後にファイルサイズが異常に大きくなる?
もくじ
パソコントラブルQ&A
まず確認してほしいこと
1) 外部要因の確認
– バックアップ先の保存形式(圧縮・非圧縮)を確認してください。圧縮されていない場合、ファイルサイズが大きくなることがあります。
– USBメモリや外付けHDDの空き容量やファイルシステム(FAT32、NTFSなど)を確認し、保存に適しているか見極めましょう。
2) ソフトウェア要因の確認
– 使用したバックアップソフトの設定を見直してください。特に「圧縮設定」や「差分バックアップ/完全バックアップ」の違いが影響します。
– バックアップ対象のファイルやフォルダに隠しファイルやシステムファイルが含まれていないかもチェックしましょう。
3) 内部ハードウェア要因の確認
– ストレージの断片化やエラーが原因でファイルサイズが不自然に増える可能性があります。ディスクの状態を簡単にチェックすることも検討してください。
これらの確認は安全に行え、工具も不要です。ここまでで原因の絞り込みが難しい場合は、無理せず専門家に相談することをおすすめします。
この症状が起きる理由について
よくある原因
- バックアップ時にファイル圧縮が無効になっている
- 完全バックアップ(フルバックアップ)を選択しているため差分が含まれていない
- 隠しファイルやシステムファイルも含めてバックアップしている
- バックアップソフトの設定ミスや誤操作
- バックアップ先のファイルシステムの制限によるファイルの分割や拡張
- ストレージの断片化やエラーによるファイルサイズの不整合
自分でできる対処方法(順番に試す)
- バックアップソフトの設定を確認し、圧縮オプションが有効かどうかをチェックする(圧縮の有無を切り分ける)
- 差分バックアップと完全バックアップの違いを理解し、必要に応じて設定を変更する(バックアップ方式の切り分け)
- バックアップ対象のフォルダに隠しファイルやシステムファイルが含まれていないか確認する(対象ファイルの切り分け)
- バックアップ先のストレージ容量やファイルシステムを確認し、容量不足や制限がないか調べる(外部要因の切り分け)
- ディスクのエラーチェックツール(Windowsの「チェックディスク」など)を実行し、ストレージの状態を確認する(内部ハードウェア要因の切り分け)
これらの手順で問題の切り分けが進みますが、操作に不安がある場合や改善しない場合は、無理せず専門家に相談してください。
放置するとどうなるか
専門的な補足(故障が疑われるケース)
再発を防ぐためのヒント
- バックアップソフトの設定を定期的に見直し、圧縮やバックアップ方式を適切に選ぶ
- バックアップ先のストレージ容量に余裕を持たせる
- 定期的にディスクのエラーチェックや最適化を行う
- バックアップ対象のファイル構成を整理し、不要なファイルは除外する
- 信頼できるバックアップソフトを使用し、ソフトのアップデートを怠らない
