[記事公開日]2025/06/16
[最終更新日]2026/08/14
グラフィックボードの温度が異常に高いときの対処法
グラフィックボード(GPU)の温度が高いと、ゲーム中の性能低下、画面の乱れ、ブラックスクリーン、フリーズ、ブルースクリーンなどにつながることがあります。
元記事では、GPU温度が高くなる主な原因として、ファンやヒートシンクの汚れ、ケース内のエアフロー不足、熱伝導グリスの劣化、ドライバー・設定による高負荷、オーバークロックを挙げていました。
これらは現在でも重要な確認項目です。ただし、GPUの「正常温度」は製品ごとに異なります。90℃になったらすべて故障、アイドル時は必ず30〜50℃でなければ異常というように、単一の温度だけで判断しないことが重要です。
NVIDIAの現行GeForceでも最大GPU温度はモデルごとに異なり、AMDでは「GPU Current Temperature」と「GPU Junction Temperature」が別々に表示される製品があります。Intel Arcでも製品仕様の範囲内で高温になることがあります。
この記事では、まず温度の読み方を確認し、その後に使用率 → ファン → ホコリ → エアフロー → ドライバー・設定 → 電源 → GPU本体の順で、安全に原因を切り分けます。
まず確認:GPU温度は「何℃なら危険」と一律には決められない
GPUの許容温度は、GPU世代、製品型番、メーカー独自クーラー、ノートPC/デスクトップPCなどによって異なります。
NVIDIAの公式製品仕様でも、GeForce RTXシリーズの「Maximum GPU Temperature」は製品によって異なります。
そのため、温度を確認するときは次の順で判断してください。
- 自分のGPUの正確な型番を確認する
- GPUメーカーまたはグラフィックボードメーカーの仕様を確認する
- 「GPU Temperature」「Junction」「Hotspot」「Memory Temperature」など、何の温度を見ているか確認する
- アイドル時と高負荷時の両方を比較する
- 高温と同時に性能低下・ファン異常・クラッシュがないか確認する
GPU Current TemperatureとJunction/Hotspotは別物
AMD Software: Adrenalin Editionでは、対応GPUで次のような温度情報を確認できます。
- GPU Current Temperature
- GPU Junction Temperature
- GPU Fan Speed
Junction Temperatureは、GPU内部の複数センサーの中でも温度が高い地点を示す指標として使われます。そのため、一般的なGPU温度より高く表示されることがあります。
「GPU温度80℃、Hotspot 95℃」と「GPU温度95℃」では意味が異なる場合があるため、数値だけを比較しないでください。
GPU温度が高いときに確認する症状
温度が高いと感じたら、同時に次の症状がないか確認します。
- ゲーム中だけFPSが急に落ちる
- GPUクロックが大きく低下する
- ファンが常に最高回転になる
- ファンが負荷時でも回らない
- 画面にノイズ・色化け・ブロックが出る
- ブラックスクリーンになる
- VIDEO_TDR_FAILUREが発生する
nvlddmkm.sysなどGPUドライバー関連のブルースクリーンが出る- PCが突然再起動・シャットダウンする
高温とこれらの症状が同時に出る場合は、単に「GPUは熱くなるもの」と考えず、冷却や電源を確認してください。
安全な切り分け順序
- GPU型番と温度センサーの種類を確認する
- GPU使用率が高い原因を確認する
- 負荷時にGPUファンが回るか確認する
- 吸気口・排気口・ヒートシンクのホコリを確認する
- ケース内エアフローを確認する
- オーバークロック・アンダーボルト・カスタムファン設定を標準へ戻す
- GPUドライバーを確認する
- 電源ユニット・補助電源を確認する
- 改善しない場合にGPUクーラーやGPU本体を疑う
1. GPU温度と使用率を同時に確認する
温度だけを見るのではなく、GPU使用率、クロック、消費電力、ファン回転数と一緒に確認します。
NVIDIA
NVIDIA Appではリアルタイムのパフォーマンス統計をオーバーレイ表示できます。
AMD
AMD Software: Adrenalin EditionのPerformance MetricsでGPU Current Temperature、Junction Temperature、ファン回転数、GPU使用率などを確認できます。
AMD:Monitor Performance Metrics
Intel Arc
Intel Arcで高温が疑われる場合、Intelは冷却システム、電源、グラフィックドライバーなどを確認するよう案内しています。
Intel:Arc Graphics Is Overheating While Gaming
2. アイドル時からGPU使用率が高くないか確認する
何もしていないのにGPU使用率が高い場合、冷却以前に「なぜGPUへ負荷がかかっているか」を確認します。
原因例:
- ゲームや動画編集ソフトがバックグラウンドで動作している
- ブラウザーのハードウェアアクセラレーション
- 動画・配信・録画ソフト
- AI処理・レンダリング
- 高リフレッシュレート・複数モニター環境
- GPU管理ソフトの設定
- アプリやドライバーの不具合
タスクマネージャーの「プロセス」や「詳細」でGPU列を表示すると、GPUを使用しているアプリを確認できます。
高負荷の原因が特定のアプリなら、そのアプリを終了したときに温度が下がるか比較してください。
3. ファンが回っているか確認する
元記事では、ファンが回らないことを高温の代表原因として挙げています。
ただし、低負荷時にファンが止まっているだけで故障とは限りません。
一部GPUにはZero RPM/Fan Stop機能があり、温度や負荷が低いときは静音化のためファンを停止します。AMDもZero RPMについて、軽負荷時にはファンを停止し、負荷・温度上昇時に回転を開始する機能として案内しています。
AMD:GPU Performance TuningとZero RPM
確認するのは「アイドル時に止まっているか」ではなく、GPU温度が上昇した負荷時にもファンが回らないかです。
負荷時にもファンが回らない場合
- ファンコネクタ
- ファンモーター
- ファン制御
- グラフィックボード基板
- カスタムファン曲線
- ドライバー・管理ソフト
を確認します。
GPUファン故障の症状は、💡このような症状が出たらGPUファン故障のサイン!原因と確認方法を詳しく解説も参考になります。
4. ファン・ヒートシンク・吸排気口のホコリを確認する
ヒートシンクのフィンやファンにホコリが詰まると、ファン自体は回っていても十分な風量を確保できなくなります。
特に次の状態では清掃を検討してください。
- 以前よりファン音が大きくなった
- 同じゲームでも温度が上がりやすくなった
- ケースの吸気口にホコリが厚く付着している
- GPUヒートシンクのフィンがホコリで塞がっている
安全な清掃手順
- Windowsをシャットダウンする
- 電源ユニットのスイッチをOFFにする
- 電源ケーブルを抜く
- 数秒間電源ボタンを押して残留電力を減らす
- ケースを開ける
- ファンが高速回転しないよう軽く固定しながらホコリを除去する
注意:エアダスターでファンを勢いよく空転させ続けないでください。ファン軸へ負担がかかるほか、モーターが発電して回路側へ影響する可能性を避けるため、清掃時は羽根が暴走しないようにします。
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PC内部のホコリを清掃する場合:
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PC用エアダスター:
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5. ケース内のエアフローを確認する
元記事では、前面から吸気し、背面・上部から排気する一般的な構成を例としていました。
ただし、最適なファン配置はケース構造によって異なります。
確認するポイント:
- 前面・底面などの吸気口が塞がれていないか
- 背面・上部の排気が壁や家具で塞がれていないか
- 吸気ファンと排気ファンが逆向きになっていないか
- GPUのすぐ下へ新鮮な空気が届いているか
- ケーブルがGPUファンや吸気口を塞いでいないか
- ケース内部の熱気が循環していないか
ケース側面を外すと温度が大きく下がる場合
側面パネルを一時的に外したときだけGPU温度が大きく下がるなら、ケース内エアフロー不足の可能性が高くなります。
ただし、側面を常時開放することを最終解決にしないでください。ホコリの侵入、接触事故、ファンへの異物混入などが増えるため、吸排気構成を改善します。
ケースファンを追加する場合:
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120mm PWM ケースファン:
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購入前にケースの対応サイズ、厚み、コネクタ、マザーボードのファン端子数、回転数制御方式を確認してください。ケースによっては140mmや特殊サイズを使用します。
6. オーバークロック・アンダーボルト・ファン曲線を標準へ戻す
元記事ではオーバークロックによる発熱を原因として挙げています。
GPUコアやVRAMのクロックを上げれば、消費電力や発熱が増えることがあります。
一方、アンダーボルトは適切に設定すれば消費電力・温度を下げられることがありますが、電圧を下げすぎると不安定になる場合があります。
トラブル切り分け中は次を標準設定へ戻してください。
- GPUコアクロック
- GPU電圧
- VRAMクロック
- Power Limit
- カスタムファン曲線
- メーカー独自のOCモード
標準設定で温度やクラッシュが改善するなら、チューニング値が原因だった可能性があります。
7. ドライバーは「最新にすれば必ず温度が下がる」わけではない
元記事ではドライバー更新やDDUを対処法としていました。
ドライバーやGPU管理ソフトの不具合で、GPU使用率・電力管理・ファン制御が意図しない状態になることはあります。
ただし、GPU温度が高いという理由だけで最初からDDUを使う必要はありません。
まず次を確認します。
- GPU使用率が不自然に高いか
- ドライバー更新直後から温度が上がったか
- 過去のドライバーでは正常だったか
- メーカー純正のファン制御へ戻すと改善するか
通常のドライバー更新・再インストールで直らない場合にDDUを検討します。
Display Driver Uninstaller(DDU)の使い方と注意点:グラフィックドライバを完全に削除する安全な方法
8. GPUファンを常に100%へ固定しない
「温度が高いからファンを100%にすればよい」と考えがちですが、常時最大回転は騒音やファン寿命の面で不利になることがあります。
まず自動制御で温度が適正範囲に保てるか確認してください。
カスタムファン曲線を設定する場合も、GPUメーカーやグラフィックボードメーカーのツールを使い、急激な回転変化や極端な固定回転を避けます。
ファンを最大回転にしても温度が下がらない場合は、ホコリ、ヒートシンク接触、ケースエアフローなど別原因を疑います。
9. 電源ユニットとGPU補助電源も確認する
GPUが高負荷時に高温となり、その直後にブラックスクリーンや再起動まで起こる場合は、温度だけでなく電源供給も確認してください。
確認する項目:
- GPUメーカーの推奨電源容量を満たしているか
- PCIe補助電源が奥まで接続されているか
- 12VHPWR/12V-2×6などのコネクタに変色・溶損がないか
- GPU交換後から症状が始まっていないか
- 電源ユニットが長期間使用されていないか
電源不足や接触不良は、GPUドライバーエラーやVIDEO_TDR_FAILUREに見える症状を起こす場合があります。
重要:モジュラー式電源ユニットでは、別メーカー・別シリーズの電源ケーブルを流用しないでください。電源ユニット内部も分解しないでください。
10. サーマルペースト・サーマルパッド劣化は「最後のほう」に確認する
元記事では「3年以上使用している場合」や「2〜3年ごとの塗り替え」を目安としていましたが、現在の記事では固定年数による交換はおすすめしません。
熱伝導グリスやサーマルパッドの劣化速度は、GPU設計、材料、温度、使用時間によって大きく異なるためです。
次の条件が揃う場合に、ヒートシンク接触や熱伝導材を疑います。
- 以前より同じ負荷で明らかに温度が高い
- ファン・ホコリ・ケースエアフローに問題がない
- ファンが高速回転しているのに温度が下がらない
- GPU Current TemperatureとHotspotの差が以前より大きくなった
- 冷却系の固定ネジやヒートシンク接触に異常が疑われる
分解は上級者向け:GPUクーラーを外すとメーカー保証へ影響する場合があります。サーマルパッドは厚みや硬さが製品ごとに異なり、誤った材料を使うとGPU/VRAMの冷却を悪化させます。型番ごとの整備情報を確認できない場合は、無理に分解しないでください。
11. 「GPU温度が高いのにファンが回らない」場合
低負荷時のZero RPMではなく、温度が上昇してもファンが回らない場合は異常の可能性があります。
次の順で確認します。
- カスタムファン制御を標準へ戻す
- GPU管理ソフトを再起動する
- GPUドライバーを通常再インストールする
- PCを完全シャットダウンして再起動する
- ファンにケーブルや異物が接触していないか確認する
- 複数ファンのうち一部だけ停止していないか確認する
ファンから異音がする、指で回しても引っ掛かる、負荷時にも回転しない場合はファン故障を疑います。
12. 温度が高いとVIDEO_TDR_FAILUREにつながることがある
GPUが高温で不安定になると、WindowsがGPUをリセットしようとして失敗し、VIDEO_TDR_FAILURE(0x116)が発生する場合があります。
VIDEO_TDR_FAILUREの原因と解決策:再起動を繰り返すエラーへの対処法
NVIDIA環境でnvlddmkm.sysが表示される場合も、ドライバーだけでなく温度・電源・GPU本体を確認してください。
nvlddmkm.sys ブルースクリーンエラーの原因と対処法
13. ゲーム中に暗転して戻らない場合
高負荷時の温度上昇と同時に画面が暗転する場合は、温度だけでなく次を確認します。
- GPU温度・Hotspot温度
- GPUクロックが急低下していないか
- GPU補助電源
- 電源ユニット容量・劣化
- ドライバー
- GPU本体
詳しい切り分けは、Q. ゲーム中に暗転してそのまま戻らないのはGPU温度の影響?も参考になります。
ノートPCのGPU温度が高い場合
ノートPCでは、デスクトップPCより冷却スペースが限られているため、高負荷時にGPU温度が上がりやすい設計があります。
ノートPCで確認する項目:
- 底面・側面の吸気口を塞いでいないか
- 布団・ソファ・ひざの上で高負荷作業をしていないか
- 排気口から正常に温風が出ているか
- メーカーの静音/省電力モードになっていないか
- 冷却ファンに異音がないか
- PCメーカー純正のグラフィックドライバーを使用しているか
ノートPCの内部清掃やGPU/CPUクーラー分解は、機種によってバッテリー・フラットケーブル・液体金属などのリスクがあります。不慣れな場合は外部吸排気口の清掃までに留めてください。
「90℃」だけで即故障と判断しない
元記事では90℃以上を一律に「危険領域」としていましたが、現在はGPUごとの仕様を確認する必要があります。
たとえばNVIDIAのGeForce製品では、公式仕様に記載されるMaximum GPU Temperatureがモデルごとに異なります。Intel Arcでも、Intelのサポートでは90℃付近の温度について製品パラメーター内かどうかを確認しつつ、冷却・電源・ドライバーなどを切り分ける案内があります。
一方、最大仕様の温度に張り付いてサーマルスロットリングが続く、ファンが100%でも温度が下がらない、クラッシュするという状態なら、仕様上起動できていても冷却状態を確認したほうがよいです。
温度の目安は「以前との比較」が有効
同じGPU・同じゲーム・同じ室温に近い条件なら、過去の温度と比較すると異常を見つけやすくなります。
例:
- 以前70℃台だったゲームで突然90℃近くまで上がる
- 以前はファン50%程度だったのに常に100%になる
- 清掃前後で温度が大きく変わる
- ケース側面を開けると大幅に下がる
「ネット上の他人の温度」より、自分のPCでの変化のほうが原因切り分けに役立つことがあります。
症状別の切り分け早見表
| 症状 | 優先して確認すること |
|---|---|
| アイドル時だけファン0RPM | Zero RPM対応か確認。負荷時に回れば正常の可能性 |
| 高負荷時もファン0RPM | ファン制御、ファン故障、ドライバー |
| 側面パネルを外すと大きく温度低下 | ケースエアフロー |
| ファン100%でも温度が高い | ヒートシンク詰まり、接触、熱伝導材 |
| ドライバー更新後から高温 | GPU使用率、電力管理、ドライバー |
| OCを戻すと改善 | クロック・電圧設定 |
| ゲーム中だけ暗転・再起動 | 温度、補助電源、PSU、GPU本体 |
| 画面にノイズ・アーティファクト | GPU/VRAM故障を疑う |
| 清掃・標準設定でも温度上昇が続く | クーラー接触、ファン、GPU本体 |
やってはいけない対処
90℃という数字だけでGPU故障と断定する
GPUごとに最大動作温度や温度センサーの意味が異なります。型番ごとの仕様を確認してください。
低負荷時にファンが止まっているだけで交換する
Zero RPM/Fan Stop対応GPUでは正常動作の場合があります。負荷時の回転を確認してください。
通電中にGPUファンや補助電源へ触る
部品破損やけがの原因になります。内部確認は必ず電源ケーブルを抜いてから行ってください。
GPUクーラーを最初から分解する
まず清掃、エアフロー、設定、ドライバーを確認してください。
サーマルパッドの厚みを推測して交換する
厚みが合わないとGPUコアやVRAMへヒートシンクが正しく接触しなくなる場合があります。
ファンを常時100%固定にして原因を隠す
冷却不足やヒートシンク接触不良がある場合、根本原因は残ります。
モジュラー電源ケーブルを他製品から流用する
同じ形状でもピン配列が異なる場合があります。
修理・部品交換を検討する目安
- 高負荷時にもGPUファンが回らない
- ファンから異音・引っ掛かりがある
- 清掃しても温度が以前より大幅に高い
- ファン100%でも最大仕様付近へ張り付く
- 画面ノイズ・アーティファクトが出る
- VIDEO_TDR_FAILUREが繰り返す
- 別GPUでは正常に動作する
- 補助電源コネクタに焼け・変色がある
よくある質問
GPUが80℃ですが高すぎますか?
型番、負荷、温度センサーの種類によって判断が変わります。高負荷時の80℃だけで異常とは断定できません。GPUメーカーの最大動作温度と、クロック低下・クラッシュ・ファン状態を合わせて確認してください。
GPUが90℃なら故障ですか?
一律には判断できません。製品によって最大GPU温度が異なり、Junction/Hotspotは通常のGPU温度より高く表示されることがあります。ただし最大仕様付近へ長時間張り付き、性能低下やクラッシュがある場合は冷却を確認してください。
GPUファンが回っていません
低負荷時ならZero RPM機能による正常動作の可能性があります。GPUへ負荷をかけ温度が上がったときにも回らない場合は、ファン制御・ドライバー・ファン故障を確認してください。
ケースを開けると温度が下がります
ケース内エアフロー不足の可能性が高いです。吸気・排気ファンの向き、吸気口の詰まり、GPU下部へ空気が届いているかを確認してください。
DDUを使えば温度が下がりますか?
ドライバーやGPU設定が原因なら改善することがありますが、ホコリ・ファン故障・ヒートシンク・電源・GPU本体の問題には効果がありません。通常再インストールで改善しない場合にDDUを検討してください。
グリスを塗り直したほうがよいですか?
年数だけを理由に分解する必要はありません。清掃、ファン、エアフロー、設定を確認しても以前より明らかに温度が高い場合に、型番ごとの情報と保証条件を確認して検討します。
GPU温度が高いとブルースクリーンになりますか?
高温でGPUが不安定になると、VIDEO_TDR_FAILUREなどの表示系ブルースクリーンにつながる場合があります。ただしドライバー、電源、GPU本体などでも同じ症状が発生します。
ノートPC用の冷却台を使えば直りますか?
吸気口を塞いでいる環境では改善する場合がありますが、内部ファン故障やヒートシンク詰まりを修理するものではありません。まずPC本体の吸排気が正常か確認してください。
まとめ
グラフィックボードの温度が高い場合は、まず「何℃か」だけでなく、GPU型番、センサー種類、GPU使用率、ファン回転数、クロック、発生している症状を合わせて確認してください。
元記事で紹介されていたファン・ホコリ・ケースエアフロー・熱伝導材・ドライバー・オーバークロックは重要な原因候補ですが、固定した温度基準やメンテナンス年数だけで判断しないことが大切です。
安全な順序は、温度と使用率確認 → 負荷時のファン確認 → 清掃 → ケースエアフロー → OC/ファン設定を標準へ戻す → ドライバー → 電源 → クーラー接触・GPU本体です。
低負荷時にファンが止まるZero RPM対応GPUもあるため、ファン停止だけで故障と判断しないでください。一方、高負荷時にもファンが回らない、ファン100%でも温度が下がらない、画面ノイズやVIDEO_TDR_FAILUREが出る場合は、修理や部品交換を含めた診断が必要です。
