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[記事公開日]2026/08/17

ファイルコピー中に「0x80070037」が出るときの原因と確認方法

ファイルをUSBメモリ、外付けSSD/HDD、別ドライブなどへコピーしている途中で、「0x80070037」というエラーが出てコピーが止まることがあります。

このエラーは、単純な「ファイル破損」だけを意味するものではありません。MicrosoftのWin32エラー定義では、下位コードの 0x37ERROR_DEV_NOT_EXIST で、「指定されたネットワークリソースまたはデバイスが使用できなくなった」状態に対応します。

そのため、ファイルコピー中に発生した場合は、コピー元またはコピー先の機器が途中で切断された、USB接続が不安定、電力不足、外付けケースやケーブルの不具合、SSD/HDD自体の故障などを優先して確認します。

重要:コピー対象に失いたくないデータがあり、SSD/HDDが認識したり消えたりする場合は、初期化・フォーマット・CHKDSKを先に行わないでください。まず「どちらのドライブが途中で見えなくなるのか」を確認し、読めるデータの退避を優先します。

0x80070037は何を意味するエラーか

0x80070037 は、Windowsのエラーコードとしては「デバイスまたはリソースが使用できなくなった」状態と対応します。

ファイルコピーで表示された場合、実際には次のような状況が多く考えられます。

  • USBメモリや外付けSSD/HDDが一瞬切断された
  • USBケーブルやコネクターの接触が不安定
  • USBハブやポートで電力が不足した
  • 外付けケース・SATA-USB変換アダプターが不安定
  • SSD/HDD自体に読み書きエラーがある
  • コピー中にドライブがWindowsから消えた
  • ネットワーク上の保存先が切断された

つまり、エラーコードだけで「SSD故障」と断定することはできません。「コピー元」「コピー先」「接続経路」のどこでデバイスが使用できなくなったのかを順番に切り分ける必要があります。

最初に確認すること:コピー元とコピー先のどちらが消えたか

0x80070037が出た直後に、エクスプローラーの「PC」を開いて、コピー元・コピー先の両方が表示されているか確認します。

エラー後の状態 疑う場所
コピー先の外付けSSD/HDDが消えた USBケーブル、ポート、電力、外付けケース、コピー先ストレージ
コピー元のUSBメモリや外付けドライブが消えた コピー元メディア、USB接続、変換アダプター
両方とも表示されている 一時的な切断、ファイル単位の読み出しエラー、ドライバー、接続不良
ネットワークドライブだけ消えた LAN/Wi-Fi、NAS、サーバー、共有先への接続

エラー後にドライブが一度消え、数秒後に自動で戻ってくる場合もあります。この場合は、ファイルそのものより接続が瞬断している可能性を強く疑います。

1. USBケーブル・ポート・変換アダプターを確認する

外付けSSD/HDDを使っている場合、最初に簡単な接続部分から確認します。

  1. USBケーブルを一度抜き差しする
  2. 別のUSBポートへ直接接続する
  3. USBハブを使っているなら、一度PC本体へ直接接続する
  4. 取り外し可能なケーブルなら別の正常なケーブルを試す
  5. SATA-USB変換アダプターや外付けケースを使っている場合は接続状態を確認する

特に、ケーブルを触ると接続音が鳴る、ドライブが消える、コピー速度が0になって戻るといった症状がある場合は、ケーブルやコネクターの接触不良を疑います。

USB機器が突然切断される症状そのものについては、USBデバイスが突然切断される原因と対策|不安定な接続を解消する実践ガイドも参考にしてください。

2. USBハブを外してPC本体へ直接接続する

外付けSSD/HDDをUSBハブ経由で接続している場合は、いったんハブを外し、PC本体のUSBポートへ直接接続してコピーを試します。

USBハブへ複数の機器を接続していると、機器構成によっては電力や通信が不安定になる場合があります。

特に次のような構成では、接続経路を簡単にして確認します。

  • バスパワーのUSBハブへ外付けHDDを接続している
  • ハブへSSD、Webカメラ、USBメモリなどを同時接続している
  • USB延長ケーブルを複数使っている
  • USB Type-Cドック経由でストレージを接続している

直接接続で安定する場合は、SSD/HDD本体より、ハブ・ドック・ケーブル・電源経路を疑いやすくなります。

3. 外付けHDDでは電力不足も確認する

2.5インチ外付けHDDや一部の外付けSSDはUSBから電力を受けて動作します。

電力が不安定になると、コピー開始時や大容量データの転送中にドライブが切断されることがあります。

確認ポイントは次のとおりです。

  • PC本体の別ポートへ接続する
  • USBハブを介さず直接接続する
  • デスクトップPCなら前面ではなく背面USBポートも試す
  • ACアダプター対応の外付けHDDなら純正・適合電源を確認する
  • セルフパワーUSBハブを使う場合は仕様と必要電力を確認する

ただし、「電力不足だろう」と決めつけて非純正ACアダプターを接続するのは危険です。電圧・極性・コネクターが違う電源を使うと機器を破損する可能性があります。

4. どのファイルでも失敗するのか、特定ファイルだけか確認する

エラーが毎回ほぼ同じファイルで発生する場合は、そのファイルが保存されている領域の読み出し異常も考えられます。

例えば、コピー元に次のような状態がある場合です。

  • 特定フォルダーだけ開くのに時間がかかる
  • 特定ファイルだけコピー速度が極端に低下する
  • 同じ位置で毎回コピーが止まる
  • コピー元ドライブへのアクセス中にWindowsが固まる
  • HDDから異音がする

逆に、コピーするファイルに関係なく数分おきにドライブ自体が消える場合は、接続・電力・ストレージ本体の不安定さを疑います。

5. コピー方向を変えて原因ドライブを切り分ける

安全に試せるデータがある場合は、コピー方向を変えると原因を切り分けやすくなります。

例えば、内蔵SSDから外付けSSDへのコピーで0x80070037が出る場合は、次のように確認します。

  1. 小さなテストファイルを内蔵SSD内で別フォルダーへコピーする
  2. 外付けSSDから小さなファイルを内蔵SSDへコピーする
  3. 別のUSBメモリや別ストレージがあれば比較する

これで、外付けSSDへ書き込むときだけ失敗するのか、外付けSSDから読み出すときにも失敗するのかを確認できます。

注意:重要データしか入っていない故障疑いのドライブでは、テストのために大量の書き込みを行わないでください。データを守る必要がある場合は、読み出せる重要ファイルの退避を優先します。

6. エクスプローラーだけでなく「ディスクの管理」で認識状態を確認する

エラー後にドライブ文字が消えた場合は、「ディスクの管理」でストレージ自体がWindowsから見えているか確認します。

ここでは次の点だけを確認します。

  • ディスク自体が一覧に表示されているか
  • 本来の容量で認識されているか
  • ドライブ文字だけ消えていないか
  • 「不明」「未初期化」「未割り当て」などに変化していないか

データが必要なドライブで「初期化」「フォーマット」「新しいシンプルボリューム」を実行しないでください。

コピーエラーの直後に表示状態まで変わる場合は、単なるファイルエラーではなく、接続やストレージ側の問題として慎重に扱います。

7. 別のPCでも同じ症状が出るか確認する

USB接続の外付けSSD/HDDやUSBメモリであれば、別の正常なPCへ接続すると切り分けに役立ちます。

確認結果 考え方
別PCでも0x80070037や切断が起きる 外付けドライブ、ケーブル、ケース、USBメモリ側を強く疑う
別PCでは安定する 元PCのUSBポート、ドライバー、電源管理、チップセット側も確認
別PCではまったく認識しない ストレージ本体、変換ケース、ケーブルの故障を疑う

ただし、異音がするHDD、異常発熱するSSD、認識と切断を激しく繰り返す機器は、別PCで何度も試さないでください。

8. デバイスマネージャーでUSB・ストレージの異常を確認する

接続が安定している状態で、デバイスマネージャーを開きます。

主に次の項目を確認します。

  • 「ディスク ドライブ」に対象SSD/HDDが表示されているか
  • 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」に警告マークがないか
  • 対象デバイスのプロパティでエラーが表示されていないか

ドライバー更新や削除をいきなり行う必要はありません。まずは異常表示の有無を確認します。

USBポートごとに症状が違い、デバイスマネージャーにも異常がある場合は、PCメーカーが提供するチップセット・USB関連ドライバーの更新情報を確認します。

9. USBの省電力設定は「最後の方」で確認する

PC側だけで症状が出る場合は、USBの省電力制御が関係しているケースもあります。

ただし、0x80070037が出たからといって最初から省電力設定を変更する必要はありません。まずは次の順番が安全です。

  1. ケーブル・ポート
  2. ハブを外して直接接続
  3. 別PCで比較
  4. ストレージ認識状態
  5. デバイスマネージャー
  6. 必要なら省電力設定

原因が物理的な接触不良やSSD/HDD故障なのに、Windows設定だけを変更しても改善しません。

10. SSD/HDD自体の故障を疑うサイン

次の症状が複数ある場合は、接続不良だけでなくストレージ本体の故障も疑います。

  • ファイルコピー中に頻繁にドライブが消える
  • 別PC・別ケーブルでも同じ症状が出る
  • 特定ファイルの読み出しで必ず止まる
  • コピー速度が0になったまま戻らない
  • SSDが異常に熱い
  • HDDからカチカチ・カコンなどの異音がする
  • 本来と違う容量で認識される
  • 「フォーマットする必要があります」と突然表示される

この場合は、コピー成功率を上げるために何度も再試行するより、重要データの確保方法を見直します。

大切なデータがある場合の優先順位

0x80070037が出ているドライブに失いたくないデータがある場合は、原因究明より先にデータ保護を考えます。

  1. 初期化・フォーマットをしない
  2. CHKDSK /f /rを先に実行しない
  3. ドライブが安定して読めるなら重要ファイルからコピーする
  4. 一括コピーではなくフォルダー単位で小分けにする
  5. コピー先は別の正常なストレージにする
  6. 切断が頻発する場合は再試行回数を増やさない

書き込み不良・保存異常そのものが疑われる場合は、ファイルを保存しても反映されない原因と対処法|SSD・HDDの書き込み不良を見抜くも参考にしてください。

接続確認で使うことがある機器

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接続切り分け・データ退避で使うことがあるもの:

USBケーブルは端子形状と対応規格を購入前に確認してください。USB Type-C、Micro-B、Type-Bなど外付け機器によって端子が異なります。また、セルフパワーUSBハブはすべての不具合を解決するものではなく、電力不足の切り分けや複数USB機器を安定して接続する用途で検討します。

0x80070037と0x800701B1は同じではない

ファイルコピー時には、似た状況で 0x800701B1 が表示されることもあります。

どちらも外付けSSD/HDDやUSB接続で見かけることがありますが、エラーコードは別です。0x80070037は「デバイスが使用できなくなった」状態に対応し、0x800701B1は別のデバイスエラーとして扱われます。

0x800701B1が表示されている場合は、ファイルコピー中に「0x800701B1」が出るときの原因と対処法を確認してください。

コピー速度が途中から急に落ちる場合は別の切り分けも必要

エラーは出ないものの、外付けSSDへのコピー速度が途中から極端に低下する場合は、キャッシュ、温度、USB接続、書き込み先ストレージの性能など別の要因も考えられます。

「0x80070037が出る前に速度が0付近まで落ちる」という場合は、接続切断の前兆なのか、ストレージの書き込み処理が詰まっているのかを分けて考えます。

よくある質問

0x80070037が出たらSSDは故障していますか?

エラーコードだけでは断定できません。USBケーブル、USBポート、ハブ、外付けケース、電力不足、ストレージ本体など複数の原因があります。別ポート・別ケーブル・別PCで再現するかを確認すると切り分けやすくなります。

コピーし直せば直ることがありますか?

一時的な接触不良なら再試行で成功することはあります。ただし、何度も同じ位置で止まる、ドライブが消える、HDDから異音がする場合は、再試行を繰り返さない方が安全です。

USBメモリでも0x80070037は出ますか?

出る可能性があります。USBメモリ自体の不具合、USBポートの接触、コントローラー異常などで、コピー中にデバイスが利用できなくなる場合があります。

外付けSSDを別のUSBポートへ移しても大丈夫ですか?

コピー処理を停止し、安全に取り外せる状態であれば、別ポートでの確認は有効です。コピー中に抜くとファイル破損の原因になるため、転送中は取り外さないでください。

USBハブを使わない方がよいですか?

常に悪いわけではありません。ただし、原因切り分けではPC本体へ直接接続した方が、ハブ・ケーブル・電力の影響を減らせます。直接接続で改善する場合はハブ側も確認します。

CHKDSKを実行すれば0x80070037は直りますか?

接続切断や電力不足、USBケーブル不良には効果がありません。また、故障が疑われるSSD/HDDに重要データがある場合は、CHKDSKによる修復より先にデータ退避を検討してください。

ネットワークドライブへのコピーでも0x80070037が出ますか?

エラー定義はネットワークリソースも含みます。NASや共有フォルダーへのコピー中に表示された場合は、USBだけでなくLAN/Wi-Fi、NAS、サーバー、共有先への接続も確認してください。

まとめ

ファイルコピー中の 0x80070037 は、コピー途中で対象デバイスやリソースが利用できなくなったときに確認すべきエラーです。

  1. エラー直後にコピー元・コピー先のどちらが消えたか確認する
  2. USBケーブル・ポート・変換アダプターを確認する
  3. USBハブを外してPC本体へ直接接続する
  4. 外付けHDDでは電力不足も確認する
  5. 特定ファイルだけ失敗するのか確認する
  6. 別PC・別ケーブルで再現するか確認する
  7. ディスクの管理・デバイスマネージャーで認識状態を確認する
  8. SSD/HDDの認識不安定・異音・異常発熱があれば故障を疑う
  9. 重要データがある場合は初期化・フォーマットをしない
  10. 読めるデータを別の正常なストレージへ優先して退避する

0x80070037では、Windows設定を大きく変更する前に、「接続が切れていないか」「どのデバイスが消えたか」を確認することが最も重要な切り分けになります。

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