[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
Windows 10 ESUとは?2026年10月まで使う場合に知っておきたい注意点
Windows 10は2025年10月14日に通常サポートを終了しました。サポート終了後もWindows 10自体は起動できますが、通常のWindows 10にはセキュリティ更新や品質更新、一般的な技術サポートが提供されません。
そこで、Windows 11への移行まで時間が必要なユーザー向けに用意されているのがESU(Extended Security Updates:拡張セキュリティ更新プログラム)です。
重要:この記事タイトルは「2026年10月まで使う場合」となっていますが、2026年8月17日時点のMicrosoft公式情報では、個人向けWindows 10 ESUは2027年10月12日まで利用できる案内に更新されています。すでにESUへ登録済みの場合も、Microsoftは2027年10月12日まで自動的に継続され、追加の手続きは不要と案内しています。
そのため、2026年10月までWindows 10を使う予定の方はもちろん、それ以降も移行準備に時間が必要な場合は、現在のESU提供期間を踏まえて計画を立てられます。ただし、ESUはWindows 10の通常サポートを復活させる制度ではありません。
Windows 10 ESUとは?
ESUは、サポートを終了したWindows 10を一定期間使い続ける必要があるユーザーに対し、重要なセキュリティ更新を継続して提供する仕組みです。
Microsoftの個人向けESUでは、Windows 10 バージョン22H2を対象に、Microsoft Security Response Center(MSRC)が「緊急」「重要」と分類するセキュリティ更新を受け取れるようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Windows 10通常サポート終了日 | 2025年10月14日 |
| 個人向けESUの現在の終了日 | 2027年10月12日 |
| 主に受け取れるもの | 緊急・重要のセキュリティ更新 |
| 新機能 | 原則として提供されない |
| 一般的な技術サポート | 含まれない |
ESUに入ればWindows 10の通常サポートが延長されるわけではない
ここは誤解しやすいポイントです。
ESUへ登録しても、Windows 10が再び通常サポート対象へ戻るわけではありません。MicrosoftはESUについて、次のものは含まれないと案内しています。
- 新機能
- 一般的な機能改善
- 通常の非セキュリティ修正
- Windows 10全般に対する一般的な技術サポート
つまり、ESUは「Windows 11へ移行するまでの安全性を少しでも確保するための延長措置」と考えるのが適切です。
個人向けESUを利用できる主な条件
2026年8月時点のMicrosoft公式情報では、個人向けESUへ登録するには、主に次の条件があります。
- Windows 10 バージョン22H2であること
- Home、Pro、Pro Education、Workstationsのいずれかであること
- 最新のWindows Updateが適用されていること
- 登録に使用するMicrosoftアカウントが、そのPCの管理者アカウントであること
- Microsoftアカウントが子ども用アカウントではないこと
ローカルアカウントでWindowsへサインインしている場合でも、ESU登録時にはMicrosoftアカウントへのサインインを求められる場合があります。
会社・学校のPCは個人向けESUの対象外になる場合がある
個人向けESUは、業務管理されているPCすべてでそのまま使える制度ではありません。
Microsoftは、次のようなPCでは個人向けESUの登録を提供しないと案内しています。
- キオスクモードのPC
- Active Directoryドメインへ参加しているPC
- Microsoft Entraへ参加しているPC
- MDM(モバイルデバイス管理)へ登録されているPC
- すでに別のESUライセンスが適用されているPC
会社や学校で管理されているPCは、組織向けESUの仕組みを利用する場合があります。自分の判断で個人向けESUへ切り替えたり、会社アカウントを切断したりしないでください。
ESUの登録方法は3つある
Microsoftの個人向けESUでは、現在、主に次の3つの登録方法が案内されています。
- WindowsのPC設定をバックアップ・同期する方法
- Microsoft Rewards 1,000ポイントを利用する方法
- 一度だけ料金を支払う方法
Microsoft公式ページでは、PC設定の同期を利用する場合は追加料金なし、Rewardsを使う場合は1,000ポイント、購入する場合は30米ドルまたは地域ごとの相当額と案内されています。
価格や提供方法は地域によって異なる場合があります。実際の金額や選択肢は、PCに表示されるESU登録画面とMicrosoft公式ページで確認してください。
ESUへ登録する手順
個人向けESUの条件を満たすPCでは、Windows Update画面に登録リンクが表示されます。
- 「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を開く
- 「Windows Update」を開く
- ESUへ登録する案内が表示されているか確認する
- 「今すぐ登録」などの案内を選ぶ
- 必要に応じてMicrosoftアカウントへサインインする
- 表示された登録方法から利用する方法を選ぶ
登録リンクが表示されない場合は、Windows 10 バージョン22H2か、更新プログラムが最新か、使用中のアカウントが管理者かを確認します。
登録できない場合は「Windows 10 ESUに登録できないときの確認項目と対処法」で詳しく切り分けてください。
すでにESUへ登録している場合は2027年10月まで自動継続
2026年8月17日時点でMicrosoftは、すでに個人向けESUへ登録しているPCについて、2027年10月12日まで自動的に保護が継続され、追加操作は不要と案内しています。
以前「2026年10月13日まで」と案内されていた情報を見たユーザーは、現在のMicrosoft公式ページで期限を再確認することをおすすめします。
なお、ESUへ登録していても、Windows Updateを停止したままでは配信されたセキュリティ更新を受け取れません。ESU登録後もWindows Updateの状態を確認してください。
ESUへ登録したか確認する方法
Microsoftは、登録状態を次の場所で確認できると案内しています。
- 「設定」を開く
- 「更新とセキュリティ」を開く
- 「Windows Update」を開く
- ESU登録状態の表示を確認する
購入によって登録した場合は、Microsoftアカウントの注文履歴でも確認できる場合があります。
ESUに登録したのに更新が来ない場合
ESU登録済みでも、更新がすぐに表示されない場合があります。
まず次を確認してください。
- Windows 10 バージョン22H2である
- Windows Updateで保留中の再起動がない
- 日付と時刻が正しい
- インターネットへ正常に接続できる
- ESUの登録状態が有効になっている
- 更新を一時停止していない
詳しい確認方法は「Windows 10 ESUの更新が降ってこないときに確認するポイント」を参考にしてください。
2026年10月まで使う予定なら、ESUへ登録したほうがよい?
2026年10月までWindows 10を使う予定で、Windows 11へすぐ移行できないのであれば、ESUを利用してセキュリティ更新を受け取れる状態にしておく意味はあります。
Windows 10は2025年10月14日に通常サポートを終了しているため、ESUなしで使い続ける期間が長くなるほど、OSの脆弱性に対する修正を受けられないリスクが高まります。
ただし、ESUは「Windows 10を今後もずっと使い続けるための制度」ではありません。移行準備と並行して使うことが重要です。
ESUを利用していてもWindows 11へアップグレードできる
Microsoftは、ESUへ登録していてもWindows 11へのアップグレードを妨げないと案内しています。
現在のPCがWindows 11のシステム要件を満たしている場合は、ESU利用中でもWindows 11へ移行できます。
そのため、次のように考えると分かりやすいです。
- 今すぐWindows 11へ移行できる → 移行を進める
- 業務アプリや周辺機器の確認に時間が必要 → ESUを使いながら検証する
- Windows 11非対応PC → ESU期間中に買い替えやデータ移行を準備する
Windows 11非対応PCを無理にアップグレードする前に考えること
Windows 11の要件を満たしていないPCでは、非公式・非対応の方法でWindows 11をインストールする手順もインターネット上にあります。
しかし、検索ユーザーが「ESUを使うか、Windows 11へ移行するか」を判断している段階で、まず非対応アップグレードを選ぶ必要はありません。
重要なPCでは、次を先に確認してください。
- Windows 11の正式な対応可否
- PCメーカーがWindows 11用ドライバーを提供しているか
- 業務アプリや周辺機器がWindows 11へ対応しているか
- データのバックアップがあるか
- 現在のPCの年数とハードウェア状態
ESU終了までに準備しておきたいこと
ESUは移行までの猶予期間として使い、その間に次の準備を進めておくと安全です。
- 重要データのバックアップ
- Microsoftアカウント・ライセンス情報の確認
- 使用中ソフトのWindows 11対応確認
- プリンター・スキャナーなど周辺機器の対応確認
- PCがWindows 11へ対応しているか確認
- 非対応の場合は買い替え時期を決める
特に、ESU終了直前になってからデータ移行を始めると、ストレージ故障やアプリ移行で想定外の時間がかかることがあります。
データ移行の準備は「Windows 10 ESU終了前にやっておくべきデータ移行とバックアップ」も参考にしてください。
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バックアップ用ストレージを用意する場合:
-
外付けSSD(バックアップ用):
Amazonで検索 /
Yahoo!ショッピングで検索
バックアップ先は、元のPCと別のストレージにしてください。同じ内蔵SSD内の別フォルダーへコピーするだけでは、SSD故障時に一緒に失う可能性があります。
Microsoft 365の更新とWindows 10 ESUは別に考える
Windows 10のESUと、Microsoft 365 Appsのサポート・更新は同じ制度ではありません。
MicrosoftはWindows 10上のMicrosoft 365 Appsについて、Windows 10の通常サポート終了後も、移行支援のためセキュリティ更新を2028年10月10日まで継続すると案内しています。
ただし、これは「Windows 10自体が2028年まで通常サポートされる」という意味ではありません。OSとアプリのサポート期限は分けて確認してください。
ESUなしでもWindows 10は起動する?
はい。Microsoftは、Windows 10の通常サポートが終了してもPC自体が停止するわけではないと案内しています。
ただし、ESUへ登録していないWindows 10では、通常サポート終了後のOSセキュリティ更新を受けられません。
インターネットへ接続するPC、メールやWeb閲覧を行うPC、個人情報・仕事のデータを扱うPCでは、更新を受けない状態を長期間続けるのはおすすめできません。
よくある質問
Windows 10 ESUは2026年10月で終わるのでは?
以前は個人向けESUを2026年10月までとする案内が広く知られていましたが、2026年8月17日時点のMicrosoft公式ページでは、個人向けESUは2027年10月12日まで提供される案内になっています。すでに登録済みの場合も自動継続されるとされています。
ESUへ登録すればWindows 10を安全に使い続けられますか?
通常サポート終了後に重要なセキュリティ更新を受けられるため、ESUなしより安全性を高められます。ただし、新機能や一般的な非セキュリティ修正、通常の技術サポートは含まれません。Windows 11への移行までの延長措置として考えてください。
ESUへ登録してもWindows 11へアップグレードできますか?
はい。Microsoftは、ESUへの登録はWindows 11へのアップグレードを妨げないと案内しています。PCがWindows 11の要件を満たしていれば移行できます。
1つのESU登録で何台まで使えますか?
Microsoftの個人向けESUでは、同じESUライセンスを最大10台の対象デバイスで利用できると案内されています。各PCがESUの利用条件を満たしている必要があります。
会社のPCでも個人向けESUへ登録できますか?
Active Directory、Microsoft Entra参加、MDM管理などの業務管理PCでは個人向けESUが提供されない場合があります。会社・学校PCはIT管理者へ確認してください。
ESUへ登録しているのに「サポート終了」と表示されます
ESUへ登録してもWindows 10そのものの通常サポート終了日は変わりません。表示内容とESU登録状態は分けて確認する必要があります。「Windows 10 ESU登録後もサポート終了の警告が出る場合の確認方法」も参考にしてください。
Microsoft公式情報
- Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(ESU) – Microsoft
- Windows 10サポートは2025年10月14日に終了しました – Microsoft Support
- Windows 10の拡張セキュリティ更新(ESU)プログラム – Microsoft Learn
まとめ
- Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了している
- ESUは、サポート終了後も重要なセキュリティ更新を受けるための延長措置
- 2026年8月17日時点では、個人向けESUは2027年10月12日まで提供される
- すでに個人向けESUへ登録済みなら、Microsoftは2027年10月12日まで自動継続すると案内している
- ESUには新機能・一般的な非セキュリティ修正・通常の技術サポートは含まれない
- Windows 10 バージョン22H2と最新更新、管理者権限のMicrosoftアカウントなどが主な条件
- ESU利用中でも、Windows 11への移行や買い替え準備を進めておく
