[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
Windows 11 25H2で互換性チェックに通らない原因を確認する方法
Windows 11 25H2へ更新・アップグレードしようとしたとき、「このPCはWindows 11のシステム要件を満たしていません」「このPCではWindows 11を実行できません」「互換性の問題があります」などと表示されることがあります。
ただし、「互換性チェックに通らない」という症状には大きく2種類あります。
- CPU、TPM 2.0、UEFI / Secure Boot、メモリ、ストレージなど、Windows 11の基本的なシステム要件を満たしていない
- 基本要件は満たしているが、特定のアプリ、ドライバー、周辺機器、既知問題などが原因で25H2への更新が一時的に止められている
この2つを混同すると、TPMやBIOS設定を変更しても直らない、逆にハードウェアは対応しているのに「CPUが非対応」と思い込む、といった遠回りにつながります。
この記事では、Microsoft公式情報を基準に、Windows 11 25H2で互換性チェックに通らない原因を、安全な順番で確認する方法を解説します。
最初に確認:Windows 10からWindows 11へ上げるのか、Windows 11から25H2へ上げるのか
| 現在のOS | 主な確認方法 | よくある原因 |
|---|---|---|
| Windows 10 | PC正常性チェック(PC Health Check) | CPU、TPM 2.0、UEFI / Secure Boot、メモリ、ストレージなどの基本要件 |
| Windows 11 23H2 / 24H2など | Windows Update、25H2リリースヘルス、必要に応じてSetupDiag | アプリ・ドライバー互換性、Safeguard hold、更新エラー |
| Windows 11を新規インストールしようとしている | Windowsセットアップの互換性チェック | ハードウェア要件、ディスク構成、ドライバー、アプリ |
Windows 10からWindows 11へ移行する場合は、まずMicrosoftのPC正常性チェックを使うのが分かりやすいです。
すでにWindows 11を使用していて25H2だけが表示されない場合は、PC正常性チェックで「Windows 11対応」と出ても、25H2への機能更新が別の互換性理由で保留されている可能性があります。
1. Windowsの現在のバージョンを確認する
まず、現在のWindowsバージョンを確認します。
Windowsキー + Rを押すwinverと入力してEnterキーを押す- Windowsのエディション、バージョン、OSビルドを確認する
「Windows 10 22H2」なのか、「Windows 11 24H2」なのかで、次に確認する項目が変わります。
すでにWindows 11を正常に利用できているPCでは、Windows 11の基本要件そのものより、25H2への更新を止めているアプリ・ドライバー・既知問題の有無を確認したほうがよいケースがあります。
2. Windows 10ならPC正常性チェックを実行する
Microsoftは、Windows 10 PCがWindows 11の最低システム要件を満たしているか確認する方法として「PC正常性チェック(PC Health Check)」を提供しています。
PC正常性チェックでは、「チェック」を実行するとWindows 11へ移行できるかを判定し、要件を満たしていない場合は理由を確認できます。
- Microsoft公式からPC正常性チェックを入手する
- アプリを起動する
- Windows 11の項目で「今すぐチェック」を選ぶ
- 表示された判定結果と非対応理由を確認する
PC正常性チェックは、CPUだけではなく、TPM、Secure Boot、メモリ、ストレージなど複数の項目をまとめて確認できます。
Windows 11の要件全体を確認したい場合は「Windows 11のシステム要件の詳細一覧」も参考にしてください。
Windows 11の主な最低システム要件
Microsoft公式では、Windows 11の主な最低ハードウェア要件として次を案内しています。
- 1GHz以上、2コア以上の対応64bitプロセッサまたはSoC
- 4GB以上のメモリ
- 64GB以上のストレージ
- UEFI、Secure Boot対応
- TPM 2.0
- DirectX 12以降、WDDM 2.0対応グラフィックス
- 9インチを超える720p以上のディスプレイ
ここで重要なのは、CPUが「1GHz以上・2コア以上」であれば何でもよいわけではなく、MicrosoftがWindows 11対応として扱うプロセッサであることも条件になる点です。
3. CPUが原因と表示される場合
PC正常性チェックでプロセッサが非対応と表示される場合は、CPUの正確な型番を確認します。
確認方法の一例です。
Ctrl + Shift + Escでタスクマネージャーを開く- 「パフォーマンス」を開く
- 「CPU」を選ぶ
- 右上に表示されるCPU名を確認する
または、msinfo32を実行して「プロセッサ」を確認できます。
CPUがMicrosoftの対応一覧にない場合、TPM 2.0やSecure Bootを有効にしても、CPU要件は別項目として残ります。
CPUだけを交換できるデスクトップPCもありますが、マザーボード、チップセット、BIOS、メモリ規格などの制約があります。ノートPCではCPU交換が現実的でない機種も多いため、部品交換を前提にせずPC全体で判断してください。
詳しくは「CPUがWindows 11対応一覧にない場合はどうする?安全な選択肢を解説」で整理しています。
4. TPM 2.0が原因と表示される場合
Windows 11ではTPM 2.0が要件です。
Windows上では次の方法で確認できます。
Windowsキー + Rを押すtpm.mscと入力してEnterキーを押す- 「仕様バージョン」を確認する
「仕様バージョン 2.0」と表示される場合は、TPM 2.0自体は認識されています。
「互換性のあるTPMが見つかりません」などと表示されても、TPMを搭載していないとは限りません。PCによってはBIOS / UEFI上で無効になっている場合があります。
TPM機能は、メーカーによって次のような名称で表示されることがあります。
- TPM
- Security Device
- Intel PTT
- AMD fTPM
ただし、TPMの「有効化」と「TPMのクリア・初期化」は別の操作です。
Windows 11互換性確認のためにTPMをクリアする必要はありません。TPMクリアはBitLockerや認証情報へ影響する可能性があるため、原因不明の段階では行わないでください。
TPMの確認方法は「TPM 2.0が有効になっているか確認する方法」も参考になります。
5. BIOS / UEFIを変更する前にBitLocker回復キーを確認する
TPM、Secure Boot、UEFIなどの設定を変更する場合、BitLockerまたはデバイス暗号化が有効なPCでは、次回起動時に回復キーを求められることがあります。
BIOS / UEFIを操作する前に次を確認してください。
- BitLockerまたはデバイス暗号化が有効か
- 48桁のBitLocker回復キーを確認できるか
- Microsoftアカウント、会社・学校アカウントなど、どこに回復キーが保存されているか
- 重要データのバックアップがあるか
回復キーを確認できない状態でTPMの初期化、Secure Bootキーの初期化、起動方式の大幅変更を行わないでください。
6. Secure Boot / UEFIが原因と表示される場合
現在の起動方式とSecure Bootの状態は「システム情報」で確認できます。
Windowsキー + Rを押すmsinfo32と入力してEnterキーを押す- 「BIOSモード」を確認する
- 「セキュア ブートの状態」を確認する
Windows 11ではUEFIとSecure Boot対応が要件です。
ただし、現在「レガシー」や「Legacy BIOS」と表示されているPCで、BIOS設定だけをUEFIへ変更するとWindowsが起動しなくなることがあります。ディスクのパーティション形式や起動方式が関係するためです。
Secure Bootのために、原因確認なしでLegacy / CSMを無効化しないでください。
Secure Bootを有効にする必要がある場合は、PCメーカーの公式手順と現在のディスク構成を確認したうえで行います。
具体的な注意点は「セキュアブートをBIOSで有効にする手順」も確認してください。
7. メモリ不足と表示される場合
Windows 11の最低メモリ要件は4GBです。
「設定」→「システム」→「バージョン情報」、またはタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「メモリ」で搭載量を確認できます。
4GB未満であれば、メモリ増設で条件を満たせる場合があります。
ただし、メモリだけ増設してもCPUやTPMなど別の要件を満たしていなければ、Windows 11対応にはなりません。
また、メモリはDDR4 / DDR5、SO-DIMM / DIMM、最大搭載容量など互換性が重要です。PC型番を確認せず購入しないでください。
8. ストレージ容量が原因の場合
Windows 11の最低ストレージ要件は64GB以上です。
ただし、「64GB以上のストレージを搭載している」ことと、「25H2更新用の十分な空き容量がある」ことは別です。
機能更新では、Windows本体の展開、一時ファイル、以前のWindowsバージョンを戻すためのデータなどに追加の空き容量が必要になることがあります。
「設定」→「システム」→「ストレージ」で空き容量を確認してください。
空き容量が極端に少ない場合は、まず不要な一時ファイルや不要アプリを整理します。重要データを削除したり、回復パーティションを消したりする必要はありません。
9. PC正常性チェックでは合格なのにWindows Updateでは非対応と出る場合
ハードウェアを変更した、TPMを有効にした、Secure Boot設定を変更した直後などでは、PC正常性チェックとWindows Updateの判定が一時的に一致しない場合があります。
Microsoft公式では、ハードウェア変更後のWindows 11適格性情報について、Windows Update側の更新に最大24時間程度かかる場合があると案内しています。
まず次を行ってください。
- PCを再起動する
- Windows Updateを開く
- 「更新プログラムのチェック」を実行する
- しばらく時間を置いて再確認する
それでも判定が変わらない場合、Microsoftは「Microsoft Compatibility Appraiser」の適格性評価を手動更新する方法も案内しています。
タスクスケジューラで次の場所を開きます。
タスク スケジューラ ライブラリ
→ Microsoft
→ Windows
→ Application Experience
→ Microsoft Compatibility Appraiser
「Microsoft Compatibility Appraiser」を右クリックし、「実行」を選びます。完了後、Windows Updateを再確認します。
この操作は、互換性評価を更新するものであり、Windows 11の要件を回避する操作ではありません。
10. Windows 11を使っているのに25H2が表示されない場合
すでにWindows 11 24H2などを使えているPCで25H2だけが表示されない場合は、「Windows 11の基本要件を満たしていない」とは限りません。
Microsoftは、特定のハードウェア、アプリ、ドライバーなどに既知の問題があると判断した場合、Safeguard hold(セーフガードホールド)を適用し、そのPCへ新しいWindowsバージョンを一時的に配信しないことがあります。
Windows Updateに次のような意味のメッセージが表示される場合があります。
更新プログラムは準備中ですが、このデバイスではまだ利用できません。
このような場合、Microsoftは既知問題が解決してSafeguard holdが解除されるまで、手動で強制更新しないことを推奨しています。
Windows Updateで提供されないからといって、すぐISOやレジストリ変更で25H2を強制導入するのは避けてください。
11. 25H2のリリースヘルスで既知問題を確認する
Microsoftは、Windows 11 25H2の既知問題、解決済み問題、Safeguard holdなどを「Windows release health」で公開しています。
25H2が表示されない、または「互換性の問題」と表示される場合は、次を確認してください。
- PCメーカー・GPU・オーディオなど、自分の環境に該当する既知問題がないか
- 特定アプリやドライバーがブロック対象になっていないか
- Microsoftが「最新の更新で解決」と案内していないか
- Safeguard holdが解除済みか
既知問題に該当する場合は、Microsoftやメーカーが示す修正版を待つほうが安全です。
12. 「互換性のないアプリがあります」と表示される場合
Windowsセットアップでは、ハードウェアだけでなくアプリやドライバーも互換性チェックの対象になります。
Microsoft公式では、Windowsセットアップが互換性のないアプリを検出した場合、0xC1900208が記録されることがあると説明しています。
この場合は、表示されたアプリをすぐ削除する前に次を確認してください。
- アプリの正確な名称
- 現在のバージョン
- 提供元公式サイトで25H2対応版があるか
- アップデートで改善できるか
- 業務上必要なアプリではないか
- 設定やライセンスのバックアップが必要ではないか
古いセキュリティソフト、シェル拡張、仮想化ソフト、暗号化ソフト、ハードウェア管理ツールなどが機能更新をブロックする場合があります。
業務用アプリは、互換性チェックを通すためだけに勝手にアンインストールしないでください。会社PCではIT管理者へ確認してください。
13. ドライバーが原因で互換性チェックに通らない場合
Windowsセットアップは、移行できないドライバーを検出すると機能更新をブロックすることがあります。
まず次を確認します。
- Windows Updateを最新にする
- PCメーカー公式サポートページでBIOS・チップセット・GPU・ストレージなどの更新情報を確認する
- 周辺機器メーカー公式で25H2対応ドライバーを確認する
- 使っていない古い周辺機器がある場合は一時的に取り外して再確認する
「ドライバーが古い」と表示されたからといって、出所不明の一括ドライバー更新ソフトを使わないでください。
Windows Update、PCメーカー公式、部品メーカー公式を優先します。
14. 古い周辺機器が原因の場合
Windows 11の基本要件に問題がなくても、古いプリンター、スキャナー、USB機器、オーディオインターフェース、ストレージ管理ソフトなどのドライバーが機能更新を止める場合があります。
特に、長年使っているPCで複数の古いドライバーが残っている場合は注意してください。
25H2で古い周辺機器が使えない場合の詳しい確認は「Windows 11 25H2で古い周辺機器が使えないときに確認するドライバー項目」も参考になります。
15. アプリを削除したのに互換性エラーが残る場合
Microsoft公式では、互換性のないアプリをアンインストールしたあとでも、残ったEXEやDLLなどのファイルが互換性チェックで検出され続ける場合があると案内しています。
このような場合は、Windowsセットアップの互換性ログに「どのファイルがブロックしているか」が記録されていることがあります。
ただし、システムフォルダー内のファイルを推測で削除しないでください。
ログで原因ファイルが特定できた場合でも、そのファイルがどのソフトのものか確認し、ソフト提供元のアンインストール・クリーンアップ手順を優先してください。
16. 一度アップグレードに失敗しているならSetupDiagを確認する
25H2への更新を実行したが途中で失敗し、元のWindowsへ戻った場合は、MicrosoftのSetupDiagで原因を確認できます。
SetupDiagはWindowsセットアップのログを解析し、失敗原因を既知のルールと照合するMicrosoft公式診断ツールです。
現在サポートされているWindowsでは、Windowsセットアップ実行時にSetupDiagが自動実行される場合があり、結果は次の場所に保存されます。
C:\Windows\Logs\SetupDiag\SetupDiagResults.xml
この結果から、互換性のないアプリ、ドライバー、更新フェーズ、エラーコードなどを絞り込める場合があります。
SetupDiagは原因確認のためのツールであり、互換性要件を回避するものではありません。
17. 上級者向け:Windowsセットアップの互換性ログを確認する
Microsoft公式では、Windowsセットアップが機能更新前に実行した互換性スキャンの結果を、Pantherフォルダー内のXMLログから確認できると案内しています。
代表的な場所です。
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther\
ここにある最新のCompatData*.xmlなどには、互換性をブロックしているアプリ・ドライバー情報が含まれる場合があります。
Microsoftの解説では、次のような判定が使われます。
0xC1900208:互換性のないアプリなどが検出されている0xC1900210:互換性上のブロックが検出されていない
ログ確認は有効ですが、XMLの内容を理解せずにファイルやドライバーを削除するのは危険です。原因候補の特定に使い、その後はアプリ・ドライバー提供元の公式手順で対処してください。
18. 上級者向け:インストールせず互換性スキャンだけ実行する方法
Microsoftは、Windowsセットアップメディアを使い、実際のアップグレードを開始せず互換性スキャンだけ行う方法を管理者向けに案内しています。
対象バージョンの正規Windows 11メディアをマウントし、管理者のコマンドプロンプトでセットアップの場所へ移動したうえで、次のようなコマンドを使います。
setup.exe /auto upgrade /noreboot /eula accept /compat scanonly /compat ignorewarning
この方法は一般的な初心者向けの最初の確認ではありません。
まずPC正常性チェック、Windows Update、25H2リリースヘルス、メーカー公式の対応情報を確認し、それでも原因が分からない場合の詳細診断として利用してください。
19. BIOS更新で直る場合もあるが、最初に行わない
PCメーカーによっては、TPM、Secure Boot、CPUマイクロコード、Windows 11対応などに関するBIOS / UEFI更新を提供している場合があります。
ただしBIOS更新は、通常のアプリ更新よりリスクが高い操作です。
更新中の電源断や誤ったBIOS適用により起動できなくなる可能性があるため、次を確認してから実施します。
- PCの正確な型番
- 現在のBIOSバージョン
- メーカー公式の更新内容
- ACアダプター接続・安定した電源
- BitLocker回復キー
- 重要データのバックアップ
互換性チェックに通らないからという理由だけで、BIOSを無条件に最新化する必要はありません。メーカーが該当機種向けにWindows 11互換性改善を案内している場合などに検討します。
20. 「非対応PCへ25H2を強制インストール」はおすすめしない
Windows 11のシステム要件や互換性チェックを回避する方法がインターネット上で紹介されていますが、Microsoftは最低システム要件を満たさないPCへのWindows 11インストールを推奨していません。
要件を満たさないPCでは、次のリスクがあります。
- Microsoftのサポート対象外になる
- 互換性問題が発生する可能性がある
- 将来の更新プログラムを受け取れる保証がない
- ドライバーや周辺機器の問題が増える可能性がある
また、Safeguard holdで25H2が止められているPCでは、Microsoftが既知問題から保護するために配信を止めています。レジストリ変更やISOで強制的に更新すると、その既知問題を踏む可能性があります。
正式にWindows 11へ移行できないPCの今後については「Windows 10からWindows 11へ移行できないPCはどうする?選択肢を整理」も参考にしてください。
原因別の判断表
| 互換性チェック結果 | 主な原因 | 次に行うこと |
|---|---|---|
| CPU非対応 | 対応プロセッサ一覧にない | CPU型番を確認し、PC買い替え・ESUなどを検討 |
| TPM 2.0非対応 | TPM無効、TPM 1.2、非搭載 | tpm.mscで状態確認。メーカーBIOS情報を確認 |
| Secure Boot / UEFI | Legacy起動、UEFI設定、Secure Boot非対応 | msinfo32で状態確認。推測で切り替えない |
| PC正常性チェックは合格、Windows Updateは未対応 | 判定更新待ち、Safeguard holdなど | 再起動、Windows Update、時間を置く、リリースヘルス確認 |
| 互換性のないアプリと表示 | 古いアプリ、セキュリティソフト、シェル拡張など | 提供元公式の25H2対応版へ更新 |
| ドライバーがブロック | 古い・移行不能なドライバー | Windows Update、PC・機器メーカー公式を確認 |
| 25H2が「準備中」で表示されない | Safeguard holdの可能性 | 強制更新せずMicrosoftの解決を待つ |
| 25H2更新が途中で失敗 | アプリ、ドライバー、セットアップエラー | SetupDiag・エラーコードを確認 |
互換性チェックでやってはいけない操作
- TPMを「有効にする」つもりで「クリア」「初期化」を実行する
- BitLocker回復キー未確認のままBIOS / UEFI設定を大きく変更する
- Legacy / CSMからUEFIへ推測で切り替える
- CPU非対応なのにTPMだけ変更すれば通ると思い込む
- 会社PCのアプリやドライバーを互換性チェックのために勝手に削除する
- Safeguard holdを無視して25H2を強制インストールする
- 互換性ログに表示されたファイルを意味を確認せず手動削除する
- 出所不明の「Windows 11要件回避ツール」を使用する
よくある質問
Windows 11 24H2が動いているのに、25H2の互換性チェックに通らないことはありますか?
あります。Windows 11の基本ハードウェア要件を満たしていても、25H2との互換性問題が確認されたアプリ・ドライバー・ハードウェア構成にはSafeguard holdが適用され、更新が一時的に提供されない場合があります。
PC正常性チェックが合格なら25H2も必ず入りますか?
必ずとは限りません。PC正常性チェックはWindows 11の最低システム要件を確認するのに有効ですが、特定の機能更新に対するアプリ・ドライバー・既知問題まで含めて「今すぐ25H2を安全に導入できる」と保証するものではありません。Windows Updateと25H2のリリースヘルスも確認してください。
PC正常性チェックとWindows Updateの判定が違います
ハードウェア設定を変更した直後は、Windows Update側の適格性情報更新に最大24時間程度かかる場合があります。再起動してWindows Updateを確認し、必要ならMicrosoft Compatibility Appraiserを実行して判定を更新します。
TPM 2.0が見つかりません。TPMを初期化すればよいですか?
いいえ。TPMの初期化・クリアは互換性確認のために必要な操作ではありません。まずtpm.mscで状態を確認し、PCメーカーのBIOS / UEFIマニュアルでIntel PTTやAMD fTPMなどが無効になっていないか確認してください。
Secure Bootが無効ならすぐ有効にしてよいですか?
現在のBIOSモードやディスク構成を確認してから行ってください。Legacy / CSM環境で起動方式を単純に切り替えるとWindowsが起動しなくなる場合があります。また、BitLocker回復キーも先に確認してください。
「互換性のないアプリ」と出ますが、どのアプリか分かりません
一度アップグレードを試している場合はSetupDiagやWindowsセットアップのCompatDataログから原因を特定できる場合があります。ログで候補を確認し、そのアプリ提供元の公式アップデート・アンインストール手順を使ってください。
25H2がWindows Updateに出ません。ISOから入れてもよいですか?
Windows Updateに「このデバイスではまだ準備ができていません」といった表示がある場合はSafeguard holdの可能性があります。Microsoftはholdが解除されるまで手動更新しないことを推奨しています。
互換性チェックを通すためにレジストリを変更してもよいですか?
おすすめしません。レジストリ変更で要件やSafeguard holdを回避しても、ハードウェア・ドライバー・アプリの互換性問題そのものは解決しません。Microsoftが正式に対応する構成で更新するほうが安全です。
Microsoft公式情報
- How to use the PC Health Check app – Microsoft Support
- Windows 11 System Requirements – Microsoft Support
- Check Windows 11 requirements after changing hardware – Microsoft Support
- Windows 11, version 25H2 known issues and notifications – Microsoft Learn
- Safeguard holds for Windows – Microsoft Learn
- SetupDiag – Microsoft Learn
- Use Windows Setup compatibility scan logs to identify blocking issues – Microsoft Learn
まとめ
- 互換性チェックに通らない原因は「Windows 11の基本要件」と「25H2固有のアプリ・ドライバー互換性」を分けて考える
- Windows 10ではPC正常性チェックでCPU、TPM 2.0、UEFI / Secure Bootなどを確認する
- すでにWindows 11が動いているPCで25H2が出ない場合はSafeguard holdやアプリ・ドライバーも確認する
- ハードウェア変更直後はWindows Updateの適格性判定更新に時間がかかることがある
- TPMを有効にする操作とTPMをクリアする操作を混同しない
- BIOS / UEFI変更前にBitLocker回復キーとバックアップを確認する
- 25H2が既知問題で保留されている場合は、ISOやレジストリで強制更新しない
- 一度更新に失敗した場合はSetupDiagや互換性ログで原因を調べられる
- 互換性要件を回避するより、原因となるアプリ・ドライバー・ハードウェアを特定して正規の方法で対処する
