[記事公開日]2025/03/21
メーカーロゴから先に進まない場合の切り分け方法
トラブルの概要
パソコンの電源を入れるとメーカーロゴまでは表示されるのに、そこから先(Windowsの起動)に進まない状態になることがあります。これは、POST(自己診断)までは完了しているが、OSの読み込みに何らかの問題が発生していることを示しています。原因はソフトウェアにもハードウェアにも及ぶため、順を追って切り分けていくことが重要です。
よくある状況
- 電源を入れるとメーカーロゴで止まってフリーズする
- ロゴの下にクルクル(読み込みアイコン)が表示されず止まる
- ロゴが表示された後、画面が真っ暗になる
- 一定時間経過後に電源が落ちる、または再起動される
- BIOSには入れるがOSは起動しない
主な原因
ソフトウェア関連の原因
ブート領域の破損
システムファイルの異常や欠損
Windows Update失敗
外部ストレージからの誤起動
セキュリティソフトや常駐アプリの影響
ハードウェア関連の原因
ストレージ(HDD/SSD)の故障
メモリの接触不良や故障
マザーボードの一部異常
USBデバイスの干渉
熱や静電気による一時的な誤動作
切り分け方法と対処法
BIOSに入れるか確認
手順:
- 電源投入直後にF2やDELなどでBIOSにアクセス
- BIOS画面が表示されれば、ハードウェア自体は生きている可能性が高い
BIOSに入れない場合はより深刻なハード障害が疑われます
接続されているUSB機器をすべて外す
手順:
- マウス・キーボード以外のUSB機器をすべて取り外す
- 再起動して進むか確認
外部デバイスが起動を妨げることは意外と多いです
セーフモードまたは回復オプションを起動
手順:
- 電源投入中に強制電源OFFを2〜3回繰り返す
- 自動修復メニューが出たら「詳細オプション」→「スタートアップ修復」や「セーフモード起動」
システムの自動修復やセーフモードでの起動に成功すれば、論理障害である可能性が高いです
BIOSで起動順位を確認する
手順:
- BIOSの「Boot」設定を開く
- Windowsがインストールされているストレージが1番目になっているか確認
外付けHDDやUSBメモリが上位にあると、誤起動で止まることがあります
ストレージの状態をチェック
手順:
- 他のパソコンに接続して中身が見えるか確認(可能な場合)
- BIOS上でストレージが検出されているか確認
ストレージが認識されない、異音がある場合は故障の可能性が高くなります
まとめ
BIOSへのアクセス確認 | OS以前の段階でフリーズしているかの判断 |
USB機器をすべて外す | 外部ストレージの誤起動や干渉を切り分ける |
セーフモード・回復メニュー起動 | 論理障害であれば復旧のチャンスがある |
起動順位の見直し | 誤ったデバイスから起動して止まる場合も |
ストレージの状態をチェック | 故障・未認識・異音など、ストレージ障害の兆候を確認 |
これらで解決しない場合は、ストレージの交換やOSの再インストール、専門業者への相談を検討しましょう。
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