[記事公開日]2025/08/14
[最終更新日]2025/10/14
🧠 メモリの使用率が高いときの対処法まとめ
もくじ
はじめに
パソコンを使用していると、動作が重くなったり、アプリケーションがなかなか開かない、ブラウザが頻繁にフリーズするなどの症状が発生することがあります。その原因のひとつとして挙げられるのが「メモリ使用率の上昇」です。
この記事では、メモリの使用率が高くなってしまう原因や、実際に何をどう確認すればよいか、そして具体的な対処法までを限界まで詳しく解説していきます。
🛑 メモリ使用率が高いときの主な症状
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アプリやブラウザの動作が遅くなる
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フリーズや応答なしの状態が頻発
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タスクマネージャーを開くのにも時間がかかる
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常にファンが回りっぱなし
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アップデートやインストールが失敗する
🔍 まず確認すべきこと:タスクマネージャーでの確認
タスクマネージャーは、メモリの使用状況を把握するうえで最も基本的かつ有効なツールです。
手順:
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Ctrl + Shift + Escキーを同時に押して、タスクマネージャーを起動 -
「パフォーマンス」タブを選択し、「メモリ」をクリック
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使用中/使用可能なメモリ容量、キャッシュ、ページファイルの状況を確認
ポイント:
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メモリの物理容量に対して使用率が80%以上なら要注意
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「プロセス」タブでメモリを多く消費しているアプリやバックグラウンドプロセスを確認
💡 対処法まとめ
✅ 不要なアプリケーションの終了
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使っていないアプリやブラウザのタブを閉じる
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常駐ソフト(例:Dropbox、OneDrive、Adobe系ツールなど)を一時的に終了
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タスクマネージャーで該当プロセスを選択し、「タスクの終了」
✅ スタートアッププログラムの見直し
手順:
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タスクマネージャー →「スタートアップ」タブ
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使用していない常駐ソフトは「無効」に変更
※次回起動時から常駐しなくなり、メモリ消費が軽減されます
✅ ブラウザの拡張機能を整理
ChromeやEdgeなどのブラウザは、タブの数や拡張機能が多いとメモリを圧迫します。
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拡張機能を無効化・削除
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タブをまとめる拡張機能(例:OneTab)を利用
✅ 仮想メモリの設定を見直す
物理メモリが不足しているとき、Windowsはストレージを「仮想メモリ」として利用します。設定を見直すことで安定性が向上する場合があります。
手順:
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「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」→「設定」
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「詳細設定」→「仮想メモリ」→「変更」
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「自動管理」のチェックを外し、推奨サイズを手動で設定(例:メモリの1.5倍〜2倍)
✅ Windows Updateとドライバの更新
古いOSやドライバがメモリリーク(使ったメモリを開放しない)を引き起こすこともあります。
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Windows Updateの確認と適用
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デバイスマネージャーからドライバの更新を実施
✅ ウイルス・マルウェアチェック
一部のマルウェアやアドウェアが、バックグラウンドでメモリを大量に消費していることも。
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Microsoft Defenderによるフルスキャン
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Malwarebytesなどの専用ツールでの二次スキャン
✅ 高速スタートアップの無効化
高速スタートアップが原因で、メモリが正しく初期化されない場合があります。
手順:
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「コントロールパネル」→「電源オプション」→「電源ボタンの動作を選択」
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「現在利用できない設定を変更」→「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
✅ メモリの増設
最も根本的かつ効果的な対策。特に以下のような場合は検討しましょう。
-
メモリ4GB以下の環境
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複数のアプリを同時に使うことが多い
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Windows11環境で快適に作業したい
増設時の注意点:
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メモリ規格(DDR3, DDR4など)を必ず確認
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スロット数と最大容量を事前に確認
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デュアルチャネル構成にするとより効果的
📊 対処法比較表
| 対処法 | 効果 | 難易度 | 実施時間 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| アプリ終了 | 中 | 低 | 数分 | すぐに実感できる |
| スタートアップ整理 | 中 | 低 | 5〜10分 | 再起動が必要 |
| 仮想メモリ設定 | 高 | 中 | 10〜15分 | 間違えると不安定に |
| ブラウザ整理 | 中 | 低 | 10分 | 劇的に軽くなることも |
| メモリ増設 | 非常に高 | 高 | 30〜60分 | 根本的な改善 |
| ウイルス対策 | 中 | 中 | 30〜60分 | 定期的に実施すべき |
🔚 まとめ
メモリ使用率の上昇はパソコンの動作全体に直結する問題であり、放置すると作業効率の低下やシステムの不安定化につながります。まずはタスクマネージャーで現状を確認し、軽微な原因から一つずつ対処していくことが重要です。
それでも改善されない場合は、ハードウェア的な増設やプロによる点検も視野に入れましょう。
🔹 関連リンク
🔹 タスクマネージャーの見方と重い原因の特定方法
🔹 仮想メモリの最適な設定方法と注意点
🔹 メモリの交換手順と選び方(機種別解説)
🔹 Windows11で動作が重いときの改善策まとめ
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