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[記事公開日]2025/03/25
ISOからinstall.wimを取り出す方法
概要
WindowsのISOファイルには、OSのインストールに必要なすべてのファイルが含まれており、その中の「install.wim」ファイルは、Windowsの実体(イメージ)そのものです。DISMでの修復やカスタムインストール用途に使うために、このファイルを取り出す方法を解説します。
こんなときに必要
- DISMコマンドで
/source:
を使って修復したい - カスタムインストールや展開ツールで利用したい
- ISOの内容を個別に確認・抽出したい
もくじ [閉じる]
手順:install.wimの取り出し方法
ISOファイルをマウントする(Windows 10以降)
- ISOファイルを右クリック →「マウント」を選択
- 仮想ドライブとしてマウントされ、中身が見られるようになります(例:D: ドライブ)
「sources」フォルダを開く
- マウントした仮想ドライブ内にある
sources
フォルダにアクセス install.wim
またはinstall.esd
というファイルが含まれている
注意:一部のISOでは
install.esd
形式になっている場合があります(詳細は後述)
ファイルをコピーして保存
install.wim
を右クリックして「コピー」- 任意の場所(例:D:\wim\install.wim)に貼り付ける
これで、DISMの
/source:
オプションなどに使えるようになります
install.esd だった場合の変換方法
一部のISOでは install.wim
の代わりに install.esd
が入っていることがあります。DISMでは install.wim
の方が扱いやすいため、以下のように変換可能です。
ESDをWIMに変換する手順(DISM使用)
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動
- 以下のように入力:
dism /export-image /sourceimagefile:D:\sources\install.esd /destinationimagefile:D:\install.wim /compress:max /checkintegrity /sourceindex:1
/sourceindex:1
は含まれるエディションに応じて番号を指定(次項で確認)
index番号の調べ方(複数エディションが含まれる場合)
dism /Get-WimInfo /WimFile:D:\sources\install.esd
- 例:
- index 1 → Windows 11 Home
- index 2 → Windows 11 Pro
- 使用したいエディションの番号を
/sourceindex:
に指定します
まとめ
ISOをマウント | エクスプローラーで右クリック「マウント」で仮想ドライブ化 |
sourcesフォルダを確認 | install.wim または install.esd を見つける |
必要に応じてコピー/変換 | install.wim を任意の場所にコピー、または .esd を変換 |
index番号を調べて指定 | 複数エディション含む場合、対象を明示して正しいWIMを作成 |
install.wimの抽出は、DISMやカスタム展開のための基礎ステップです。ISOの中身を正しく扱えば、高度な修復やセットアップも可能になります。
関連リンク
- DISMツールでのイメージ修復方法
- Windows 11 ISO公式ダウンロードページ
- Rufusの使い方とUSBインストールメディア作成
- WindowsインストールUSBの活用法
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