[記事公開日]2023/05/29
[最終更新日]2025/10/13
💻 0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES エラーの原因と解決方法まとめ
もくじ
はじめに
Windowsを使用中にブルースクリーン(BSOD: Blue Screen of Death)が発生すると、作業中のデータが失われたりシステムが不安定になることがあります。その中でも 0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES は、あるプロセスが解放すべきメモリページを解放しないまま終了しようとした場合 に発生するブルースクリーンコードです。本記事では 0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES エラーとは何か を解説し、原因・影響・解決方法、さらに注意事項についても詳しくご紹介します。
📖 0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES エラーとは?
0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES は、特定のドライバやプロセスがメモリをロックしたまま適切に解放せず、システムの安定性に影響を与えるときに発生するブルースクリーンエラー です。通常はドライバの不具合やバグに起因することが多く、発生頻度は低いものの原因の特定が難しいケースがあります。
主な特徴
-
作業中やシャットダウン時にブルースクリーンが発生
-
デバイスドライバ関連で発生することが多い
-
システムイベントログに問題のあったドライバ名が記録される場合がある
🌟 主な原因
1️⃣ ドライバの不具合
-
メモリページを正しく解放できないドライバ
2️⃣ 古いまたは互換性のないドライバ
-
最新Windowsバージョンに対応していないドライバ
3️⃣ システムファイル破損
-
電源障害や強制終了による重要ファイル破損
4️⃣ メモリ異常
-
RAMの不具合によるメモリ管理エラー
5️⃣ ストレージ不良
-
ページングファイルの読み書き時に不具合が発生
6️⃣ ウイルスやマルウェア
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プロセスのメモリ操作を妨害する不正プログラム
🛠 解決方法
✅ 1. ドライバ更新
-
デバイスマネージャーで古いドライバを最新版に更新
-
GPUやネットワーク、ストレージ関連は特に重要
✅ 2. Windows Update
-
最新の更新プログラムを適用して互換性を改善
✅ 3. システムファイル修復
-
管理者権限で以下を実行
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
✅ 4. メモリ診断
-
Windowsメモリ診断ツールでRAMを検査
✅ 5. ストレージ診断
-
chkdsk コマンドで不良セクタを確認・修復
chkdsk C: /f /r
✅ 6. イベントビューアで原因ドライバを特定
-
Windowsのイベントログを確認し、問題のあるドライバを無効化または再インストール
✅ 7. ウイルススキャン
-
セキュリティソフトでフルスキャンを実行
✅ 8. セーフモード・クリーンブート
-
最小構成で起動してドライバや常駐ソフトの影響を切り分け
⚠️ 放置するとどうなる?
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 頻発する再起動 | 作業中のデータが失われる危険 |
| システム不安定 | アプリケーションエラーやフリーズが増加 |
| データ破損 | 強制終了によりファイルが壊れる可能性 |
| 起動不能 | 深刻な場合はWindowsが立ち上がらなくなる |
📊 まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エラーコード | 0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES |
| 主な原因 | ドライバ不具合、古いドライバ、システム破損、メモリ異常、ストレージ不良、マルウェア |
| 解決策 | ドライバ更新、Windows Update、システム修復、メモリ診断、ストレージ診断、イベントログ確認、ウイルススキャン |
| 放置リスク | 頻発する再起動、システム不安定、データ破損、起動不能 |
🔹 注意事項
-
問題のあるドライバ名はイベントビューアやダンプファイルに記録されていることがあります。必ず確認しましょう。
-
修復作業を行う際は、重要なデータを事前にバックアップすることを強く推奨します。
-
メモリやストレージの物理的な故障が疑われる場合は、早めに交換を検討してください。
🔹 関連リンク
-
Windowsイベントビューアの使い方
-
メモリ診断ツールの利用方法
-
SFCとDISMによる修復手順
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さいごに
0x00000076 PROCESS_HAS_LOCKED_PAGES エラーは、プロセスやドライバがメモリページを解放しないまま終了しようとした場合に発生します。放置するとシステム不安定や起動不能につながるため、ドライバ更新やイベントログ確認を通じて早急に原因を特定し対処することが大切です。適切なメンテナンスを行うことで安定したWindows環境を維持できます。
