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[記事公開日]2025/12/31
Q. BIOS更新後に電源が入らなくなることはある?
もくじ
パソコントラブルQ&A
Q.
BIOS更新後に電源が入らなくなることはある?
A.
BIOSの更新はパソコンの基本動作に関わる重要な作業ですが、更新中や更新後に問題が起きると電源が入らなくなることがあります。緊急性が高い場合もあるため、まずは原因の切り分けを落ち着いて進めることが大切です。この記事では、BIOS更新後に電源が入らなくなる可能性とその理由、対処の流れについて解説します。まずは安全に確認できるポイントから順に見ていきましょう。
まず確認してほしいこと
BIOS更新後に電源が入らない場合、原因を絞るために「切り分け」が重要です。以下の順で確認してください。
🔎 切り分け手順(デスクトップ/ノート/一体型)
- 共通:電源ケーブルやバッテリーの接続状態を確認。外部機器を全て外してみる。
- デスクトップ:電源ユニットのスイッチやケーブル、内部の配線がしっかりしているか確認。
- ノートパソコン:バッテリーを外してACアダプターのみで起動を試みる。
- 一体型パソコン:電源ケーブルの接続と電源ボタンの反応を確認。分解は難しいため無理はしない。
これらの確認で外部要因を切り分けた後、ソフトウェアやハードウェアの問題を疑います。無理に分解や修理を進めず、状況に応じて専門家に相談するのが安心です。
この症状が起きる理由について
BIOSはパソコンの基本的な起動処理を制御するソフトウェアです。更新中にエラーが起きると、起動に必要な情報が破損し、電源が入っても正常に動作しなくなることがあります。特に電源が入らない場合は、BIOSの不具合で起動処理が停止している可能性が考えられます。
よくある原因
- BIOS更新の途中で電源が切れた(更新失敗)
- 更新ファイルが対応機種と合っていない
- 更新手順の誤りや不具合
- 電源ユニットやバッテリーの接続不良
- マザーボードのハードウェア故障
自分でできる対処方法(順番に試す)
- 電源ケーブルやバッテリーの接続を確認し、確実に差し込む(外部要因の切り分け)
- 可能であれば電源ユニットのスイッチを入れ直す(デスクトップの場合)
- ノートパソコンはバッテリーを外し、ACアダプターのみで起動を試す(バッテリー問題の切り分け)
- 外部機器を全て取り外して起動を試みる(周辺機器の影響を切り分け)
- Windowsのセーフモード起動はBIOS起動前の問題なので効果は薄いが、最新OSなら「Shiftキー押しながら再起動」で回復オプションを確認
これらで改善しない場合は、BIOSの復旧やマザーボードの修理が必要になる可能性が高いです。無理に分解やBIOS書き換えを行わず、専門の修理業者に相談しましょう。
放置するとどうなるか
電源が入らない状態を放置すると、パソコンが使えないままになるため作業やデータの利用ができません。BIOSの不具合が原因の場合、放置しても自然に直ることはほぼなく、状況が悪化する可能性もあります。早めに原因の切り分けや相談を検討することが望ましいです。
専門的な補足(故障が疑われるケース)
BIOSの更新失敗はマザーボードのファームウェアが破損する「ブリック化」と呼ばれる状態を引き起こすことがあります。この場合、専用のプログラマーでBIOSチップを書き換えるか、マザーボード交換が必要になることもあります。こうした作業は高度な技術と専用機器が必要なため、無理せず専門業者に依頼するのが安全です。
再発を防ぐためのヒント
- BIOS更新は電源が安定した環境で行う(バッテリー残量や電源ケーブルの確認)
- メーカー公式の手順と対応ファイルを必ず使用する
- 更新中はパソコンの電源を切らない
- 更新前に重要データのバックアップを取る
- 不安な場合は無理せず専門家に依頼する
まとめ
BIOS更新後に電源が入らなくなることは、更新失敗やファームウェアの問題が原因で起こることがあります。まずは外部要因や基本的な接続状態の切り分けから始め、改善しない場合は無理に自力で修理せず専門家に相談しましょう。安全第一で落ち着いて対処することが大切です。
