[記事公開日]2026/08/17
[最終更新日]2026/08/19
Copilot+ PCでAI機能が表示されないときの確認ポイント
Copilot+ PCを購入したのに、Recall、Click to Do、ペイントのCocreator、Windows Studio EffectsなどのAI機能が見つからないことがあります。
この場合、すぐにPCの故障や「Copilot+ PCではなかった」と判断する必要はありません。
Copilot+ PCのAI機能は、PC本体がCopilot+ PCの要件を満たしていることに加えて、Windowsのバージョン、Windows Update、Microsoft Storeアプリのバージョン、NPUドライバー、言語・地域、Microsoftアカウント、セキュリティ設定、搭載CPUの種類などによって利用条件が変わります。
またMicrosoftは、Copilot+ PC向け機能について「デバイスや市場によって異なり、継続的な更新によって段階的に提供されるため、提供時期は異なる」と案内しています。
この記事では、Copilot+ PCなのにAI機能が表示されないときに、簡単で安全な確認から順番に切り分ける方法を解説します。
結論:機能ごとに条件が違うため、順番に確認する
Copilot+ PCでAI機能が見つからない場合は、次の順番で確認してください。
- PCが本当にCopilot+ PCとして販売されたモデルか確認する
- NPUがWindowsから認識されているか確認する
- Windows 11のバージョンを確認する
- Windows Updateをすべて適用する
- Microsoft Storeのアプリを更新する
- PCメーカー公式のNPU・チップセット・グラフィックスドライバーを確認する
- 表示されないAI機能固有の要件を確認する
- 言語・地域・Microsoftアカウントの条件を確認する
- 会社・学校など組織管理PCならポリシー制限を確認する
- それでも表示されない場合は、段階的ロールアウトや機種固有情報を確認する
重要なのは、「Copilot+ PCなら全AI機能が同じ日に同じ状態で表示される」と考えないことです。
まず「Copilot」と「Copilot+ PC」を分けて考える
Windows上のMicrosoft Copilotアプリと、Copilot+ PC固有のAI機能は同じものではありません。
Copilotは一般的なWindows 11 PCでも利用できるクラウド型AIサービスです。一方、Copilot+ PCは高性能なNPUを搭載し、Recall、Click to Do、強化されたWindows Search、Windows Studio Effectsなど、NPUを活用するWindows機能を利用できるPCカテゴリです。
そのため、次のような判断はできません。
- Copilotアプリがある → 必ずCopilot+ PCである
- Copilotキーがある → 必ずすべてのCopilot+ PC機能が使える
- NPUを搭載している → 必ずCopilot+ PCである
MicrosoftのCopilot+ PCでは、40 TOPS以上のNPUを中心としたハードウェア要件があります。
Microsoft Learn:Copilot+ PC 開発者ガイド
Copilot+ PCそのものの違いは、Copilot+ PCとは?通常のWindows 11 PCとの違いを初心者向けに解説も参考にしてください。
1. 購入したPCが本当にCopilot+ PCか確認する
最初にPCメーカーの製品ページや購入時の仕様表を確認してください。
「AI PC」「NPU搭載PC」「Copilotキー搭載」という表現と、「Copilot+ PC」は同じとは限りません。
Copilot+ PCは一般的に次のような要件を満たす新しいWindows 11 PCカテゴリです。
- Copilot+ PCとして対応するプロセッサー / SoC
- 40 TOPS以上のNPU
- 16GB以上のRAM
- 256GB以上のストレージ
古い世代のIntel Core UltraやAMD Ryzen AI搭載PCの中にはNPUを搭載していても、NPU性能がCopilot+ PC基準に達していないモデルがあります。
製品名だけでは判断しにくいため、メーカー公式仕様に「Copilot+ PC」と明記されているかを確認してください。
2. NPUがWindowsから認識されているか確認する
Copilot+ PCの多くのAI機能はNPUを利用します。
そのため、PC自体がCopilot+ PCでも、NPUドライバーが正常に読み込まれていない場合はAI機能が表示されない可能性があります。
タスクマネージャーでNPUを確認できるPCでは、次の手順を使います。
- タスクバーを右クリックします。
- 「タスク マネージャー」を開きます。
- 「パフォーマンス」を選択します。
- 「NPU」が表示されるか確認します。
NPUの詳しい確認方法は、Copilot+ PCでNPUが搭載されているか確認する方法で解説しています。
Windows 11でNPU使用率を見る方法は、Windows 11でNPU使用率を確認する方法|タスクマネージャーの見方も参考になります。
NPUが表示されない場合
次を確認します。
- PCメーカー公式仕様でCopilot+ PCになっているか
- Windows Updateが完了しているか
- PCメーカーのNPU / チップセットドライバーが最新か
- デバイスマネージャーに不明なデバイスやエラーがないか
NPUドライバーを出所不明のサイトから入れるのではなく、Windows UpdateまたはPCメーカー公式サポートを優先してください。
3. Windows 11のバージョンを確認する
Copilot+ PC向けAI機能は、Windows 11の特定バージョン以降で提供されるものがあります。
Windowsのバージョンを確認するには、
- Windowsキー + Rを押します。
winverと入力します。- 表示されたWindows 11のバージョンとOSビルドを確認します。
Copilot+ PCの主要AI機能はWindows 11 バージョン24H2以降を前提とするものが多く、以後の更新で機能が追加・拡張されています。
古いWindowsイメージで出荷されたPCでは、購入直後に必要な更新がまだ入っていない場合があります。
4. Windows Updateをすべて適用する
「設定」→「Windows Update」を開き、「更新プログラムのチェック」を実行します。
更新をインストールしたら再起動し、もう一度Windows Updateを確認してください。
Microsoftは現在のWindows 11更新情報で、Copilot+ PC向けAI機能について段階的なロールアウトがあり、機能はデバイスや市場によって異なると案内しています。
Microsoft公式:Inside this update
「利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する」も確認する
Windows Update画面には、利用可能になった最新の更新を早めに受け取るための設定が表示される場合があります。
段階的に提供される新機能を早めに利用したい場合は、この設定も確認してください。
ただし、企業・学校の管理PCでは管理者が更新時期を制御している場合があるため、勝手にポリシーを変更しないでください。
5. Microsoft Storeのアプリを更新する
Copilot+ PCのAI機能には、Windows本体だけでなくアプリ側の更新が必要なものがあります。
たとえばMicrosoft PaintのCocreatorなどを利用するには、MicrosoftはCopilot+ PCに加えてMicrosoft StoreでPaintを最新バージョンへ更新するよう案内しています。
Microsoft公式:Use Copilot+ PC features in Paint
Microsoft Storeを開き、ライブラリから更新を確認してください。
特に次のアプリはAI機能と関係する場合があります。
- ペイント
- フォト
- Snipping Tool
- カメラ
- Microsoft Store自体
Windows Updateが最新でも、アプリが古いままだとボタンやメニューが表示されない場合があります。
6. PCメーカー公式のドライバー・ファームウェアを確認する
Copilot+ PCでは、NPU、GPU、カメラなどのハードウェアとWindows AI機能が密接に関係します。
Windows Updateだけでなく、PCメーカーが提供する公式更新ツールやサポートページも確認してください。
確認したいもの:
- NPUドライバー
- チップセットドライバー
- グラフィックスドライバー
- カメラドライバー
- オーディオドライバー
- BIOS / UEFI
- メーカー独自のAI・カメラ管理アプリ
ただし、AI機能が出ないという理由だけでBIOS / UEFI更新を最初に行う必要はありません。
BIOS更新の注意:BIOS / UEFI更新は通常のアプリ更新より影響が大きい作業です。メーカーが対象機種向けに必要な更新を案内している場合のみ、AC電源、BitLocker回復キー、対象型番を確認して公式手順で行ってください。
7. 表示されない機能ごとの条件を確認する
Copilot+ PCのAI機能は、すべて同じ要件ではありません。
| 機能 | 表示されないときに確認したい主な条件 |
|---|---|
| Recall | Copilot+ PC、NPU、RAM、ストレージ空き、BitLocker / デバイス暗号化、Windows Hello、組織ポリシー |
| Click to Do | Copilot+ PC要件、Windows更新、Snipping Tool更新、ショートカットから起動できるか |
| Paint Cocreator | Copilot+ PC、Paint最新版、Microsoftアカウント、インターネット接続 |
| Windows Studio Effects | NPU、最新Windows更新、カメラ対応、搭載プロセッサーによる機能差 |
| Automatic Super Resolution | 対応するCopilot+ PCプロセッサー、Windows 11 24H2以降、対応ゲーム・解像度・最新ドライバー |
| 強化されたWindows Search | Copilot+ PC、Windows更新、段階的ロールアウト |
| 設定のAIエージェント | Windows更新に加え、現在は表示言語などの条件がある場合がある |
「AI機能が1つ出ない」というだけなら、PC全体のCopilot+対応がおかしいのではなく、その機能だけ追加条件を満たしていない可能性があります。
Recallが表示されない場合
RecallはCopilot+ PC固有機能ですが、Copilot+ PCであるだけでは利用条件がすべて整ったことにはなりません。
Microsoft公式が現在示している主なRecall要件は次のとおりです。
- セキュリティで保護されたコア基準を満たすCopilot+ PC
- 40 TOPSのNPU
- 16GB RAM
- 256GBストレージ
- Recall有効化時に50GB以上の空き容量
- デバイス暗号化またはBitLockerが有効
- Windows Hello拡張サインインセキュリティ
- 少なくとも1つの生体認証サインイン
Recallはスナップショット保存が既定でオンになる機能ではなく、利用者がオプトインして有効にする仕組みです。
そのため「Recallを開けるが履歴がない」という場合は、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Recallとスナップショット」で保存が有効か確認します。
空き容量不足でもRecallは影響を受ける
Microsoftによると、Recallを有効にするには少なくとも50GBの空き容量が必要で、デバイスの空き容量が25GB未満になるとスナップショット保存は自動的に一時停止します。
SSD容量が256GBのCopilot+ PCでは、アプリやOneDriveのローカル保存によって空き容量が減りやすいため確認してください。
会社・学校管理PCではRecallが削除されている場合がある
Microsoftは、管理対象の商用・教育環境では、IT管理者が許可するまでRecallは既定で削除されると案内しています。
会社・学校から支給されたCopilot+ PCでRecallがない場合は、自分でグループポリシーやレジストリを変更せず、IT管理者へ確認してください。
Recallを利用する前のプライバシー設定は、Windows Recallを使う前に確認したい保存・プライバシー設定も参考にしてください。
Click to Doが表示されない場合
Microsoftの現在のClick to Do要件には次が含まれます。
- Copilot+ PC
- 40 TOPS NPU
- 16GB RAM
- 8論理プロセッサー
- 256GBストレージ
また、Snipping ToolからClick to Doを呼び出す場合は、Microsoft公式ではSnipping Tool 11.2411.20.0以降が必要と案内しています。
Click to Doはアプリ一覧のアイコンだけで探すのではなく、次の方法でも起動できます。
- Windowsキー + Q
- Windowsキー + マウスクリック
- Windows Searchから「Click to Do」を検索
- 対応版Snipping Toolのメニュー
スタートメニューだけ見て「ない」と判断せず、ショートカットも試してください。
PaintのCocreatorが表示されない場合
Microsoft PaintのCopilot+ PC向けAI機能では、Windows UpdateだけでなくPaintアプリの最新版が必要です。
Microsoft StoreでPaintを更新してください。
さらにMicrosoft公式では、PaintのAI機能を利用する際にMicrosoftアカウントでのサインインと、AI安全機能のためのクラウドサービスへ接続するインターネット環境が必要と案内しています。
つまり、NPUによる画像生成処理がローカル中心でも、完全オフラインですべて利用できるとは限りません。
Paint内でも機能ごとにCPU条件が異なる
PaintのAI機能の中でも、Microsoftは一部機能をSnapdragon搭載Copilot+ PCに限定している場合があります。
そのためIntel / AMDのCopilot+ PCで、別のCopilot+ PCの紹介動画とまったく同じボタンが見えなくても、故障とは限りません。
「自分のPCはCopilot+ PCだから、Snapdragonモデルの全機能も同じ」と考えず、Microsoft公式の各機能ページで対応プロセッサーを確認してください。
Windows Studio Effectsが表示されない場合
Windows Studio Effectsは、カメラ映像やマイク音声をNPUで処理して、自動フレーミング、アイコンタクト、背景効果、Voice Focusなどを利用する機能です。
Microsoftの現在の案内では、Copilot+ PC向けのフル機能には40 TOPS超のNPUが必要です。
Microsoft公式:Windows Studio Effects
確認場所:
- クイック設定の「Studio Effects」
- 「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「カメラ」→内蔵カメラ
- カメラアプリ
クイック設定にStudio Effectsがない場合、タイルが追加されていないだけのこともあります。
また、Microsoftは現在、一部の高度なStudio EffectsをSnapdragon Copilot+ PCのみに提供しています。搭載CPUによって利用できる効果が違う場合があります。
Automatic Super Resolutionがない場合
Automatic Super Resolution(Auto SR)は、対応ゲームの映像をAIで高解像度化する機能です。
Copilot+ PCならすべて同じ条件で利用できるわけではありません。
Microsoftの現在の公式ページでは、Auto SRの要件として、対応するSnapdragon X / X2シリーズのCopilot+ PC、Windows 11 バージョン24H2以降、1080p以上のディスプレイ、最新のグラフィックス・NPUドライバーなどが案内されています。
Microsoft公式:Automatic Super Resolution
Intel / AMDのCopilot+ PCを使っていてAuto SR項目がない場合は、まず機能の現在の対応CPUを確認してください。
強化されたWindows Searchが使えない場合
Copilot+ PCでは、意味を理解するセマンティックインデックスを利用して、自然な表現でファイルや設定を探せるWindows Search機能が段階的に提供されています。
Microsoftは現在、Snapdragon、AMD、Intel搭載Copilot+ PCへ強化検索を展開していると案内しています。
ただし、新機能はWindows Updateを通じて段階的に有効化されます。
同じWindowsバージョン・同じ機種でも提供時期がずれる可能性があるため、Windows Updateを最新にしてもすぐ表示されない場合は、Microsoftの最新更新情報を確認してください。
「設定」のAIエージェントが表示されない場合
MicrosoftはCopilot+ PC向けに、自然な言葉でWindows設定を探したり変更したりできる設定エージェントを展開しています。
ただしMicrosoftの現在のWindows更新案内では、設定エージェントは主要表示言語が英語の場合のみ利用できるとされている時期があります。
そのため、日本語Windowsで設定エージェントが表示されない場合は、PCの故障ではなく言語対応条件の可能性があります。
AI機能は今後対応言語が増える可能性があるため、言語設定を無理に英語へ変更する前に、Microsoftの最新情報を確認してください。
8. 言語・地域による違いを確認する
Copilot+ PCのAI機能には、対応言語や地域が限定されるものがあります。
たとえばRecallについてMicrosoftは、英語、中国語(簡体字)、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語の一部言語に最適化されていると案内しています。
ほかのAI機能でも、テキストプロンプトが英語に最適化されていたり、特定の地域から段階的に提供されたりする場合があります。
そのため、海外レビューの画面と日本国内のPCを比較して「自分だけ機能がない」と判断しないようにしてください。
9. Microsoftアカウントでサインインしているか確認する
AI機能によってはMicrosoftアカウントが必要です。
PaintのCopilot+ PC向けAI機能では、Microsoft公式がMicrosoftアカウントへのサインインを要件として案内しています。
「設定」→「アカウント」→「ユーザーの情報」
などから現在のアカウントを確認してください。
職場・学校アカウントで管理されているPCでは、個人向けCopilot+機能が組織ポリシーで制御される場合があります。
10. Windows Hello・BitLocker・デバイス暗号化を確認する
すべてのAI機能に必要なわけではありませんが、Recallではセキュリティ要件が重要です。
Recallを利用する場合、Microsoftは次のセキュリティ要件を示しています。
- デバイス暗号化またはBitLocker
- Windows Hello拡張サインインセキュリティ
- 少なくとも1つの生体認証サインインオプション
新品PCでBitLockerやWindows Helloを無効化・未設定にしている場合は、Recallだけが利用条件を満たしていない可能性があります。
BitLocker回復キーの確認方法は、新品PCでBitLocker回復キーを最初に保存しておく方法も参考になります。
11. 空き容量を確認する
AI機能によってはストレージ空き容量が条件になります。
特にRecallでは、Microsoftが現在次の条件を示しています。
- ストレージ容量256GB以上
- Recallを有効にする時点で50GB以上の空き容量
- 空き容量が25GB未満になるとスナップショット保存が自動一時停止
「設定」→「システム」→「ストレージ」からCドライブの空き容量を確認してください。
新品PCでも、OneDriveのファイルを「このデバイス上で常に保持」にしたり、大量のゲームを入れたりすると空き容量が減る場合があります。
12. 組織ポリシー・管理PCか確認する
会社・学校から支給されたCopilot+ PCでは、利用者が自由にAI機能を有効化できない場合があります。
組織では次のような機能をIT管理者が制御できます。
- Recall
- Click to Do
- Windows Updateの提供時期
- Microsoft Store
- AI機能に関するポリシー
「一部の設定は組織によって管理されています」と表示されるPCでは、レジストリやグループポリシーを勝手に変更せず、管理者へ確認してください。
13. Recallだけない場合はWindowsのオプション機能も確認する
RecallはWindowsのオプション機能として扱われ、環境によっては機能が削除・無効化されている場合があります。
ただし、Recallが見つからないからといって、最初からWindows機能を強制的に追加する必要はありません。
先に次を確認してください。
- Copilot+ PC要件
- Windows Update
- 空き容量
- BitLocker / デバイス暗号化
- Windows Hello
- 組織管理の有無
これらを満たしたうえでRecallが機能として削除されている場合のみ、Microsoft公式手順を確認します。
14. 「待てば出る」ケースと「設定が必要」なケースを分ける
| 状態 | 考えやすい原因 |
|---|---|
| 同じ機種の他ユーザーにはあるが自分にはまだない | 段階的ロールアウト・更新タイミング |
| PaintのCocreatorだけない | Paint未更新・Microsoftアカウント・機能固有条件 |
| Recallだけない | 空き容量・暗号化・Windows Hello・組織ポリシー |
| Click to Doがスタートにない | Windows + Qなど別の起動方法、更新不足 |
| Studio Effectsの一部だけない | カメラ / NPU / CPU別対応機能 |
| Auto SRだけない | 対応プロセッサー・ゲーム・ドライバー条件 |
| NPU自体がタスクマネージャーにない | ドライバー・ハードウェア認識・そもそもCopilot+ PCでない可能性 |
| 会社PCでRecallがない | 組織ポリシーによる削除・無効化 |
15. 再起動も忘れずに行う
Windows Update、Microsoft Storeアプリ、NPUドライバーなどを更新した後は、通常の再起動を行ってください。
「スタート」→「電源」→「再起動」
を選びます。
更新直後は新しいWindowsコンポーネントやドライバーが再起動後に有効になる場合があります。
16. 非公式な機能有効化ツールは使わない
インターネット上には、段階的ロールアウト中のWindows機能を強制的に有効化するツールや、レジストリ・内部フラグを書き換える方法が紹介されることがあります。
新品のCopilot+ PCでAI機能が出ないからといって、最初からこれらを利用するのはおすすめしません。
- Windows更新後に動かなくなる可能性
- 本来非対応の機能を無理に有効化する可能性
- 設定を元へ戻しにくい
- メーカーサポート時に標準状態ではなくなる
- セキュリティ・プライバシー設定へ影響する可能性
まずMicrosoft公式の要件とPCメーカー公式更新を確認してください。
17. AI機能がないからWindowsを初期化する必要はほとんどない
AI機能が1つ表示されないだけで、「このPCをリセットする」やWindowsのクリーンインストールを行うのは過剰な対処です。
特に新品PCでは、初期化によってメーカー独自ドライバーやアプリ構成が変わる場合があります。
次の確認がすべて終わる前に初期化しないでください。
- Copilot+ PCの正確なモデル確認
- NPU認識
- Windows Update
- Microsoft Store更新
- メーカー公式ドライバー
- 機能ごとの要件
- Microsoft公式の段階的ロールアウト情報
新品購入直後でNPU自体が認識されないなど明らかな異常がある場合は、初期化より先にPCメーカー・販売店へ相談する方が安全です。
確認チェックリスト
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 製品仕様 | メーカー公式にCopilot+ PCと明記されている |
| NPU | Windowsから正常に認識されている |
| Windows | 対応するWindows 11バージョンで最新更新を適用済み |
| Microsoft Store | Paint・Photos・Snipping Toolなどが最新版 |
| メーカー更新 | NPU・GPU・チップセット・カメラドライバーを確認 |
| Microsoftアカウント | 必要な機能でサインイン済み |
| 空き容量 | Recallなどの必要容量を満たす |
| BitLocker | Recall利用時は暗号化状態を確認 |
| Windows Hello | Recall利用時は対応する生体認証を確認 |
| 言語・地域 | 対象機能の対応条件を確認 |
| CPU別制限 | Snapdragon限定など機能固有の条件がないか確認 |
| 組織管理 | 会社・学校PCなら管理者ポリシーを確認 |
| ロールアウト | Microsoft最新更新情報で段階提供中か確認 |
よくある質問
Copilot+ PCなのにRecallがありません。故障ですか?
故障とは限りません。RecallにはWindows更新だけでなく、50GB以上の空き容量、BitLocker / デバイス暗号化、Windows Hello拡張サインインセキュリティ、生体認証などの条件があります。会社・学校管理PCでは管理者が許可するまでRecallが削除される場合もあります。
CopilotキーがあるのでCopilot+ PCですよね?
Copilotキーだけでは判断できません。Copilot+ PCには40 TOPS以上のNPUなどの要件があります。PCメーカー公式の仕様表で「Copilot+ PC」と明記されているか確認してください。
NPUがあればCopilot+ PCですか?
いいえ。40 TOPS未満のNPUを搭載した従来のAI PCもあります。NPU搭載だけでなくCopilot+ PCとしての要件を満たしている必要があります。
Windows Updateが最新ならすべてのAI機能が出ますか?
必ずしもそうではありません。MicrosoftはCopilot+ PC向け機能を段階的に展開しており、デバイス・市場・言語・CPUなどによって提供状況が異なると案内しています。Microsoft Storeアプリ側の更新が必要な機能もあります。
PaintにCocreatorがありません
Microsoft StoreでPaintを最新バージョンへ更新してください。またMicrosoft公式では、Copilot+ PC向けPaint AI機能の利用にMicrosoftアカウントとインターネット接続が必要とされています。
Click to Doがアプリ一覧にありません
Windowsキー + Q、Windowsキー + マウスクリック、Windows Searchなどから起動できるか確認してください。Snipping Toolから利用する場合は対応バージョンへの更新も必要です。
Studio Effectsはあるのに一部の効果だけありません
正常な可能性があります。Microsoftは一部の高度なStudio EffectsをSnapdragon Copilot+ PCのみに提供しています。カメラやNPU性能、搭載プロセッサーによって利用できる効果が異なります。
Auto SRが見つかりません
Auto SRはすべてのCopilot+ PCへ同じ条件で提供される機能ではありません。Microsoftの現在の要件では対応するSnapdragon X / X2シリーズPCなど、プロセッサー・Windows・表示解像度・ドライバー・ゲーム側の条件があります。
設定のAI機能が英語PCの動画にはあるのに日本語PCにはありません
言語条件の可能性があります。Microsoftの現在の更新情報では、設定のAIエージェントが主要表示言語を英語にした環境のみで利用できる時期があります。無理に設定を変える前に最新のMicrosoft公式対応状況を確認してください。
AI機能を強制的に有効化するツールを使ってもよいですか?
おすすめしません。機能が段階提供中、または自分のCPU・言語でまだ非対応の可能性があります。新品PCでは、まずWindows Update、Microsoft Store、メーカー公式ドライバー、Microsoft公式要件を確認してください。
まとめ
Copilot+ PCでAI機能が表示されない場合は、「Copilot+ PCなのに壊れている」と考える前に、その機能固有の利用条件を確認することが重要です。
- CopilotアプリとCopilot+ PCは別のもの
- メーカー公式仕様でCopilot+ PCか確認する
- NPUがWindowsから認識されているか確認する
- Windows 11とWindows Updateを最新にする
- Microsoft StoreでPaint・Snipping Toolなどを更新する
- NPU・GPU・チップセットドライバーはPCメーカー公式を優先する
- Recallは空き容量・BitLocker・Windows Helloなど追加条件がある
- PaintのAI機能はMicrosoftアカウントやアプリ更新が必要
- Studio EffectsやAuto SRは搭載CPUによって利用できる内容が異なる
- 機能によって言語・地域条件がある
- 会社・学校PCでは組織ポリシーで機能が無効化される場合がある
- MicrosoftはAI機能を段階的にロールアウトしているため、表示時期がずれる場合がある
Copilot+ PCは「1つのAIアプリ」ではなく、Windowsと複数アプリにまたがるAI機能群です。表示されない機能がある場合は、PC全体を初期化するのではなく、その機能の要件を1つずつ確認するのが最も安全な解決方法です。
