[記事公開日]2023/05/29
[最終更新日]2025/10/13
💻 0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR エラーの原因と解決方法まとめ
もくじ
はじめに
Windowsをインストールまたは起動しようとした際に、突然ブルースクリーン(BSOD: Blue Screen of Death)が表示されることがあります。その中でも 0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR は、使用しているCPUがWindowsの要求仕様を満たしていない場合 に発生するエラーです。本記事では 0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR エラーとは何か をわかりやすく解説し、原因・影響・解決策・再発防止方法について詳しくご紹介します。
📖 0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR エラーとは?
0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR は、Windowsが起動時にCPUの機能を検証し、必要な命令セットやハードウェア要件を満たしていない場合に発生するブルースクリーンエラー です。特にWindows 8以降ではセキュリティやパフォーマンスのためにCPUの機能要件が強化されており、古いCPUではこのエラーが表示されることがあります。
主な特徴
-
Windowsインストール時または起動直後にブルースクリーンが表示
-
「UNSUPPORTED_PROCESSOR」というエラーメッセージが明示される
-
古いPCや仮想環境でのインストール時に多く発生
🌟 主な原因
1️⃣ CPUがWindowsの要件を満たしていない
-
Windows 11 では TPM 2.0 や Secure Boot、特定のCPU世代以上が必須
2️⃣ 仮想環境の設定不備
-
仮想マシンで必要なCPU拡張機能(VT-x、AMD-V など)が無効
3️⃣ BIOS/UEFIの設定不備
-
NXビット、SSE2、PAE、Secure Boot などが無効化されている
4️⃣ 過度に古いCPU
-
Windows 7 以前に対応していたCPUでは、Windows 10/11 で起動できない場合がある
🛠 解決方法
✅ 1. CPU要件を確認
-
Microsoftの公式ドキュメントで、使用しているCPUが対応しているかを確認
✅ 2. BIOS/UEFI 設定を有効化
-
NXビット(Execute Disable Bit)
-
PAE(Physical Address Extension)
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SSE2命令セット
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Secure Boot、TPM 2.0(Windows 11の場合)
✅ 3. 仮想環境の設定確認
-
VirtualBoxやVMwareでインストールする場合は、CPU仮想化機能(VT-x/AMD-V)を有効にする
-
互換性のあるハードウェア構成を選択
✅ 4. Windowsのバージョンを見直す
-
古いCPUではWindows 10/11は非対応の場合があるため、Windows 7/8.1を利用する必要がある
✅ 5. BIOS/UEFI 更新
-
マザーボードのBIOS/UEFIを最新に更新することで対応CPUが増える場合がある
⚠️ 放置するとどうなる?
| リスク | 内容 |
|---|---|
| インストール不可 | Windowsをインストールできない |
| 起動不能 | インストール済みのWindowsが立ち上がらない |
| サポート切れ利用 | 非対応OSを古いCPUで使い続けるとセキュリティリスク増大 |
📊 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エラーコード | 0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR |
| 主な原因 | CPU非対応、仮想化設定不備、BIOS設定無効、過度に古いCPU |
| 解決策 | CPU要件確認、BIOS/UEFI設定変更、仮想環境設定調整、BIOS更新、旧Windows利用検討 |
| 放置リスク | インストール不可、起動不能、セキュリティリスク増大 |
🔹 関連リンク
-
Windows 11 のCPU要件とサポート一覧
-
BIOS/UEFI設定の基礎知識
-
仮想環境でWindowsを動かすためのポイント
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さいごに
0x0000005D UNSUPPORTED_PROCESSOR エラーは、CPUがWindowsの動作要件を満たしていない場合に発生します。特に古いCPUや仮想環境で発生しやすいため、CPUの対応状況やBIOS設定を確認し、必要に応じてハードウェアやWindowsバージョンの見直しを行うことが重要です。適切な対応により、Windowsを安定して動作させることができます。
