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[記事公開日]2025/03/25
起動トラブル時に使える修復オプション一覧
概要
Windowsが正常に起動しないときには、内蔵された回復機能やインストールメディアを活用して修復を試みることが可能です。この記事では、起動トラブル時に使える代表的な修復オプションを一覧で解説します。
よくある起動トラブル例
- Windowsロゴから先に進まない
- 自動修復ループに入る
- 「回復環境」に切り替わってしまう
- 黒い画面またはブルースクリーン(BSoD)
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利用可能な修復オプション一覧
スタートアップ修復
- 自動で起動関連ファイルをチェックし、問題があれば修復
- 「PCを診断中」「スタートアップ修復を準備しています」と表示される
- 失敗する場合は手動で他の方法を選択
システムの復元
- 過去の復元ポイントを使って状態を巻き戻す
- ドライバ更新後やアプリインストール後の不具合に効果的
- 個人ファイルには影響しない(アプリや設定が戻る)
イメージでシステムを回復
- 事前に作成された「システムイメージバックアップ」から復元
- 完全なPCの状態(OS+アプリ+設定)を丸ごと戻せる
- バックアップが存在しないと利用不可
コマンドプロンプト(高度な修復)
- 以下のような手動コマンドが利用可能:
bootrec /fixmbr
:MBR修復bootrec /fixboot
:起動領域の修復sfc /scannow
:システムファイル修復chkdsk
:ディスクエラー確認
設定の変更(セーフモード/ドライバ署名など)
- セーフモード起動で原因切り分け(スタートアップ無効化など)
- ドライバ署名の強制無効化、低解像度モードなど一時的な対応が可能
PCを初期状態に戻す(リセット)
- Windowsを再インストールに近い形で初期化
- 「ファイルを保持する」か「すべて削除する」かを選択可能
- 根本的な修復を目指す最終手段に近い
回復ドライブ/インストールメディアの利用
- 回復ドライブやインストールUSBからブートして「コンピューターを修復」へ進む
- 上記の各オプションにアクセスできる
- 起動しない場合でも実行できるため便利
まとめ表
修復オプション | 内容/用途 |
---|---|
スタートアップ修復 | 自動で起動ファイルを修復、基本的な対応 |
システムの復元 | 更新やドライバの影響を元に戻す |
システムイメージ回復 | 事前バックアップから完全復元 |
コマンドプロンプト | MBR修復やSFCなど、手動で細かい修復作業が可能 |
セーフモード・起動設定変更 | 起動できる環境で不具合の切り分けや設定変更が可能 |
初期状態にリセット | クリーンな状態に戻す強力な最終手段 |
回復ドライブ/USB起動 | OSが起動しないときに外部から回復環境を呼び出せる |
それぞれのオプションには特徴があります。トラブルの状況に応じて、適切な手段を選びましょう。
関連リンク
- bootrecコマンドの使い方
- システムの復元ポイント作成と利用方法
- Windowsの初期化方法(リセット)
- 回復メディアの作成方法(USB)
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