[記事公開日]2026/08/17
ファイルコピー中に「0x800701B1」が出るときの原因と対処法
ファイルを外付けSSD・HDD、USBメモリ、別ドライブへコピーしている途中で、「0x800701B1」が表示されてコピーできないことがあります。
このエラーでは、Windowsが対象のストレージやデバイスへ正常にアクセスできなくなっている可能性があります。実際の画面では「存在しないデバイスを指定しました」に相当するメッセージが表示されることもあり、USB接続の瞬断、ケーブル・ポート・外付けケースの不具合、電力不足、SSD/HDD本体の故障などを優先して切り分けます。
0x800701B1だけを見てSSD故障と断定することはできません。逆に、重要データが入ったストレージでこのエラーを繰り返している場合は、むやみに初期化・フォーマット・修復を行うのも危険です。
この記事では、データを守りながら0x800701B1の原因を確認する順番を解説します。
先に確認:エラーが出た直後に、コピー元とコピー先のどちらがWindowsから消えたかを確認してください。原因切り分けの最重要ポイントです。
0x800701B1が出る主な原因
ファイルコピー中に0x800701B1が出る場合、主に次の原因が考えられます。
- USBケーブルやコネクターの接触不良
- USBポートの不具合
- USBハブ・ドッキングステーション経由の接続不安定
- 外付けSSD/HDDへの電力供給不足
- SATA-USB・NVMe-USB変換ケースの不具合
- SSD/HDDやUSBメモリ本体の故障
- PC側のUSBコントローラーやドライバーの問題
- コピー元ストレージ側の読み出し異常
- コピー先ストレージ側の書き込み異常
症状が似ていても原因は異なります。まず簡単で安全な確認から進め、データ消失につながる操作は後回しにします。
最初に確認する:コピー元とコピー先のどちらが消えるか
0x800701B1が表示された直後にエクスプローラーの「PC」を開きます。
| エラー後の状態 | 優先して疑う場所 |
|---|---|
| コピー先の外付けSSD/HDDが消えた | コピー先、USBケーブル、USBポート、ケース、電力 |
| コピー元の外付けドライブが消えた | コピー元、ケーブル、ケース、USB接続 |
| 両方とも表示されている | 一時的な瞬断、特定ファイルの読み出し異常、ドライバーなど |
| 数秒後にドライブが自動で戻る | USB接続の瞬断、電力、ケース、ストレージ不安定 |
コピーするたびにドライブが消えて再認識されるなら、単なるファイル名やアクセス権の問題ではなく、デバイス接続そのものを疑った方がよい状態です。
1. USBケーブルを確認する
外付けSSD/HDDでは、ケーブル不良が原因でも0x800701B1のようなコピーエラーが起きます。
次の症状があれば、特にケーブルを疑います。
- ケーブルへ触れると接続音・切断音が鳴る
- コネクターの角度によって認識状態が変わる
- コピー中だけ切断される
- 同じドライブでも別ケーブルなら安定する
- 長い延長ケーブルを使用している
取り外し可能なケーブルなら、端子形状と規格が合う正常なケーブルへ交換して確認します。
2. 別のUSBポートへ直接接続する
USBポート側の接触不良や電力供給の違いを切り分けるため、別ポートを試します。
確認するときは、可能なら次のように接続経路を単純にします。
- USBハブを外す
- USB延長ケーブルを外す
- ドッキングステーションを介さない
- PC本体のUSBポートへ直接接続する
デスクトップPCでは、前面USBポートと背面USBポートで配線や給電条件が異なる場合があります。直接接続で安定するなら、ストレージ本体より中継機器やUSB経路を疑いやすくなります。
3. USBハブ・ドックの電力不足を切り分ける
バスパワーUSBハブに複数の機器を接続している場合、外付けHDDなど電力を比較的多く使う機器が不安定になることがあります。
例えば次のような構成です。
- USBハブに外付けHDDとSSDを同時接続
- USB-Cドックにモニター・LAN・SSDを同時接続
- USBハブにWebカメラやキャプチャ機器も接続
- ノートPCをバッテリー駆動したまま複数USB機器を使用
まずPC本体へ直接接続して改善するか確認してください。
セルフパワーUSBハブを使う場合も、すべてのエラーを解決できるわけではありません。あくまで電力や接続経路の切り分けに使います。
4. 別のPCで同じドライブを確認する
外付けSSD/HDDやUSBメモリなら、別の正常なPCへ接続すると原因を大きく絞れます。
| 別PCでの結果 | 考えられる方向 |
|---|---|
| 別PCでも0x800701B1や切断が出る | ストレージ、ケーブル、ケース側を優先して疑う |
| 別PCでは安定してコピーできる | 元PCのUSBポート、USBコントローラー、ドライバー、電力設定など |
| 別PCでは認識すらしない | ストレージ本体、ケース、ケーブルの故障を強く疑う |
注意:HDDからカチカチ音がする、SSDが異常発熱する、認識と切断を激しく繰り返す場合は、別PCで何度も接続テストしないでください。重要データがあるならデータ救出を優先します。
5. 特定のファイルだけで失敗するか確認する
どのファイルでも0x800701B1が出るのか、特定のファイルだけで出るのかも重要です。
どのファイルでも失敗する場合
接続、電力、外付けケース、ストレージ本体など、デバイス全体の不安定さを疑います。
特定ファイルだけで失敗する場合
コピー元ストレージの特定領域で読み出しエラーが起きている可能性があります。
次のような症状が同時にある場合は、コピー元ストレージを慎重に扱います。
- 同じファイルで毎回止まる
- 特定フォルダーを開くだけで時間がかかる
- 読み出し中にPC全体が固まる
- コピー速度が0付近まで落ちる
- HDDから異音がする
重要データがある場合は、読めないファイルへ何度も再試行するより、先に正常に読めるファイルを別媒体へ退避する方が安全です。
6. 「ディスクの管理」で認識状態だけ確認する
エクスプローラーからドライブが消えた場合は、「ディスクの管理」でストレージ自体が認識されているか確認します。
ここでは次の項目を確認します。
- 対象ディスクが一覧に表示されているか
- 本来の容量で表示されているか
- ドライブ文字が残っているか
- 「不明」「未初期化」などへ変わっていないか
- 接続したり消えたりを繰り返していないか
データが必要なディスクでは「初期化」「フォーマット」「新しいシンプルボリューム」を押さないでください。
エラー直後にディスク自体が消えるなら、ファイルシステムだけでなく接続またはハードウェア側を疑います。
7. デバイスマネージャーで異常表示を確認する
ドライブが安定して接続されている状態なら、デバイスマネージャーでも確認します。
- 「ディスク ドライブ」に対象SSD/HDDが表示されるか
- USBコントローラーに警告マークがないか
- 接続・切断のたびにデバイス一覧が変化しないか
- 対象デバイスのプロパティにエラー表示がないか
この段階では、すぐドライバーを削除する必要はありません。まず「Windowsが機器を安定して認識できているか」を確認します。
8. PC側だけで発生するならメーカーのドライバー・BIOS情報を確認する
同じ外付けSSDを別PCでは問題なく使えるのに、特定のPCだけで0x800701B1が出る場合は、PC側のUSBコントローラー、チップセット、ストレージドライバーなども確認対象になります。
この場合は、Windows Updateだけでなく、PCメーカー公式サポートで次の更新がないか確認します。
- チップセットドライバー
- USB・Thunderbolt関連ドライバー
- ストレージコントローラードライバー
- 機種固有のファームウェア
BIOS/UEFI更新が案内されている場合でも、0x800701B1だけを理由に安易にBIOSアップデートを実行しないでください。BIOS更新は失敗すると起動不能になるリスクがあるため、メーカーが該当症状への対策として明示している場合などに検討します。
9. USBの省電力設定は接続切り分け後に確認する
PC側だけでUSB機器が一定時間後に切断される場合は、省電力制御が関係することがあります。
ただし、最初から電源管理設定を変更するより、次の順番をおすすめします。
- ケーブルを確認
- 別USBポートへ直接接続
- USBハブ・ドックを外す
- 別PCで比較
- ディスクの管理・デバイスマネージャーで確認
- PC側だけなら省電力設定やドライバーを確認
物理的な接触不良やSSD/HDD故障が原因なら、Windowsの設定変更では直りません。
10. SSD/HDD本体の故障を疑う症状
次の症状が複数ある場合は、ストレージ本体の故障可能性が高くなります。
- 別ケーブル・別USBポートでも切断する
- 別PCでも同じ症状になる
- 容量が正しく表示されない
- 「フォーマットする必要があります」と突然表示される
- 読み込み・書き込み中に必ず消える
- SSDが異常に熱くなる
- HDDからカチカチ・カコンなど異音がする
- SMARTやメーカー診断で異常が表示される
この状態で「何度もコピーすればいつか成功する」と繰り返すのは避けます。特に唯一のデータが入っている場合は、読み出せる範囲を優先して退避するか、専門業者へ相談します。
重要データがある場合に避けたい操作
0x800701B1が出ているドライブに重要データがある場合、原因が分からない段階で次の操作を先に行わないでください。
- ディスクの初期化
- フォーマット
- パーティションの作り直し
- CHKDSK /f /rによる修復
- 故障疑いドライブへの大量書き込み
- 同じファイルへの何十回もの再試行
修復より先にデータを守る考え方については、故障PCからデータを救出するときに最初にやってはいけない操作7選も参考にしてください。
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購入前に端子形状・USB規格・対応電力を確認してください。外付けSSD/HDDにはUSB Type-C、USB Type-A、Micro-Bなど複数の端子があります。ケーブルが物理的に挿さっても、必要な転送規格や給電条件を満たさない場合があります。
0x800701B1と0x80070037の違い
ファイルコピーでは、似た状況で 0x80070037 が表示されることもあります。
| エラー | 切り分けの中心 |
|---|---|
| 0x800701B1 | Windowsから対象デバイスが存在しない・利用できない状態になっていないか確認 |
| 0x80070037 | コピー途中でデバイス・リソースが使用できなくなっていないか確認 |
実際の対処には共通点が多く、どちらもUSB接続、ケーブル、ポート、電力、外付けケース、ストレージ本体の確認が重要です。
0x80070037が表示されている場合は、ファイルコピー中に「0x80070037」が出るときの原因と確認方法を確認してください。
外付けSSDの速度低下が先に起きる場合
0x800701B1が出る前に、コピー速度が急に0MB/s付近まで落ち、その後ドライブが切断されるケースがあります。
この場合は、単なる「SSDが遅い」という問題ではなく、次のような状態も疑います。
- USB接続の瞬断
- 外付けケースの温度上昇
- SSDのサーマルスロットリング
- 書き込みキャッシュの枯渇
- SSD本体の書き込み異常
速度だけが低下する場合の切り分けは、外付けSSDへのコピー速度が途中から急に落ちる原因と確認項目も参考にしてください。
よくある質問
0x800701B1が出たら外付けSSDは壊れていますか?
必ずしも壊れているとは限りません。USBケーブル、ポート、ハブ、ケース、電力不足でも同様の症状が起こります。別ケーブル・別ポート・別PCでも再現するか確認すると切り分けやすくなります。
コピーを何度もやり直しても大丈夫ですか?
ケーブルの一時的な接触不良なら再試行で成功することもあります。ただし、毎回同じ場所で止まる、ドライブが消える、HDDから異音がする場合は、再試行を増やさない方が安全です。
別のUSBポートに差し替えると直るのはなぜですか?
ポートの接触状態、USBコントローラーの経路、給電条件などが変わるためです。別ポートだけで安定する場合は、元のUSBポートや接続経路を疑います。
USB 2.0ポートでも確認してよいですか?
対応機器であれば切り分けとして使えます。速度は低下しますが、USB 3.x側だけで不安定になるか比較できます。ただし、大容量データの常用には速度面で不利です。
CHKDSKを実行すれば直りますか?
USB接続切断、電力不足、ケーブル不良には効果がありません。また、故障疑いのSSD/HDDに重要データがある場合は、修復よりデータ退避を先に検討してください。
ドライブ文字を変更すると直りますか?
ドライブ文字の競合が原因なら有効な場合がありますが、コピー途中にデバイス自体が消える症状には通常の第一選択ではありません。まず接続状態を確認してください。
外付けSSDのケースだけ故障することもありますか?
あります。内部SSDが正常でも、USB-SATA/USB-NVMe変換チップ、USBコネクター、ケースの電源回路などが不安定になる場合があります。別ケースを試す場合は、SATA/NVMeやM.2サイズなど互換性を必ず確認してください。
まとめ
ファイルコピー中の 0x800701B1 は、Windowsが対象デバイスへ正常にアクセスできなくなっているときに確認すべきエラーです。
- エラー直後にコピー元・コピー先のどちらが消えたか確認する
- USBケーブルを確認する
- 別USBポートへ直接接続する
- USBハブ・ドックを外して比較する
- 別PCでも再現するか確認する
- 特定ファイルだけで失敗するか確認する
- ディスクの管理・デバイスマネージャーで認識状態を確認する
- 別PCでは正常ならPCメーカーのUSB・チップセット関連情報を確認する
- 異音・異常発熱・認識不安定があればストレージ故障を疑う
- 重要データがある場合は初期化・フォーマット・修復よりデータ退避を優先する
最初からWindows設定を大きく変更するのではなく、「接続が切れていないか」「どの機器が消えているか」を確認することが、0x800701B1を安全に切り分けるポイントです。
