[記事公開日]2025/03/24
explorer.exe が動作を停止する原因と対処方法
トラブルの概要
Windowsでファイルやフォルダーを操作中に「explorer.exe が動作を停止しました」または「エクスプローラーが再起動しました」といったエラーが表示されることがあります。エクスプローラーはWindowsのユーザーインターフェイス全般を担当しているため、この問題が発生すると操作性に大きな支障が出ます。
よくある状況
- フォルダを開こうとしたときにクラッシュする
- タスクバーやスタートメニューが反応しなくなる
- デスクトップが真っ黒になったり再描画される
- 不定期にエクスプローラーが再起動を繰り返す
主な原因
- サードパーティ製のシェル拡張やアドオンの不具合
- 破損したキャッシュファイルや設定ファイル
- グラフィックドライバの不具合
- システムファイルの破損
- ウイルスやマルウェアの影響
対処方法(段階的に実施)
もくじ [閉じる]
エクスプローラーを手動で再起動する
手順:
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「プロセス」タブで「Windows エクスプローラー」を探す
- 右クリック →「再起動」を選択
一時的な不具合であればこの操作で回復する可能性があります
シェル拡張の無効化(ShellExView使用)
手順:
- ShellExView をダウンロードして起動
- サードパーティ製の拡張機能(非Microsoft)を無効化
- 無効後にPCを再起動し、問題が改善するか確認
特に古い圧縮ソフトや右クリックメニュー拡張が原因のことが多いです
エクスプローラーの履歴キャッシュを削除
手順:
- エクスプローラーを開く → 表示 → オプション
- 「全般」タブ →「エクスプローラーの履歴を消去」をクリック
キャッシュの破損が原因のケースで有効です
システムファイルの整合性をチェック(SFC)
手順:
- 「コマンドプロンプト(管理者)」を起動
- 以下のコマンドを実行:
sfc /scannow
- システムファイルの破損があれば自動修復されます
Windows全体の安定性にも関わる重要な確認です
グラフィックドライバの更新または再インストール
手順:
- デバイスマネージャーを開く(Win + X → デバイスマネージャー)
- 「ディスプレイアダプター」を展開
- GPUを右クリック →「ドライバーの更新」または「デバイスのアンインストール」
- メーカー公式サイトから最新ドライバを再インストール
特定の描画処理で落ちる場合、ドライバが原因のことがあります
クリーンブートを実行して原因を特定する
手順:
- 「msconfig」と検索し「システム構成」を開く
- 「サービス」タブ →「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック →「すべて無効」
- 「スタートアップ」タブ →「タスクマネージャーを開く」→ 不要なスタートアップを無効化
- PCを再起動してエラーが発生しないか確認
常駐アプリやサービスの競合を切り分けできます
まとめ
エクスプローラーの再起動 | 一時的なフリーズやクラッシュからの回復 |
シェル拡張の無効化(ShellExView) | サードパーティの影響切り分け |
履歴キャッシュの削除 | 設定・履歴の破損リセット |
SFCによるシステム修復 | システムファイル全体の整合性確認 |
グラフィックドライバの更新 | 表示関連のトラブル解決に有効 |
クリーンブートによる原因特定 | 常駐アプリ・ドライバの干渉調査に最適 |
explorer.exeの問題は、小さな不具合からシステム全体の不安定さまで幅広く影響します。段階的に対処することで、原因を特定し安定した動作を取り戻しましょう。
関連リンク
- ShellExViewの使い方と注意点
- sfc /scannow の実行ガイド
- クリーンブートの手順と元に戻す方法
- エクスプローラーが重くなるときの改善策まとめ
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