[記事公開日]2023/09/08
[最終更新日]2025/10/13
⚠️ DELL エラーコード:2000-0135の原因と解決法|メモリ読み書きエラーの対処と検証手順
もくじ
はじめに 💡
DELL製パソコンを起動時に診断ツール(ePSA:Enhanced Pre-boot System Assessment)を実行した際、「エラーコード:2000-0135」が表示される場合、それはメモリ(RAM)の読み書き異常を示すエラーです。メモリセルの一部が正常に動作していない、もしくはマザーボードとの通信に問題が発生していることを意味します。
このエラーは、軽度の接触不良から物理的な故障まで原因が幅広く、放置するとブルースクリーンやデータ破損を引き起こす恐れがあります。
概要 📝
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⚠️ 「2000-0135」はメモリの読み書きテストに失敗した際に発生
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🧠 主な原因はメモリチップの故障・スロット接触不良・電圧の不安定
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🔍 ePSA・BIOS・Windowsメモリ診断で原因の特定が可能
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✅ 抜き差し・清掃・交換・BIOS更新・構成統一で改善できる
エラーコード「2000-0135」とは? 🔍
DELLの診断ツール「ePSA」は、ハードウェアの基本動作テストを行い、異常が検出されるとコードを発行します。中でも「2000-0135」は、メモリモジュール(DIMM)上の読み書き動作中に整合性の取れないデータが検出された際に表示されるエラーです。
💬 表示例
Error Code: 2000-0135
Validation: XXXX
Memory – Error detected during read/write test
このようなメッセージが出た場合、メモリそのもの、またはメモリスロット・電源・BIOS設定など周辺要素に問題があると考えられます。
主な原因 ⚙️
1️⃣ メモリモジュールの故障
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経年劣化で特定領域のセルが応答しなくなる
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高温や静電気による内部損傷
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製造不良や物理的なチップ欠陥
2️⃣ メモリスロットや端子の接触不良
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ホコリや酸化膜が発生して導通不良に
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メモリの挿入が不完全
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スロットのピンが曲がっている・基板が損傷している
3️⃣ BIOSやファームウェアの不具合
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古いBIOSでは新しいメモリを正しく認識できない
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クロック設定(XMP)が不適切
4️⃣ メモリ規格・構成の不一致
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異なるメーカー・容量・クロックの混在
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シングル/デュアルチャネル構成の不整合
5️⃣ 電圧供給や電源ユニットの不安定
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ノートPCの場合、ACアダプタやバッテリー供給が不安定
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デスクトップでは電源ユニット劣化による電圧低下
切り分け手順 🛠️
🔧 ① メモリの抜き差し・清掃
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電源を切り、ACケーブルやバッテリーを外す。
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静電気を除去してメモリを取り外す。
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端子を乾いたクロスで軽く拭き、スロット内をブロワーで清掃。
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カチッと音がするまでしっかり装着。
→ これだけで改善するケースも多くあります。
🔧 ② メモリ1枚構成での検証
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複数枚搭載の場合は、1枚ずつ装着してePSA診断を実行。
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どのメモリまたはスロットでエラーが出るかを特定。
🔧 ③ 別スロット・別メモリでテスト
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同じメモリを別スロットで使用。
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正常なメモリを問題のスロットに差し替え。
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エラーの出方で原因を分類:
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メモリで再現 → メモリ故障
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スロットで再現 → マザーボード側不良
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🔧 ④ BIOS設定・バージョン確認
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BIOS画面(F2キー)でメモリ情報を確認。
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認識容量や動作周波数が異常なら設定を初期化。
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「Load Defaults」実行後、再起動して再テスト。
🔧 ⑤ Windowsメモリ診断で再検証
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検索バーで「メモリ診断」と入力。
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「今すぐ再起動して確認」を選択。
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テスト結果をイベントビューアで確認。
解決方法 ✅
💾 方法①:メモリモジュールの交換
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同容量・同規格(例:DDR4 8GB 2666MHz)の新しいメモリに交換。
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信頼性の高いブランド(Crucial・Kingston・Samsung)を選択。
🧰 方法②:スロット接点の清掃
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接点クリーナーで端子を軽く清掃。
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酸化膜を除去して導通を安定化。
⚙️ 方法③:BIOSアップデート
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DELL公式サイトで最新のBIOSをダウンロード・更新。
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メモリ互換性の向上や誤判定の改善が見込める。
🔌 方法④:電源ユニット・ACアダプタの点検
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電圧不安定による誤動作を防ぐため、安定した電源供給を確保。
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ACアダプタの出力が規格外の場合は純正品に交換。
🧠 方法⑤:メモリ構成の統一
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混在環境(容量・クロック・メーカーが異なる)を避ける。
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同型番で統一すると安定性が格段に向上。
注意点 ⚠️
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静電気対策は必須。手首用アースバンドなどを使用。
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メモリを無理に挿入・抜去しない。
-
BIOS更新中は絶対に電源を切らない。
放置するとどうなるか ⛔
| 状況 | リスク |
|---|---|
| メモリエラーを放置 | OS起動不良・ブルースクリーン・データ破損 |
| 接触不良を放置 | フリーズや自動再起動を繰り返す |
| 規格不一致を放置 | 長時間使用中のクラッシュ・動作遅延 |
まとめ 📊
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「2000-0135」はメモリ読み書き時の整合性エラー
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主な原因はメモリの劣化・接触不良・設定や規格不一致
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抜き差し・清掃・単体テスト・BIOS更新で多くのケースが改善
-
安定動作には同規格・同メーカー構成が推奨される
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さいごに ✨
「2000-0135」エラーは、メモリに関するトラブルの中でも比較的明確に原因を特定しやすいケースです。焦らずに一つずつ確認を進め、異常のあるモジュールやスロットを正しく判断することが大切です。もし複数のメモリで同様のエラーが出る場合は、マザーボードや電源回路に問題がある可能性が高いため、専門業者への相談をおすすめします。
