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[記事公開日]2023/05/30
[最終更新日]2025/11/14

⚠️ 「CMOS Battery Failure」の原因と対処法

はじめに

パソコンの起動時に「CMOS Battery Failure」や「CMOS Checksum Error」といったエラーが表示される場合、主にマザーボード上のCMOS電池(ボタン型電池)が消耗・劣化していることが原因です。CMOS電池は、パソコンの日時やBIOS設定を保持するために必要なもので、電池が切れると設定が初期化されたり、起動に失敗したりするなどのトラブルを引き起こすことがあります。この記事では、このエラーの原因と適切な対処法について、初心者でも分かりやすく、かつ実践的に解説します。


🛠 主な原因と対処法

1️⃣ CMOS電池の劣化・消耗

  • 一般的に使用されるCMOS電池(CR2032など)は、約5〜10年で寿命を迎えると言われています。特に、長期間電源を入れていないパソコンや古いデスクトップ機では、高確率で電池が消耗しています。

  • 症状:

    • 起動時に日時がリセットされている(1970年や2000年に戻っている)

    • 毎回BIOSの設定が初期化される

    • 一部の周辺機器が正常に認識されなくなる

  • 対処法:

    • パソコンの電源を切り、コンセントを抜いてから作業を開始

    • ケースを開けてマザーボード上にあるボタン電池(銀色のコイン状)を確認

    • 型番(通常はCR2032)を確認し、同型の新品と交換する

    • 静電気防止のために金属製の机などに触れてから作業を行う(帯電防止手袋の着用も推奨)

2️⃣ CMOS設定の初期化と再設定

  • 電池が劣化すると、保存されていたBIOS設定が消去され、初期状態に戻るため、起動できなかったり、エラーが発生したりします。

  • 症状:

    • OSが起動しない、または「No bootable device」などのエラーが出る

    • デバイスが正常に認識されない

  • 対処法:

    • CMOSクリア(ジャンパピンでリセット)を行い、一度完全に初期化する

    • BIOSに入り、以下の項目を再設定:

      • 日付と時刻

      • 起動優先順位(ブートオーダー)

      • SATAモード(AHCI/IDE/RAIDなど)

      • セキュアブートやUEFI設定

    • 設定後、「Save & Exit」で保存し再起動

3️⃣ マザーボードの経年劣化や不具合

  • 電池交換後もエラーが出続ける場合、マザーボード側のCMOS保持回路に障害が起きている可能性があります。

  • 症状:

    • 電池を交換してもすぐに日時がリセットされる

    • BIOS設定が保存されない

  • 対処法:

    • CMOS放電(電池と電源ケーブルを外し、電源ボタンを長押しして完全放電)を試す

    • BIOSを最新版にアップデート(メーカーサイトより)

    • それでも改善しない場合、マザーボードの交換や修理が必要

4️⃣ 電池スロットの接触不良

  • 電池は問題なくても、スロットの端子が汚れていたり、接触不良になっていると正常に通電できません。

  • 対処法:

    • 電池を外し、端子部分を綿棒やアルコールで清掃

    • 酸化や錆がひどい場合は接点復活剤を使用(少量で)

    • 電池をしっかりと差し込むこと

5️⃣ 特殊環境や長期保存パソコンでの事例

  • 工場や倉庫、寒冷地など、環境が極端な場所では電池の消耗が早まることがあります。

  • 対処法:

    • 長期間保管する場合は定期的に起動し通電させる

    • 使用前には必ず電池の状態を確認


⚠️ 注意点

  • 静電気による基板破損を防ぐため、必ず帯電防止対策を行ってください。

  • BIOS設定の変更は慎重に。誤った設定はOSの起動失敗や不安定動作の原因になります。

  • 古いパソコンや業務機器では、マザーボードが独自仕様の電池を使っている場合があります。型番やマニュアルを確認してから交換してください。


✅ まとめ

💡 チェックポイント 🔧 推奨される対応方法
CMOS電池の消耗確認 CR2032などの新品ボタン電池と交換
BIOS設定の再構成 日時、起動順序、ブートモードを適切に設定
マザーボードの障害切り分け BIOSアップデート、CMOSリフレッシュ、交換検討
スロットの接触確認と清掃 電池端子の清掃と正しい装着確認
長期保存機や特殊環境での予防対策 通電保守や使用前チェックを実施

📝 最後に

CMOS Battery Failureは、一見深刻なようでいて、正しく対処すれば比較的簡単に解決できるトラブルの一つです。電池の寿命は避けられませんが、日頃からの定期的なチェックや清掃、正しいBIOS設定を心がけることで、予期せぬエラーやデータ消失リスクを大きく減らすことができます。特に業務用や高齢な機材を扱っている場合は、CMOS電池の状態にも注意を払うことが、システム安定運用のカギとなります。

➡️ 関連リンク

  • 「BIOSの起動方法と設定の初期化手順」

  • 「CR2032電池の交換方法(写真付き)」

  • 「マザーボードの部品構成と基礎知識」

  • 「帯電防止対策の正しい方法」

  • 「パソコンの内部清掃とメンテナンスの基礎」

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