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[記事公開日]2025/12/30
Q. WPA3対応していないPCだとWi-Fiにつながらないことありますか?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
WPA3対応していないPCだとWi-Fiにつながらないことありますか?
A.
WPA3は最新のWi-Fiセキュリティ規格で、対応していないPCでは接続できない場合があります。特にルーター側がWPA3のみの設定になっていると、古いPCはWi-Fiに繋がらないことがあるため注意が必要です。ここでは、まず確認すべきポイントや原因の切り分け方法を順に説明します。
まず確認してほしいこと
Wi-Fiに接続できない問題を解決するには、順序立てて原因を「切り分け」ることが大切です。特に今回は「WPA3対応の有無」がポイントになるため、以下の点をまず確認してください。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
1) ルーターの無線設定を確認し、WPA3が有効かどうかを調べる。
2) PCのOSとWi-FiアダプターがWPA3に対応しているかを確認する。
3) 他のWi-Fiネットワーク(WPA2など)に接続できるか試してみる。
4) 可能なら、ルーターのセキュリティ設定をWPA2やWPA2/WPA3混在モードに変更して試す。
デスクトップやノートPCではWi-Fiアダプターの仕様が異なる場合があるため、対応状況を確認することが重要です。一体型PCも基本的には同様ですが、内蔵Wi-Fiの仕様を調べてください。これらの確認で「外部要因」と「ソフトウェア要因」の切り分けが進みます。
この症状が起きる理由について
WPA3は従来のWPA2より強化されたセキュリティ規格で、対応機器が限られています。ルーターがWPA3のみの設定だと、非対応のPCは認証ができず接続を拒否されるため、Wi-Fiにつながらなくなります。これが主な原因で、PC側の対応状況とルーター設定の整合性が重要です。
よくある原因
自分でできる対処方法(順番に試す)
- ルーターの設定画面にアクセスし、無線セキュリティの設定を確認。WPA2/WPA3混在モードに変更できる場合は切り替えてみる(外部要因の切り分け)。
- PCのOSを最新の状態にアップデートし、Wi-Fiアダプターのドライバーも最新に更新する(ソフトウェア要因の切り分け)。
- 別のWi-Fiネットワーク(WPA2対応のもの)に接続できるか試し、PC側の問題かどうかを判断する。
- Wi-Fiアダプターの仕様を確認し、WPA3非対応ならUSBタイプの対応アダプターを検討する。
- ルーターを再起動して設定をリセットし、接続を試みる。
これらで改善しない場合は、内部ハードウェアの問題やルーター側の故障の可能性もあるため、専門業者への相談をおすすめします。
放置するとどうなるか
WPA3非対応のPCが接続できない状態を放置すると、ネットワーク利用が制限され、インターネットや社内ネットワークへのアクセスができなくなります。特にセキュリティ強化のためにWPA3設定を変更しない場合、古い機器は使えなくなる可能性があります。早めの対処が望ましいですが、慌てず順を追って確認しましょう。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
もしルーターの設定が正しく、PCのドライバーやOSも最新の状態であるにもかかわらず接続できない場合は、Wi-Fiアダプターの故障やルーターのファームウェア不具合が疑われます。特にハードウェアの故障は分解や専門的な測定が必要になるため、無理に自分で修理せず専門業者に相談するのが安全です。
再発を防ぐためのヒント
- ルーターのファームウェアを定期的にアップデートする
- PCのOSやドライバーも常に最新の状態に保つ
- 新しいセキュリティ規格に対応した機器を導入する
- ネットワーク設定を変更した際は、接続テストを行う
- 複数のセキュリティモード(WPA2/WPA3混在)を利用できる設定にする
まとめ
WPA3対応していないPCがWi-Fiにつながらないのは、主にルーターのセキュリティ設定とPCの対応状況の不一致が原因です。まずはルーター設定やPCのアップデート状況を確認し、切り分けを進めてください。無理に分解や複雑な設定変更を行わず、わからない場合は専門業者に相談するのが安心です。落ち着いて順番に確認すれば解決の糸口が見つかります。
