[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
Windows 10からWindows 11へ移行後に共有フォルダーへ接続できない原因
Windows 10からWindows 11へ移行したあと、それまで開けていた共有フォルダーやNASへ急に接続できなくなることがあります。
「ネットワークにPCが表示されない」「資格情報を何度入力しても拒否される」「ネットワークパスが見つかりませんと表示される」「古いNASだけ開けない」など、症状によって原因は異なります。
Windows 11では、ネットワーク共有に関するセキュリティがWindows 10より強化されています。特にWindows 11 24H2以降ではSMB署名が既定で必須となり、認証なしのゲスト共有や古いNAS・共有機器との接続で問題が表面化する場合があります。
そのため、最初からSMB1を有効にしたり、安全でないゲストログオンを許可したりするのではなく、「相手PCへ通信できるか」「名前解決だけの問題か」「資格情報の問題か」「共有側の権限か」「古いSMB仕様との互換性か」を順番に切り分けることが重要です。
先に結論:Windows 11移行後はこの順番で確認する
- 共有先PC・NASの電源とネットワーク接続を確認する
- Windows 11 PCと共有先が同じ家庭内・社内ネットワークにいるか確認する
- Windows 11側のネットワークプロファイルが「プライベート」か確認する
- ネットワーク探索とファイルとプリンターの共有を確認する
\\PC名\共有名で直接接続する\\IPアドレス\共有名でも確認し、名前解決問題か分ける- 資格情報マネージャーに古いユーザー名・パスワードが残っていないか確認する
- 共有先側のユーザーアカウント・パスワード・共有権限・NTFS権限を確認する
- Windows Updateとネットワークドライバーを確認する
- 古いNAS・共有機器ならSMB2/3・SMB署名・ゲスト接続対応を確認する
ネットワークの初期化、SMB1の有効化、レジストリ変更、ゲスト認証の許可は最初に行わないでください。
症状ごとに原因を分ける
| 症状 | 疑いやすい原因 |
|---|---|
| 「ネットワーク」に相手PCが表示されない | ネットワーク探索、プライベート/パブリック設定、名前解決 |
\\PC名\共有名は失敗するが\\IP\共有名は開ける |
コンピューター名の名前解決・ネットワーク探索 |
| 資格情報を何度も求められる | 古い資格情報、ユーザー名形式、パスワード、共有先アカウント |
| 「アクセスが拒否されました」 | 共有権限・NTFS権限・アカウント権限 |
| 古いNASだけ接続できない | SMB1依存、ゲスト認証、SMB署名非対応 |
| Windows 11 24H2以降で急に古い共有へ接続できない | SMB署名・ゲスト接続のセキュリティ強化 |
| 共有先PCもインターネットも不安定 | Wi-Fi・LAN・ルーター・ネットワークアダプター |
1. 共有先PC・NASが起動しているか確認する
最初に、共有先のPC・NAS・ファイルサーバーが正常に起動し、同じネットワークへ接続されているか確認します。
- 共有先PCがスリープしていないか
- NASの電源・LANランプに異常がないか
- ルーター交換・再起動後にIPアドレスが変わっていないか
- Wi-Fiのゲストネットワークへ接続していないか
Windows 11への移行時期と、ルーター交換やNAS設定変更の時期が重なっていることもあります。「Windows 11にしたから」と決めつけず、共有先側も確認してください。
2. 両方の機器が同じネットワークにいるか確認する
Microsoftは、Windowsのファイル共有をトラブルシューティングするとき、共有するPC同士が同じネットワークへ接続されていることを確認するよう案内しています。
家庭内LANなら、通常は同じルーター配下に接続します。
次の状態では、インターネットに接続できていても共有先へアクセスできない場合があります。
- PCがゲストWi-Fiへ接続している
- Wi-Fiルーターの「端末間通信禁止」「AP isolation」が有効
- VPN接続中でローカルLANアクセスが制限されている
- 会社PCでネットワーク分離ポリシーが設定されている
3. Windows 11側のネットワークを「プライベート」にする
家庭内・社内など信頼できるLANでファイル共有する場合は、Windows 11側のネットワークプロファイルを確認します。
パブリックネットワークでは、PCをほかの端末から見つけにくくし、ファイル共有を制限する方向の設定になります。
確認場所:
設定
→ ネットワークとインターネット
→ Wi-Fi または Ethernet
→ 接続中のネットワーク
→ ネットワーク プロファイルの種類
自宅や信頼できる社内LANなら「プライベート」を選択します。
注意:ホテル、カフェ、空港、公共Wi-Fiなど、不特定多数が接続するネットワークをファイル共有目的で「プライベート」に変更しないでください。
4. ネットワーク探索とファイルとプリンターの共有を確認する
Microsoftの現在のWindows共有手順では、プライベートネットワークで「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を有効にします。
設定
→ ネットワークとインターネット
→ ネットワークの詳細設定
→ 共有の詳細設定
→ プライベート ネットワーク
次を確認します。
- ネットワーク探索:オン
- ファイルとプリンターの共有:オン
エクスプローラーの「ネットワーク」に「ネットワーク探索が無効です」と表示されている場合は、Windows側で探索が停止している可能性があります。
5. ネットワーク探索をオンにしても戻ってしまう場合
Microsoft Learnでは、ネットワーク探索を有効にできない原因として、関連サービスが停止している、Windows Firewallまたは他社製ファイアウォールが探索通信を許可していないケースを挙げています。
まずPCを再起動し、それでも設定が維持されない場合は、次のサービスの状態を確認します。
- Function Discovery Provider Host
- Function Discovery Resource Publication
- SSDP Discovery
- UPnP Device Host
Microsoftのファイル共有サポートでは、共有トラブル時にこれらの関連サービスを開始し、自動起動へ設定する方法が案内されています。
ただし、企業PCではサービス設定が管理されている場合があるため、管理者へ確認してください。
6. 「ネットワーク」に表示されなくても直接パスを入力する
エクスプローラーの「ネットワーク」に相手PCが表示されないだけなら、共有フォルダーそのものへ直接接続できる場合があります。
エクスプローラーのアドレスバーへ次の形式を入力します。
\\共有先PC名\共有名
例:
\\OFFICE-PC\Share
共有名が分からない場合は、共有先PCの設定を確認してください。
Microsoftのファイル共有サポートでも、ネットワークドライブは共有先のパスを指定して接続できます。
7. PC名で接続できない場合はIPアドレスで試す
\\PC名\共有名で開けない場合は、共有先PCのIPアドレスを確認し、次の形式で試します。
\\192.168.1.50\Share
| 結果 | 判断 |
|---|---|
| PC名では不可、IPでは開ける | 名前解決・ネットワーク探索側を疑う |
| PC名でもIPでも不可 | 通信・ファイアウォール・SMB・資格情報を確認 |
| どちらでも資格情報を要求される | 共有先アカウント・保存資格情報を確認 |
PC名で接続できないだけの場合、共有フォルダーを作り直す必要はありません。
8. 共有先PCのIPアドレスを確認する
共有先のWindows PCでは、コマンドプロンプトからIPアドレスを確認できます。
ipconfig
使用中のEthernetまたはWi-Fiアダプターの「IPv4 アドレス」を確認します。
例:
IPv4 Address . . . . . . . . . . : 192.168.1.50
複数のネットワークアダプターがある場合は、実際に家庭内・社内LANへ接続しているアダプターを確認してください。
9. 資格情報を何度も求められる場合は保存済み情報を確認する
Windows 10時代に保存した共有先のユーザー名・パスワードがWindows 11へ引き継がれ、現在の共有先情報と合わなくなることがあります。
Microsoftの資格情報マネージャーでは、Webサイト、アプリ、ネットワーク接続に保存された資格情報を確認・削除できます。
開き方:
- タスクバーの検索で「資格情報マネージャー」と入力します。
- 「資格情報マネージャー」を開きます。
- 「Windows 資格情報」を選びます。
- 共有先PC・NAS名またはIPアドレスに関係する項目を確認します。
明らかに古いユーザー名・パスワードが保存されている場合は、その項目だけ削除して共有フォルダーへ再接続します。
資格情報が何度も求められる場合は、Windows 11で資格情報が何度も求められるときの資格情報マネージャー確認方法も参考になります。
10. ユーザー名は共有先PC側のアカウントを使う
Windows共有では、接続しているWindows 11 PCのユーザー名ではなく、共有先側でアクセスを許可されているアカウントが必要です。
ローカルアカウントを使う共有先PCなら、次の形式で明示すると分かりやすい場合があります。
共有先PC名\ユーザー名
例:
OFFICE-PC\shareuser
パスワードなしのローカルアカウントやゲストアクセスへ依存する構成は、Windows 11の新しいSMBセキュリティでは接続できない場合があります。
11. 「アクセスが拒否されました」は共有権限とNTFS権限を確認する
共有先PCまでは見えているのに、特定フォルダーを開こうとすると「アクセスが拒否されました」となる場合は、ネットワーク障害より権限問題を疑います。
Windowsの共有フォルダーでは、主に2種類の権限が関係します。
- 共有アクセス権
- NTFSの「セキュリティ」アクセス権
共有先PCで対象フォルダーのプロパティを開き、アクセスさせたいユーザーに必要な権限があるか確認します。
「Everyoneにフルコントロールを付ければ直る」という方法は、原因確認前にはおすすめしません。必要なユーザー・グループへ必要最小限の権限を設定してください。
12. Windows 11 24H2以降ではSMB署名が重要になる
MicrosoftはWindows 11 24H2以降で、SMBのセキュリティを強化しています。
Microsoft Learnによると、Windows 11 24H2とWindows Server 2025以降では、受信・送信SMB接続でSMB署名が既定で必須になっています。
SMB署名は、通信の改ざんや資格情報を狙う中間者攻撃を防ぐための仕組みです。
共有相手がWindows PCや現在のNASで、SMB署名に対応していれば通常は問題ありません。
しかし、古いNAS、古いLinux系共有機器、古い複合機・メディア機器などがSMB署名に対応していない場合、Windows 10では接続できていたのにWindows 11 24H2以降では接続できなくなることがあります。
13. 「ゲストで共有していたNAS」がWindows 11で開けない場合
ユーザー名・パスワードを設定していない古いNASでは、SMBの「ゲストアクセス」を使っている場合があります。
Microsoftは、Windows 11 ProではSMBのゲスト接続やゲストフォールバックを既定で許可しない方向へ強化しています。
また、Windows 11 24H2以降ではSMB署名が必須になったことで、署名を利用できないゲスト接続との互換性問題が起きます。
この場合、エラーとして次のような内容が表示されることがあります。
- 組織のセキュリティポリシーにより認証されていないゲストアクセスがブロックされた
- この共有には接続できない
- 資格情報を要求されるが何を入力しても通らない
安全な対処は、Windows側でゲスト認証を許可することではなく、NAS側でユーザー名・パスワードを設定し、SMB2/SMB3と署名に対応させることです。
この症状に該当する場合は、💻 Windows11でNASにアクセスできず「組織のセキュリティポリシーにより非認証のゲストアクセスがブロック」と表示される原因と解決方法まとめも確認してください。
14. 「安全でないゲストログオン」を安易に有効化しない
Microsoft Learnには、互換性目的で安全でないゲストログオンを有効にする方法も掲載されています。
しかしMicrosoft自身が、ゲストログオンには次のようなセキュリティリスクがあるとして、有効化しないことを推奨しています。
- なりすましサーバーへの接続
- 資格情報を狙う攻撃
- ランサムウェアなど悪意あるコード実行
- 中間者攻撃
Windows 11移行後に古いNASだけ使えなくなった場合は、Windowsのセキュリティを下げる前に、NASのファームウェア更新、ユーザー認証設定、SMB2/3対応、SMB署名対応を確認してください。
15. SMB1を有効にするのは原則避ける
古いNAS・ネットワーク機器がSMB1しか対応していない場合、「Windowsの機能」でSMB 1.0/CIFSを有効にすると接続できる場合があります。
しかしMicrosoftは、SMB1には重大なセキュリティ上の問題があるため、使用しないことを強く推奨しています。
現在のWindows 11では、SMB1クライアント・サーバーはクリーンインストール時に既定で含まれていません。
共有フォルダーへ接続できないという理由だけで、SMB1を有効にしないでください。
古いNASがSMB1しか対応していない場合は、次を優先します。
- NASメーカーのファームウェア更新を確認する
- 管理画面でSMB2/SMB3を有効にできないか確認する
- NASの買い替え・データ移行を検討する
16. Windows 11の「ネットワーク」一覧だけを判断材料にしない
ネットワーク探索は、共有フォルダーへの直接接続とは別の仕組みが関係します。
そのため、エクスプローラーの「ネットワーク」に相手PCが表示されなくても、次の直接パスで開ける場合があります。
\\PC名\共有名
あるいは:
\\IPアドレス\共有名
直接パスで開けるなら、共有フォルダー・資格情報・SMB自体は動いており、探索・名前解決側の問題へ絞れます。
17. ネットワークドライブを一度切断して再登録する
Windows 10で作成したネットワークドライブがWindows 11移行後も残っているものの、古いサーバー名・IPアドレス・資格情報を使っている場合があります。
エクスプローラーの「PC」に切断状態のネットワークドライブがある場合は、必要な共有パスを記録してから一度切断し、Microsoftの手順で再マッピングします。
再登録時は:
- 現在の共有先PC名またはIP
- 正しい共有名
- 正しい資格情報
を使ってください。
18. コマンドで既存の接続状態を確認する
コマンドプロンプトでは、現在のネットワーク接続を確認できます。
net use
以前の共有先への接続が残っている場合、異なるユーザー名で同じサーバーへ再接続しようとして資格情報エラーになることがあります。
既存接続を切断する場合は、対象の共有先を正確に確認してください。
net use \\SERVER\Share /delete
注意:
net use * /deleteのように全ネットワーク接続をまとめて削除すると、業務用共有・アプリが使用中のネットワークドライブまで切断する可能性があります。対象を特定してから操作してください。
19. TCP 445番ポートまで到達できるか確認する
上級者向けの切り分けとして、Windows PowerShellで共有先PCのSMBポートへ到達できるか確認できます。
Test-NetConnection 192.168.1.50 -Port 445
結果のTcpTestSucceededがTrueなら、少なくともTCP 445番ポートへの通信は到達しています。
Falseなら、Windows Firewall、他社製ファイアウォール、ルーター、ネットワーク分離、共有先のSMBサービスなどを確認します。
このコマンドは通信確認であり、設定を変更するものではありません。
20. Windows Firewallを完全無効化する前に共有ルールを確認する
ファイアウォールが原因か調べるために、Windows Firewallを恒久的に無効にするのは避けてください。
まず、プライベートネットワークで「ネットワーク探索」「ファイルとプリンターの共有」が許可されているか確認します。
Microsoft Learnでも、ネットワーク探索を有効にできない場合はWindows FirewallでNetwork Discoveryを許可するよう案内しています。
他社製セキュリティソフト・ファイアウォールを利用している場合は、その製品の公式手順でローカルネットワーク共有の許可設定を確認してください。
21. Windows Updateを確認する
Microsoftのファイル共有トラブルシューティングでは、共有するすべてのPCを最新状態にすることが案内されています。
設定
→ Windows Update
→ 更新プログラムのチェック
Windows 11移行直後は、ネットワークドライバーやOS更新が追加配信されている場合があります。
更新後はPCを再起動し、共有への接続を再確認してください。
22. ネットワークアダプターのドライバーを確認する
Windows 10から11へ移行後、Wi-Fi・LANドライバーが変更され、ローカルネットワーク通信自体が不安定になる場合があります。
次の症状がある場合は、PCメーカー公式のWindows 11用ネットワークドライバーを確認してください。
- 共有フォルダーだけでなくインターネットも不安定
- スリープ復帰後にネットワークが切れる
- デバイス マネージャーに警告マークがある
- Windows 11移行直後からLAN・Wi-Fi全般が不安定
共有設定だけを変更する前に、ネットワーク接続そのものが安定していることを確認します。
23. ネットワークのリセットは最後に行う
Windows 11には「ネットワークのリセット」がありますが、共有フォルダーへ接続できないという理由だけで最初に実行しないでください。
ネットワークのリセットでは、ネットワークアダプターと関連設定が再作成されるため、VPN、仮想ネットワーク、固定IPなどの再設定が必要になる場合があります。
先に次を確認します。
- PC名・IPでの接続
- 資格情報
- 共有権限
- ネットワーク探索
- SMB互換性
- ドライバー
会社PCでは管理者へ確認してから実行してください。
24. パスワード保護共有を無効化する方法は恒久対策にしない
Microsoftの一般的なファイル共有トラブルシューティングには、検証のため「パスワード保護共有をオフ」にする手順も掲載されています。
ただし、Windows 11ではSMBセキュリティ強化が進んでおり、認証なしの共有を常用することはおすすめできません。
共有先PCへ専用ユーザーを作成し、パスワードを設定して、そのユーザーへ必要なフォルダー権限を与える構成の方が安全です。
家庭内LANでも、パスワードなしのEveryone共有を常用するより、認証付き共有を優先してください。
25. 会社・学校PCではSMB設定を自己判断で変更しない
Windows 11 Pro/Enterpriseの会社PCでは、SMB署名、ゲスト接続、ファイアウォール、資格情報、ネットワーク探索などがグループポリシー・Intuneで管理されている場合があります。
次の操作は管理者へ確認してください。
- 安全でないゲストログオンを有効化する
- SMB署名を無効化する
- SMB1を有効化する
- Windows Firewallを無効化する
- ネットワークのリセット
- ドメイン・Microsoft Entra ID関連の資格情報削除
セキュリティを下げて接続を復活させるより、共有サーバー側を現在のSMB仕様へ対応させることが基本です。
26. エラー別の考え方
| 表示例 | 主な確認先 |
|---|---|
| ネットワーク パスが見つかりません | PC名、IP、ネットワーク、ファイアウォール、共有名 |
| アクセスが拒否されました | 共有権限、NTFS権限、ユーザーアカウント |
| 資格情報を入力してください | 共有先アカウント、資格情報マネージャー |
| 組織のセキュリティポリシーによりゲストアクセスがブロック | NAS側の認証、SMB2/3、SMB署名 |
| 指定されたネットワーク名は利用できません | SMB互換性、共有先サービス、ファイアウォール |
27. Windows 10へ戻す前に共有方式を見直す
共有フォルダーが使えないという理由だけで、すぐWindows 10へ戻すのはおすすめしません。
Windows 10の通常サポートは2025年10月14日に終了しています。
Windows 11で接続できない原因が、古いNASのゲスト共有やSMB1依存であれば、Windows 10へ戻すより共有機器・設定を現在のSMB2/3・認証付き共有へ移行する方が長期的に安全です。
おすすめの確認順序まとめ
- 共有先PC・NASが起動しているか確認する
- 両方が同じLANにいるか確認する
- Windows 11側を信頼できる「プライベート」ネットワークにする
- ネットワーク探索とファイル共有を有効にする
\\PC名\共有名で直接接続する\\IP\共有名でも確認する- 資格情報マネージャーの古い情報を確認する
- 共有先のユーザー・パスワード・権限を確認する
- 古いネットワークドライブを必要に応じて再登録する
- Windows Update・ネットワークドライバーを確認する
- 古いNASならSMB2/3・SMB署名・認証対応を確認する
- 最後にネットワークのリセットなどを検討する
避けたい対処
- 最初からSMB1を有効にする
- 安全でないゲストログオンを恒久的に許可する
- SMB署名を原因確認なしで無効化する
- Windows Firewallを完全無効化したまま使う
- 共有フォルダーをEveryone・フルコントロールへ変更して放置する
- 会社PCでグループポリシーやレジストリを自己判断で変更する
- ネットワーク接続を全部削除するコマンドを安易に実行する
- 共有フォルダーの問題だけでWindows 11を初期化する
よくある質問
Windows 10では開けた共有フォルダーがWindows 11で開けないのはなぜですか?
ネットワークプロファイル・探索設定・資格情報の変化に加え、Windows 11ではSMBセキュリティが強化されています。特に古いNASのゲスト共有やSMB1依存では、Windows 11移行後に接続できなくなることがあります。
「ネットワーク」に相手PCが表示されません
ネットワーク探索が無効な可能性があります。ただし、一覧に表示されなくても\\PC名\共有名や\\IPアドレス\共有名で直接接続できることがあります。直接接続できれば探索・名前解決側を優先して確認します。
IPアドレスなら接続できますがPC名では接続できません
SMB共有自体は動作しており、PC名の名前解決やネットワーク探索の問題が疑われます。共有フォルダーの権限を変更する前に、ネットワーク探索・DNS・名前解決を確認してください。
資格情報を何度入力しても接続できません
Windows 10時代の古い資格情報が保存されている可能性があります。資格情報マネージャーの「Windows資格情報」で共有先PC・NASに関する保存情報を確認し、必要な項目だけ削除して再接続してください。
Windows 11ではパスワードなし共有はできないのですか?
現在のWindows 11ではゲスト接続が強く制限されており、特に24H2以降ではSMB署名必須化との組み合わせで古いゲスト共有に接続できない場合があります。安全面からも、共有先にユーザーとパスワードを設定する方法をおすすめします。
SMB1を有効にすれば古いNASへ接続できますか?
SMB1しか対応しない機器では接続できる場合がありますが、Microsoftは重大なセキュリティリスクがあるためSMB1を使用しないことを強く推奨しています。NASのファームウェア更新、SMB2/3設定、買い替えを優先してください。
Windows 11 24H2以降でSMB署名が原因になることはありますか?
あります。MicrosoftはWindows 11 24H2以降で受信・送信SMB署名を既定で必須にしています。古いNAS・サーバーがSMB署名に対応していない場合は接続互換性の問題が起きます。Windows側の署名を無効化する前に、共有機器側を更新してください。
ネットワークのリセットをすれば直りますか?
改善する場合はありますが、VPNや固定IP、仮想ネットワーク設定などへ影響するため最後の手段です。PC名・IP接続、資格情報、共有権限、SMB互換性を先に確認してください。
会社PCで古いNASへつなぐためゲストアクセスを有効にしてよいですか?
自己判断で有効にしないでください。Microsoftは安全でないゲストログオンを推奨しておらず、組織のセキュリティポリシーにも関係します。IT管理者へ相談し、NAS側の認証・SMB2/3・署名対応を優先してください。
参考:Microsoft公式情報
- File sharing over a network in Windows – Microsoft Support
- Credential Manager in Windows – Microsoft Support
- SMB security hardening – Microsoft Learn
- Enable insecure guest logons in SMB2 and SMB3 – Microsoft Learn
- Detect, enable, and disable SMBv1, SMBv2, and SMBv3 – Microsoft Learn
- You can’t turn on Network Discovery – Microsoft Learn
