💻 0x00000016 CID_HANDLE_CREATIONの原因と対処法｜考えられるエラー要因と解決のヒント｜ブルースクリーン（エラーコードとエラーメッセージ）パソコントラブル解決大事典

［記事公開日］2023/05/28
［最終更新日］2025/03/28

0x00000016 CID_HANDLE_CREATIONの原因と対処法｜考えられるエラー要因と解決のヒント

概要
「CID_HANDLE_CREATION（エラーコード：0x00000016）」は、Windowsでブルースクリーン（BSOD）が発生した際に稀に見られるエラーです。このエラーは、プロセスまたはスレッドのハンドル作成処理中に深刻な問題が発生したことを示します。特にカーネルモードのバグや、ハードウェア・ドライバとの不整合によって引き起こされる可能性があります。

もくじ [閉じる]

1 よくある原因
2 エラーの意味
3 主な対処法
4 注意事項
5 予防策

よくある原因

カーネルモードでのバグ（ドライバやOSの不具合）
不正なハンドル操作（開放済みリソースへのアクセスなど）
サードパーティ製ドライバとの互換性不良
メモリやストレージの障害
Windowsカーネルファイルの破損

エラーの意味

「CID」とはClient IDを意味し、Windows内部でプロセスやスレッドを一意に識別するための識別子です。このエラーは、プロセスまたはスレッドのハンドルを作成しようとした際に、対象のリソースが既に解放されていた、またはアクセスが許可されていない場合に発生します。

たとえ話： たとえば、会社で社員証を作るタイミングで、その社員がすでに退職していたらどうなるでしょう？退職済みの人にIDを発行するのは管理ミスです。このように、Windowsでも「もう存在しないプロセスにハンドルを作ろうとした」ときにエラーが発生するのです。

主な対処法

最近インストールしたドライバやソフトを確認

不安定なドライバや、ハードウェアモニタリングツールなどが原因の場合があります
不要なドライバやユーティリティをアンインストールして様子を見る

メモリとストレージの検査

Windowsメモリ診断ツールでRAMをチェック
chkdskコマンドでストレージエラーを検査
CrystalDiskInfoなどでSMART情報を確認し、劣化がないかをチェック

システムファイルの修復

コマンドプロンプト（管理者）で以下のコマンドを順に実行：
```
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
```

BIOSやチップセットドライバの更新

古いBIOSやチップセットドライバが原因でハンドリングに失敗することがあります
メーカー公式サイトから最新のバージョンを確認・導入

BIOS更新時のリスクについて：

BIOS更新中に電源が切れると、PCが起動しなくなる可能性があります。
更新は慎重に行い、作業中は電源が安定している環境を確保してください。

注意事項

ドライバやBIOSの更新前には、必ずバックアップを取りましょう。
chkdskやメモリ診断などの検査作業はストレージに高負荷がかかるため、状態が不安定なHDD/SSDには注意が必要です。悪化の可能性もあります。
Windowsの設定を変更する前に、復元ポイントを作成しておくと安心です。
エラーが頻発する場合は、セーフモードでの起動やクリーンブートでの原因切り分けも有効です。

予防策

ドライバやユーティリティは信頼できるソースからのみ導入する
メモリやストレージの状態を定期的に確認する
Windows Updateを適切なタイミングで適用する（不具合報告を確認してから）
システムバックアップを習慣づける

まとめ

原因	対処法の例
不安定なドライバやソフト	アンインストール／更新／ロールバック
メモリ・ストレージの障害	Windowsメモリ診断／chkdsk／SMART確認
カーネルレベルのシステムファイル破損	sfc /scannow・DISM で修復
BIOSやチップセットの不具合	BIOS/ドライバの更新（※注意して実行）