💻 0x00000027 RDR_FILE_SYSTEMの原因と対処法｜考えられるエラー要因と解決のヒント｜ブルースクリーン（エラーコードとエラーメッセージ）パソコントラブル解決大事典

［記事公開日］2023/05/29
［最終更新日］2025/03/28

0x00000027 RDR_FILE_SYSTEMの原因と対処法｜考えられるエラー要因と解決のヒント

概要
「RDR_FILE_SYSTEM（エラーコード：0x00000027）」は、Windowsで発生するブルースクリーン（BSOD）エラーの一種で、リモートファイルシステム（Redirected Drive Buffering SubSystem） に関連する問題が原因で発生します。主にネットワークドライブの使用時や共有フォルダのアクセス時などに見られ、rdbss.sys ドライバの問題や、ネットワーク経由のファイルアクセスエラーが関係しています。

ファイル共有のトラブルや、ドライバ／ウイルス対策ソフトとの競合、ネットワークの問題が引き金となるケースが多いため、リモート接続や共有環境を扱っている際に注意が必要です。

もくじ [閉じる]

1 よくある原因
2 エラーの意味
3 主な対処法
4 注意事項
5 予防策

よくある原因

rdbss.sysの破損やドライバの競合
ネットワークドライブ／共有フォルダの不整合
サードパーティ製ウイルス対策・バックアップソフトの干渉
リモートファイルシステムのバッファ破損
Windowsアップデートの適用不良または未更新

エラーの意味

rdbss.sys は、Windowsのリダイレクトドライブバッファリングサブシステム（RDBSS）の一部で、ネットワーク経由のファイルシステムアクセスを制御しています。RDR_FILE_SYSTEMエラーは、このサブシステムでのアクセスエラーやメモリ管理の破綻が検出された場合に発生します。

たとえ話： これは「社内の共有サーバーにあるフォルダにアクセスしようとしたら、管理システムが一時的にパニックを起こして業務が停止した」ような状態です。正常な共有管理ができなくなると、システム全体が安全のために動作を停止するのです。

主な対処法

ネットワークドライブや共有設定を見直す

不要な共有ドライブは切断（右クリック→切断）
再接続時は正しい資格情報とパスを確認

サードパーティ製ソフトの無効化または削除

特にウイルス対策ソフト、ファイル同期アプリ、ネットワーク監視ツールなどが干渉しやすい
一時的に無効化し、再発するかを確認

システムファイルの修復

rdbss.sysの破損に備え、以下を実行：

sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

ネットワークアダプタのドライバ確認・更新

[デバイスマネージャー] → ネットワークアダプタ →「ドライバーの更新」
古いまたは互換性のないドライバを最新化

Windowsの更新適用

セキュリティパッチや累積更新プログラムの未適用が原因となることがあります
[設定] → [Windows Update] から手動で確認・適用

注意事項

共有ドライブのアクセス設定を変更する前に、業務環境や他ユーザーへの影響も確認してください。
システムファイルの修復操作は管理者権限が必要です。コマンド実行中に中断しないよう注意しましょう。
ドライバやソフトをアンインストールする場合、再起動後の動作や不具合の再発確認も重要です。
ネットワーク構成が複雑な環境（VPN・Proxy等）では、ネットワーク管理者と連携を取ることが望ましいです。

予防策

使用していないネットワークドライブは切断しておく
セキュリティソフトやネットワーク系ユーティリティは、公式の信頼できる製品を選ぶ
Windowsの更新とドライバのメンテナンスは定期的に行う
ネットワークに関する設定や変更は事前にバックアップと確認を徹底する

まとめ

原因	対処法の例
リダイレクトドライブの不整合	ネットワークドライブの切断／再設定
rdbss.sysやシステムファイルの破損	sfc /scannow や DISM での修復
ウイルス対策・同期系ソフトの干渉	一時無効化／アンインストールして様子を見る
ネットワークドライバやWindows未更新	ドライバ更新／Windows Updateの適用