[記事公開日]2025/12/30
Q. BIOS設定でカメラが無効化されている場合の症状
もくじ
パソコントラブルQ&A
まず確認してほしいこと
カメラが使えない場合、まずは以下の点を確認して原因の切り分けを行いましょう。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通の確認
・Windowsの「デバイスマネージャー」でカメラが認識されているか確認します。
・カメラアプリや他のソフトでカメラが使えるか試します。
・USB接続の外付けカメラの場合はケーブルやポートの接続を確認します。 - ノートパソコン
・機種によってはキーボードにカメラのオン/オフ切り替えキーがあるため、誤操作がないか確認します。
・BIOS/UEFI設定でカメラが無効になっていないか確認します(次のセクションで説明)。 - デスクトップパソコン
・内蔵カメラがある機種は少ないため、外付けカメラの接続状態を重点的に確認します。
・BIOSでのカメラ設定は機種によって異なるため、マザーボードのマニュアルを参照してください。 - 一体型パソコン
・画面一体型のため内蔵カメラが標準搭載されていることが多いです。
・BIOS設定での無効化が原因の場合があるため、BIOS設定の確認が重要です。
これらの確認により、外部要因・ソフトウェア要因・ハードウェア要因のどこに問題があるかを見極めることができます。
この症状が起きる理由について
BIOSやUEFIはパソコンの基本設定を管理しており、ここでカメラ機能を無効にすると、Windowsがカメラを認識できなくなります。つまり、ハードウェアは正常でも、システムがカメラを使えない状態になるためです。
よくある原因
自分でできる対処方法(順番に試す)
- Windowsのカメラ設定を確認する
「設定」→「プライバシー」→「カメラ」で、アプリがカメラを使えるか確認します。
(切り分け:ソフトウェア設定の問題かどうか) - デバイスマネージャーでカメラの状態を確認する
「デバイスマネージャー」を開き、カメラが認識されているか、ドライバーに問題がないかをチェックします。
(切り分け:ドライバーや認識の問題かどうか) - パソコンを再起動してみる
一時的な不具合を解消できる場合があります。
(切り分け:一時的なソフトウェア問題かどうか) - BIOS/UEFI設定を確認する
パソコン起動時に指定のキー(例:F2、Delなど)を押してBIOS設定画面を開き、カメラが有効になっているか確認します。
(切り分け:ハードウェアの有効化設定かどうか)
※BIOS設定の操作は慣れていない場合は無理せず専門家に相談してください。 - 外付けカメラの場合はケーブルや接続ポートを変えてみる
(切り分け:外部機器・接続の問題かどうか)
放置するとどうなるか
カメラが使えない状態が続くと、オンライン会議や写真撮影などの用途に支障が出ます。セキュリティ面では直接の影響は少ないですが、必要な場面でカメラが使えず不便を感じることがあります。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
BIOS設定でカメラが有効になっているにもかかわらず認識されない場合、カメラモジュールの故障や基板の問題が考えられます。特にノートパソコンや一体型は分解が難しく、内部部品の交換には専門知識と工具が必要です。無理に分解せず、信頼できる修理店やメーカーサポートに相談することをおすすめします。
再発を防ぐためのヒント
- BIOS設定を変更する際は内容をよく確認し、変更前の設定を控えておく
- Windowsやドライバーの更新を定期的に行う
- カメラのプライバシー設定を適切に管理する
- 外付けカメラのケーブルや接続ポートは丁寧に扱う
- 不具合を感じたら早めに専門家に相談する
まとめ
BIOS設定でカメラが無効化されていると、Windows上でカメラが認識されず使用できません。まずはWindowsの設定やデバイスマネージャーでの認識状況を確認し、次にBIOS設定の有効化をチェックしましょう。原因の切り分けは外部要因からソフトウェア、ハードウェアの順に進めるのが基本です。無理にBIOS設定を変更したり分解したりせず、不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。
