[記事公開日]2025/03/24
システムファイルチェッカー(SFC)の使い方
概要
システムファイルチェッカー(SFC:System File Checker)は、Windowsに標準搭載されている診断および修復ツールで、破損または欠落したシステムファイルを検出・復元する機能を持っています。Windows Updateの不具合、アプリの起動エラー、動作の不安定さなどの原因究明や修正に役立ちます。
SFCを使うべき状況
- Windows Updateのエラーが続く
- アプリが起動しない・動作が不安定
- システムの起動や操作が重い/エラーが多発する
SFCが修復対象とする主なファイル
- OSの中核を成すDLLやEXEファイル
- レジストリ設定の一部
- その他の重要なシステム構成ファイル
基本的な使用手順(sfc /scannow)
コマンドプロンプトを管理者で実行
手順:
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック →「管理者として実行」
コマンドを入力してスキャン開始
以下のコマンドを入力してEnter:
sfc /scannow
スキャンが始まり、自動で破損ファイルの検出・修復が行われます。
処理には10~30分程度かかることがあります。
スキャン結果の確認
完了後に以下のようなメッセージが表示されます:
- 「整合性違反は検出されませんでした」→ 問題なし
- 「破損ファイルを検出し、正常に修復されました」→ 自動修復成功
- 「破損ファイルを検出しましたが、一部を修復できませんでした」→ 別の対処(DISMの実行など)が必要
修復できなかった場合の対応
SFCで解決できない場合は、以下を実行:
dism /online /cleanup-image /restorehealth
→ DISMでイメージ全体を修復後、再度sfc /scannowを実行
まとめ
コマンドプロンプト起動 | 必ず「管理者」として実行 |
sfc /scannow の実行 | システムファイル全体を対象に自動で検査と修復を行う |
メッセージの内容確認 | 結果に応じて次の対処(DISMなど)へ進む |
DISMの併用 | SFCで修復できないときの補完ツールとして効果的 |
SFCはトラブル発生時の「基本かつ強力な修復手段」です。システムの安定性が不安なときやアップデートエラー時には、まず試してみることをおすすめします。
関連リンク
- DISMツールの使い方と注意点
- Windows Updateエラーとその対処法
- 起動トラブル時に使える修復オプション一覧
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